FLOOKが参加する万博イベントのために関西に来ております。写真はシャインハットの楽屋のトイレ。こんなところも「国際交流」なのか?
エクスポ体験、なかなかシュールでした。エクスポは私にとってはディズニーランドに来た時以上に落ち着かない場所でしたが、自分自身をキープするためにパレスチナのスカーフをして頑張りました。
パレスチナのスカーフ、誰も気づいてくれなかったけど、アイルランド人2名だけが「素敵だね」と褒めてくれました。
まず断っておきますと、私もこのエクスポの件についてはよく存じ上げず、バンドから彼ら自身のツアースケジュール(フライトや泊まるホテルなど)をもらい、同じホテルを自分で手配し、交通費宿泊費は全て自腹。
バックステージパスだけは出してもらって遊びに行った立場です。バンド自身もイベントの表周りのことはよくわかっていません。
なので、事前にお客様からお問い合わせを何件か頂きましたが、ちゃんとお客さんにご案内できなかった。
数は多くはないとはいえ(失礼!)普段からアイリッシュミュージックを応援してくれている皆さんには、本当に申し訳なかったなというのが正直なところ。
なにせ自分のイベントではないので、発表されていること以外の余計なことは言うわけにはいきません。
でも、現場が始まってみれば、万博のお客さんにも大変受けて、アイルランド人はみんな明るくて前向きで努力家の人が多く、とても楽しい現場でした。そして日本側の出演者の皆さんも本当に素晴らしかった。お疲れ、ミュージシャン、そして関係者のみなさん。お疲れ、自分。
面白かったのは来日した28名のアイルランドのスタッフやミュージシャンと一緒にいると、日本にいるというのにまるでアイルランドに行ったみたいに感じることで、私は、それはそれは楽しかったです。
とは言え、繰り返しますが、このイベントをお客さんとして見るのは本当にたいへんだったと思います。
イベントは無料ということになっていましたが、そもそも万博に入るのに結構な値段の入場料が必要だし、入場するためにはゲイトのところで何時間も行列待ちという話をたくさん聞いています。
夕方からの入場という安めの入場券設定とかもあったと思いますが、このイベント観覧の整理券は昼間の早い時間に配られあっという間に終わってしまったらしく…。夕方来ても、整理券なんて残っちゃいないのでした。
正直、これを目的に万博に来られた方がいたとしたら、本当に申し訳なかった…。
加えて入場したお客さんと話をする機会が結構あったのですが、本当にみなさん、たいへんな思いをされて入場されたようで、お疲れさまでしたしか言いようがありません。
一方で、入場された方も、今日は一体何の出し物ですか?という状態でもありました。とにかく無料だから並んでみた、でも何をやるかはわからない。でもきっと楽しいだろう、と。
なんというか、このバランスの悪さ。頭のいい人が集まっても、世界平和の実現が難しいのが、よく理解できます。
一応出演者の名前の告知はほんの数日前にあったらしいのですが、実際にステージを見られた方には「何がなんだか」状態だったのではないかと想像します。
実際、あまり伝わってなかったと思うのですが、このイベントはテレビの収録がメインだったんですよね。(だから撮影とかもNGだったんです。どっかの国がやった「ドリフの歌」は撮影OKで、めっちゃTwitterでバズってましたよね。だから本当に勿体無い)
しかもゲール語の放送局なので、ずっとMCもゲール語。放送時にはアイルランドでも字幕が入るような言語ではあるので、日本人にはわかりにくかったに違いありません。でもあのゲール語のMCを入れないと、この放送局の番組にならない。
また音楽の内容はアイルランドと日本の文化のコラボを表現したものなんです。その辺、通じていたかなぁ。終演後、複数の人に聞かれました。今回なんで日本人の出演者もいるのですか?と。
日本人出演者は日本に住んでいるけれど、アイルランドの文化が大好きで、その文化を広める役割を長年担ってきた人たち。だから日本人の出演者も多かったんです。
公演…もとい収録の冒頭であれこれ、それなりの長さの説明があったけど、通じていたのかは正直、謎ではありました。
とはいえ、ステージの内容はとっても素晴らしく、思い出に残るものでした。
私は今日の午後からゴサード姉妹のツアーなので、今、死ぬほど忙しいのですが(他にも仕事いっぱい抱えております)、後ほど時間があれば、昨日の出演者のみなさんについて、少し紹介ブログを書いてみたいと思っています。
だって勿体無いよね、ちゃんと紹介されないのは…。
今日、東京に戻る飛行機の中で書けるかな。何せ私が羽田に到着したら、その数分後にはゴサードたちが到着して民音の皆さんと出迎えです。そこからまた別のツアーが始まる。
なので忙しいけど、昨日会場に来られた方がアイルランド音楽に感動して、家に帰ってからから検索とかして、ここを見つけてくれるますように!(祈り)
そして長期的なアイルランド音楽のファンになってほしいです。
それにしても万博。私たちはシャインハットとかいうホールの楽屋口に大型バスでつけられ、そのまま入場に並ぶこともなく裏からサイトへ入れたのですが、ホールの外に出てみると、ものすごい人で、何をするにも人が並んでいて、この過酷な状況によく人が集まるよなぁ、と思ったのが正直なところ。
私もとてもじゃないけど外のパビリオンをのぞいてみよういう気にもなれなかったです。木造のリングの下には力無く床座りしている親子もたくさんいて、かなり悲惨な状況のように見えましたが、あれはあれで良いのだろうか。
何せ冷房が効いた室内と言えるものが少ない…うーん、どうなんだろうか。これから行かれる方は、本当に熱中症にくれぐれもご注意ください。
あ、そうそう会場で懐かしい顔(N野ちゃん!)や、関係者数名に会えたのは嬉しかったです。うちのお客さんも何人かいらっしゃったかな。ご来場ありがとうございました。
そしてトレイの写真だけじゃあんまりなので、アイリッシュパビリオンで隠岐島にある八雲&セツの銅像の写真を見つけ嬉しそうな小泉凡先生を載せておきます。この写真ならシェアして大丈夫だろう。
凡先生、12月の北とぴあの八雲公演、よろしくお願い致しまーす!
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◎2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。現在無印良品の店頭で聞くことができますし、配信でも聴けます。