松江アイルランド映画&音楽祭『ぼくたちの哲学教室』について語ってみました



さて年内のイベントが一応終わって、ちょっとホッとしたのかグータラな毎日が続いています。

といっても、私の場合、グータラといっても1日8時間は仕事してるよ。だから、許して。そうさ、若いころから普通の人の2倍は仕事するのがデフォルトでして…典型的仕事人間。

そんな私が、次の楽しみにしているのは、こちら。松江の「Matsue Irish Film & Music Festival」。なんといっても私の大好きな『コット、はじまりの夏』もかかるし、これまた大好きな『ぼくたちの哲学教室』もかかるではないですか!

この映画、2本とも本当にいい。ちょっと前のブログでは『コット〜』のことを書いたので、今回はもう一本の『哲学教室』をまた改めてご紹介したいと思います。

北アイルランドのカトリック系男子校。まだ街はカトリックvsプロテスタントの抗争の爪痕が残る街。子供たちの親の世代は「やられたらやり返せ」と子供たちに教える。

そんな環境下で、本当に真摯に彼らに向き合い、ギリシャやローマ時代の哲学を教え「対話」をベースにお互いの理解を深める教育につとめる校長先生がいる。エルビスをこよなく愛するケヴィン・マカリーヴィー校長。

そんな学校のドキュメンタリー。ちょうどパンデミック中にも撮影が行われる。

子供たちがカメラを意識していないことから、撮影班が時間をかけて、丁寧にこの撮影に取り組んでいるのがよくわかる。またこのいかにも魅力的なケヴィン校長の素敵さは、彼が来日した時に行われたティーチ・インにおいても十分に感じられた。

本当に元気をもらいました。

先日ベルファストに行く機会があり、この学校を訪ねてみようとも思ったんだけど、疲れすぎて挫折。あぁ、ダメだなぁ、ほんと。若い頃は寝る間も惜しんで、あれこれ動いていたのに。でもいつかきっと行ってみたい。

子供達に関わり合いになれるってすごい。それは未来に関わることだ。きっと。この子たちが巣立っていく社会は、少しでも今よりも良いところになることだろう。

そして私たちが心にとめておかなければいけない、一度戦争や抗争があると、その爪痕は何年にもわたってシコリを残すという圧倒的な事実。子供たちは、あと何年もこの状況とディールしていかなければいけないわけで。

松江のスクリーンで、また可愛い男の子たちとケヴィン校長にあえるのが、本当に楽しみ。あの北アイルランドのアクセントを聞くのが、これまた楽しみ。



というわけで、野崎もこれを機会に松江に遊びにいこう!とか言ってたら、せっかくだから本や紅茶も持ってきてということになり、晴れて「友情参加」に認定されました。名誉職?!

松江って、本当に便利な立地で、空港は二つあるし(どちらの空港からもイージーアクセス)、関西からも福岡からも近いし、そもそもお正月明けに山陰とか、ちょっと縁起いいじゃないですか。

「日本のケルト圏」「神々の国」。だいたい「夕焼け」や「光の感じ」「雲の感じ」が、ケルトなんだよ、松江って。

いつか山陰に行ってみたいなと思っている方は、これが良いチャンスかも。この日これに参加して、残りの連休は松江や山陰地方を観光してまわるのもいいかもですよ! っていうか、いつか山陰ケルト旅とか、旅行社さんと企画したいなぁ!!

もしくは時間が自由になる方だったら、お正月は混むだろうから、正月明けの落ち着いた頃早めに山陰に行って、観光してから、この映画祭に入るとよろし。私も前日に行って観光のあとに、これに参加して帰京するスケジュールです。

なんか、なんとなく今年・来年は、ケルティック・クリスマスから始まって、そのまま松江のこれ。その後はすぐパトリックス・デイと、春のケルト気分が続きますね。思えばケルトって、冬至から少しずつ陽の光がのびていく再生の時に象徴されるわけで… 

みなさんと一緒にこの貴重な機会を楽しみましょう。




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そしてFLOOKの来日もぜひお忘れ無く。春のケルト市は4月26日。こちらもよろしく。詳細はこちら www.mplant.com/flook

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