何が正解なのかはわからない。が、自分の立ち位置は決めるべき?


終わったと思っていた薔薇がまた咲いた。2番薔薇というらしい。可愛い❤️ サムソン高橋さんにいただいた薔薇のおかげで、自分の女子力が少しあがった気がする。

さて、今日は最近、映画業界内界隈で話題になっているこれについて。


これ書いた方、面識ないけど、気持ちはすごくよくわかる。ものすごく悩ましい。確かに映画産業に関わる人、映画を題材に物を書く人は、この場合、黙っているわけにはいかないということはあるだろう。辛いな…   自分の好きな俳優さん、監督さん、プロデューサーさんを信じたい。でもわからない。作品を好きだった自分は騙されたことになるのか? 

もちろん究極的には「法的な手続き」をよりどころにするしかないというのが正解なのだと思う。でも、かといってスッパリ割り切れるものではない。一方で、立場をはっきりさせなければ卑怯な感じもする。

結局のところ自分が実際目撃したことや、信頼できる人の意見を取り入れながら、自分の頭で考え、最終的には直感で判断するしかない。情報は探せば探すほどあるけれど、それのどれがどこまで正しいのかは当事者でなければ、わからない。また当事者だってわかってないことも多い。そして罪を憎んで人を憎まず…ということなのだろうか。その件によって人を全否定することもしてはいけない、と思う。最近も芸能人の不倫にともなう引退やらでも、あれこれ考えるが…

そして。ここが大きな問題なのだが、価値観は今やころころ変わる時代なのだということだ。ちょっと前までは大丈夫だったことが、今はもうNGだったりもする。それを渡り歩いていくのはとても難しい。相当な柔軟性を必要とされるし、変わらなければ生き残っていけない。

ミニシアター系のシーンを引っ張ってきたアップリンクの浅井代表の件。

浅井さんを個人的に存じあげているわけではない。ただポルーニン騒ぎの時の時、吉祥寺のへんな映画館(結局あっという間に閉店)の時の浅井さんの言動には、結構感動し、心を動かされた。いろんな映画に対する感想も、たとえば「ラ・ラ・ランド」の感想とか、自分の考えと重なる部分が多くて親近感を持った。そして浅井さんの言葉をツイッターのRTなどで、ウチのフォロワーさんに紹介したり推薦したりもした。

そして、何より浅井さんのところのスタッフの、何人かにはとても世話になった。何度かあの場所を借りてイベントを行ったこともあったが、どれもなかなか良いイベントになった。

ただ場所を借りるという行為は本当に難しくて、これはどのライブハウスに対しても同じ気持ちを抱くのだが、借りるにあたり、とても複雑な気持ちが交錯することも事実だ。確かにウチみたいなどこのバックアップもない個人事務所にゴチャゴチャ言わずサッと貸してくれるのは本当にありがたい。だが正直に自分の気持ちを言うと「なんでこんなに高いんだよ」といつも腹立たしく思っていることは白状しておこう。そして「宣伝にまったく協力してくれない」「リスクも取らない」と貸し主にイラつくことは多々ある。

いいや、リスクを取らないで…というのは嘘で、彼らはその場所=都会の一等地を押さえ日々運営してているということでリスクはすでにMAXに取っているつもりなのかもしれない。だから一つ一つの企画を宣伝し手伝うということについてまで手が回らないのだろう。それは理解できる。でもそれは音楽や映画などの文化のリスクじゃなくて、不動産屋のリスクじゃないの?と嫌味の一つでも言いたくなる。ただ場所を押さえて、それを日々分割して販売することで、どうしても文化ではなく「不動産業」に見えてしまうのも事実だ。

アップリンクさんではないが、某渋谷のライブハウス。ウチは1日50万払って借りているのに、その会場の自分たち主催の公演だと3,000円のチケットで入ってるお客10名なんてのもあった。わたしは彼らの月々の家賃を払うためにそこにいるのではない!と心の中で激怒したもんだが…  うーん、まぁ、このくらいにしておこうか。向こうだってこちらに対してたくさん不満をかかえているのかもしれないし…

うーん、でも「ウチみたいなどこのバックアップもない個人事務所」ってのも、自分の気持ちに対する嘘だな。私は自分の企画にはいつもすごく自信がある。こんなに面白いことがあるんだよ、って大声で恥ずかしげもなくいつも言ってる。貧乏かもしれないが、文化度は高いつもりだ。だから会場さんに対しては、いろいろ思うんだ。なんでこんな良い文化度の高い企画なのに協力してくれないんだよ、って。

まぁ、でもそれも独りよがりだよね。結局そのイベントをコンサートをやりたいのは誰なんだ、という究極にはそういうことだ。はい、それは外でもない私です、私がやりたいんです、と答えるしかない。非常にアンビバレントな気持ちだ。どう見たって、これじゃ利益なんか残るはずもない。そういう企画を「面白いから」という理由だけで続けてきたのは、誰のせいでもない。自分の責任なのだから。

ま、いいんです、別に。私は数々のイベントを実現させて、とても楽しかったから。そして他の誰でもなく「私が」この企画をやりたかったのだから。でも場所を貸してくれるライブハウスさんやホールさんには、そういう複雑な気持ちを絶対に隠せない。

そうそう、アップリンクには、web Diceにありがたくもこんな記事を書かせてもらったこともある。あれはとてもうれしかった。うちの窓口をしてくれてるKさんが、編集長の浅井さんにかけあってくれたものだ。

そうなのだ。こうやって一緒に仕事をしていれば、いい時も悪い時もある。いいと思えばその場所をお金を払ってその場所を使う。究極的にはそれだけのことだ。それ以上でも以下でもない。アップリンクさんとは、よくも悪くもそういう関係だ。私の窓口をしてくれているKさんは、とても感じがよく、私が何か問合せしてもすぐ返事をくれるし、終わったあと「ここでやらなければよかった」と思わされたことは一度もない。いつも気持ちよくイベントをやらせていただいている。私は機会があれば、またいろいろお願いしたいと思っているし、向こうも「野崎の企画なら」と言って取り上げてくれることだろう。それはうぬぼれかもしれないけれど。

あ、あともう一つ書いておかなくちゃ。アップリンクさんにコンサートのチラシを置いてください、とお願いして断られたことは一度もない。もちろんウチの企画がすごく良いという自信はあるが(くどいよね、私も)、それにしたって渋谷の一等地の文化的なお客さんが集まる場所にきちんと置いていただけるのだから、本当に本当にありがたく思っている。いつも感じのいい受付のスタッフさんにも大感謝だ。

だから、この浅井さんの件はなんなの?と言われても非常に困る。

…と、まぁ、いろいろ複雑なんである。だから「アップリンク、野崎さん付き合いあったよね、この件、どう思う?」と聞かれても、直球では答えられない。ただ映画業界、音楽業界内において、こういうことはよくある。ギャラをろくにもらえすらしないのに業界から足を洗わない若者たちも。でもこの「よくある」ということが大問題なのだ。この次のこの世界を担う若い人たちのために、私たちは少しでも良い業界にして次の世代に引き継いでいかないといけない。

そうこう書いているうちに浅井さんのコメントが出た。


でも運営が大変だから、自分じゃないと代表はできないと思っているのは勘違いだよ、きっと。後輩を育ててこなかったということもあるのかもしれない。でも本当に社会にとって必要な会社であり事業であるなら、どんなことがあっても続いていくだろう。後輩に道を譲るということを検討しないと会社や事業が本当に変わることはできないのではないかとは思う。あくまで個人の意見だけど。私もTHE MUSIC PLANTを誰かに譲るべきなんだろうけど、果たしてどうやって譲ろうか。相当経営つらいけど、私より上手くやれる自信がある人はぜひ連絡ください。いや、冗談じゃなくて。

まぁ、私のような立場で何を言えたものか…と思う。従業員を雇っている、というだけで社会に貢献していることになる。私みたいな一匹狼と違って、私に彼らはすごく偉い人だと思えてしまう。それだけに辛い。とにかく働く人たちがみんな幸せでありますように。やりがいのある仕事だけにね…。
PS こんな記事も。音楽業界も一緒だ。