ポール・ブレイディのブログより「日本に戻ってきた 」

ポールのブログ。前回の来日時に書かれたもの。すごく良いので、五十嵐正さんに訳していただきました。いつだったかウォリス・バードにも見せたら「Beautiful!」って言って、すごく感動してた。

「この国に来ると、自分自身と自分の芸術について多くを学ぶことになる」そして「実際にはそれが何か完全に理解するにはほど遠く…」と結んでいます。ポール、本当にすごい素敵でピュアで心がきれいな人だと思う。

アヌーナのマイケルもポールのブログにコメントを付けているから、面白いので読んでみるといいですよ。ポールとマイケルってあうと思うんだよな。一緒に仕事すればいいのに、と勝手に思っています。

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日本に戻ってきた    2013年3月10日

  日本に戻ってきた。昨年とほぼ同じ時期なんだけど、今回は天候がまったく違う。午後半ばで気温が21度。僕の国で言うところの「Tシャツの天気」だ。初日を終えたところだが、またもや不思議な気分になってしまった。この素敵な人たちは僕に何を見て/聴きとっているのだろうかと。何故なら、彼らは本当に熱心に聴いてくれるからだ。それは恐ろしいほどにね。

 いいかい、この国に来ると、自分自身と自分の芸術について多くを学ぶことになる。英語を話す国々、とりわけアイルランドでは音楽や歌詞の基準系のすべてがその重要な点をあいまいにするが、その体系に置き去りにされ、解放されると、君に残されるのは、自分の作り出すサウンドと自分がどう見えるかだけだ。

この国にはアイルランド人のディアスポラとそれと混合した他の文化に僕の曲のとても多くを理解させてきた共有する文化の記憶がない。僕にも大きな影響を及ぼした20世紀のアメリカ音楽の最良のものへの愛情を共有する以外には音楽的共通性はないと思う。

それゆえに彼らの反応は理屈抜きで、まったく人間らしく、直感的だ。その反応が返ってくるとき、確かにそして紛れもなく返ってくるのだが、僕は他の場所ではやったこともないふうに自分自身と向かい合う。もっと人間らしく、時間と同じくらいに古い精神に声を与える基本的な個体のように感じることになる。

しかし、実際には相変わらずそれが何かを完全に理解するにはほど遠く・・・結局はその合図が何であれ、それについての僕の解釈よりも大きく、もっと複雑だが原始的で、もっと普遍的であると受けとめざるをえないのだ。 

ポール・ブレイディ公式ホームページより(翻訳 五十嵐正)



京都でのポール。山口洋と「やました」に行った。また行けるかしら…


ポール・ブレイディ来日公演,詳細はこちらです。来週の土日。5時の回と8時の回があります。一番安い自由席は7,500円。コットンクラブに行きたいけど、はじめてだし…という方はこちらを参考に〜

京都はおなじみ磔磔です。連休明けの13日。こちらはお取置きを受け付けてます。お取置きの方法はこちらを参考に。お待ちしていますよ〜

そういや山口洋先輩は今夜Star Pines Cafeでライブだよね。仕事早めに終わらせて、行こう。