ドキュメンタリー映画「和食ドリーム」を見ました

帰り道、寿司が食べたくなった…ドキュメンタリー「和食ドリーム」を試写で拝見させていただきました。ありがとうございます。

やっぱりアメリカに最初に和食を上陸させたという共同貿易の金井さんが圧巻だったかな。朝4時半に起きて、エクササイズに運動。ものすごく若々しい。とても91歳とは思えぬパワフルな感じ。今でもガンガンの現役だ。

そして次々登場し、あれこれ和食についての思いを語るシェフの発言に耳を傾けてみれば、和食ってなんだか哲学みたいだ、と思う。まぁ、でも分かる。ケルトもそうだけど、突き詰めるとなんだか全部哲学になるんだよね。

「灰汁(あく)を取るということは、あまり他の料理ではないんです。実は灰汁を取らない料理と灰汁を取る料理と同時進行で作ったら、明らかに灰汁を取らない料理の方が味に厚みが出て美味しいんですね。でも日本料理ではそれは良しとしないんです」「その奥にあるピュアなものを表現するのが和食なんです」(すみません、メモってなかったんで…うろ覚えです)みたいな言葉もあって、それはなんだかズシンと来た。

そして和食は深いね。和食は語らせるよ。でも、どんな食文化もそうなんだと思う。和食最高。和食大好き。でも私は韓国料理もインド料理も好きだし、中国料理とかホントに凄いと思う。そして一般的にまずいと言われている北欧料理やアイルランド、英国料理もたまに食べないと、やっぱ気が狂うからなー。

最近の政治家の発言や、東京オリンピックに向けての、あらゆる啓蒙作業などを思うに、こういうのを素直に喜べない自分もいた。加えて話の運び方とか、ナレーターの声のトーンか、古いタイプのドキュメンタリーみたいで、あまり好きではなかった。音楽もすごくキッチュな感じ。でもこの映画、すべてバイリンガルで制作され、日本だけじゃなく世界にも配給され、ヒットするに違いないんだろうな、とは思う。