クラウドファンディング、リターン(返礼品)の説明 その6 アイルランド音楽名盤ガイドとのセット

 


ひえー、これ2001年の写真みたい。ハイエースにキッツキツのルナサ。
エンジニアのエドがいる。こんなふうに全員が笑っているのも珍しい。
この時の会話、覚えているよ。

ケヴィンが「痔が悪化した。
ドクターショーンに見てもらおおうかな」とか言ったら
ショーンが「絶対にいやだ!」とか言って、全員で爆笑しているところ。

そう、ショーン・スミスは医者の資格も持ってて、
ツアーがない時は地元でお医者さんやってる。
ショーンが主治医とかだったら素敵だなぁ。

というわけで、今日も今日とてクラウドファンディングのリターン(返礼品)のご案内です。

こちらは今回作る『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』のCDと、昨年発売したポール・ブレイディの78年の名盤『Welcome Here Kind Stranger』のリスナーズガイド本とのセットになります。


CDが3,300円に、本がアマゾンだと2750円、ウチのサイトで直だと2,200円なので、それでもちょっと割安になっていると思いますけど、なにせ…何度も書きますが…Campfireの手数料が17%、それに送料もかかるんですよね。

ごめんなさい。ちょっと高めに感じるかもですが、この値段になりました。



THE MUSIC PLANTが本を出してるって知らない人、多いかもです。私、本大好きなんですよ。本って、昔から出したかったんです。で、あれこれ検討していたら、こう言う企画に落ち着いた。その辺の、出版事業を始めるまでの経緯は過去のブログに書きました

ついでに本屋にもなっちゃった。その辺の経緯も笑って読んでやってください。今でもこの2店舗は存続中です。

まぁ、なんというかCDがなくなっても配信で音楽は聞けるわけですが、そのCDに関する情報が入手できなくなっちゃうということで、こんな本にしてみたわけです。

ポール・ブレイディって、すごいアーティストで、特に78年のこのアルバムは本当に傑作なんですよ。
アイルランド音楽史に残る最重要作の1枚。
ギターやマンドリン、ウィッスル等を多重録音する
演奏者としての卓越した技術と、 
モダンな感覚をにじませつつも土臭い、 伝統音楽特有のコブシ回し。 
すべてが超一流とよぶにふさわしい鉄壁さだ。10/10
(松山晋也 MUSIC MAGAZINEレビューより)

松山晋也さんがCDの発売時に書いてくれたライナーノーツ、五十嵐正さんの歌詞対訳、山口洋さんのポールの歌にインスパイアされた書き下ろしの素敵な物語、ポールの日本でのインタビューまで、いろいろ掲載しております! 128ページのちょっとしたハンドブック。

私が特に好きなのは五十嵐さんが訳してくれた、ポールがずいぶん前に自分のブログで発表した短い文章。これが本当に素晴らしいんです。

まず前提としてポールはおべっか使ったり、そういう「表ヅラいい人」「フレドリーな人」じゃないことをよく加味して、この文章を読んでみてください。

よく海外のアーティストが「We love Japan!」とか言ったりしてますけど、私はそういう言葉よりも何よりも、この文章が海外からやってきたミュージシャンの気持ちを正直に表していると思うんです。本当にこれは名文。これを書いてもらっただけでも、ポールを無理して日本に呼んだ甲斐があったと思うくらいです。

それから山口さんの「Lakes of Ponchartrain」へのトリビュート小説。これも素晴らしいです。私は実はなーんにも言わず「好きなように書いて」と山口さんに発注したのでした。それに二つ返事でOKしてくれた山口さん、素敵です。仕上がったのは、もう何度も推敲を重ねたと感じられる珠玉の言葉たち。この本に関する山口さんのブログも素敵なので、ぜひ読んで。

それにしても、こんな本、よく作ったよねぇ。自分で自分を褒めてあげたい。この本を国会図書館に寄贈するため、窓口に持っていった時には、ちょっと震えました。100年後の誰かがこの本を資料として開いてくれますように…このアルバムは100年後も、たくさんの人に聞かれると思うんだよね。日本でそれが何人いるかわからないけど! 

本の詳細はこちらに特設ページがあります。そんなわけで、ルナサの今回の『ライヴ・イン・ジャパン(仮)』とセットの返礼品(リターン)も、ぜひ。

ちなみに今、のざきが何で忙しいかと言うと、この本の「Vol.2」を作っているのです。これがまたすごい傑作なので、みなさん、楽しみにしていてください。

ポールの面白い話。あのディランもポールをロンドン公演の楽屋に呼び出し、この曲どうやってギターでひくのかと聞いてきたらしい。ポールは楽屋で「まずチューニングが違うんです」とディランに指示し、気づいたら「違うよ、ボブ」とか言いながら、ディランの指を持って指導に当たっていたそうです(笑)

 

アイルランド大使館がこんな動画をシェアしてた。
若い頃のみずみずしい演奏もいいけれど、こういう枯れた感じもこれまた素敵。 


ルナサのクラウドファンディング、続行中です。