今、一緒に、ショパンドキュメンタリーの映画『ピアノフォルテ』をプロモーションしているチームが関わっている映画祭、新宿ハードコア傑作選。シネマート新宿。
お目当てはこちら。「死刑映画の最高傑作」と言われてしまったら、見ないわけにはいかないじゃないですか。
で、なんというか、めっちゃすごい映画だったよ。トラウマになりそう。特に黒電話の音がなると…最後のたたみかけるようなプレッシャーが、もうなんか… 絶対に忘れられないよ、まったく!
物語自体がすごい作品ではあるけれど、同時にいわゆる『死刑台のエレベーター』みたいに、モノクロ時代のジャズを音楽とした、超かっこいい映画でもある。
いわゆる「あばずれ」な感じの主人公。善人とはとても言えない。ちょっと頭が軽いのは確かだけれど、これは冤罪だ。主人公は最後の最後まで否定している。そして最後に「やってません」と牧師さんに再度伝えるところなど、もうなんというか…言葉もない。
アメリカの死刑って、当時はガスで、その様子がリアルに描かれているのが、すごい。なるほど、こんな感じだったんだなというのが超リアル。見学者の様子とかも、すごくリアル。
(今でもアメリカの死刑は公開になっていると聞いたことがある。これは死刑にまつわるすべてのことがコンフィデンシャルに行われている日本とは大きく違う)
女優さんが綺麗な人で、スーザン・ヘイワードというのだけれど、彼女はこの作品で主演女優賞を獲得している。監督賞と脚色賞の候補にもなったそうだ。
この映画が発表された当時(1958年)はテレビの出現で映画が危うい時代でもあったので、だからこその異色作がたくさん発表になっていた時代でもあったのだそう。(パンフレットより)
トレイラーはこちら。
音楽がかっこいい。演奏はジェリー・マリガンで、オープニングに彼のジャズ・コンボ登場するのも、要チェック。
新宿で、14日までやってます。
しかし死刑制度ね…とあれこれ考えていたら、こちらのイベントが行われることを今日知りました。テーマは韓国だけど、このお二人なら「死刑制度」の話題もありだよね。申し込みました。とっても楽しみ。
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◎野崎は、現在作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。
6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中。
◎2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。現在無印良品の店頭で聞くことができますし、配信でも聴けます。