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2011年7月16日土曜日

早稲田大学に行ってきたよ!

早稲田大学に行ってきました。素敵なキャンパスにびっくり。私たちが大学生だった頃は大学の建物の中にエスカレーターなんてなかったし、冷房だってあった記憶がないんだけど…あっっ、それは日大だからか!!? というわけで行ってきました。早稲田大学。

講義の内容は「社会人ロールモデルに学ぶ:好きなことを仕事にする〜女性と学び」というお題。なるべく精神論(がんばればなんとかなる!)みたいなことではなく具体的にお話しすることを目標に頑張ってみましたが、果たして……

今回この事を設定してくださった新井先生に助けていただきつつ、でもなんだか自分の事ばっかり話してた感じです(笑)。

でもいただいたアンケートのようなものを見ていたら「すごい楽しそうだ」ってのは充分伝わったみたい。良かった。

ホントどうも昔の自分のことを思い出すと恥ずかしいやら、世間知らずで可愛いやら(笑)。とにかく思い出しても、若いころの自分はものすごい頑張りだったと思う。実際ほとんど寝ないで仕事してたし。今,同じ事をやれと言われても絶対に出来ないだろう。そのくらい悩んだし、努力したし、頑張ったと思う。でも今の若い子はもっと要領良くやれると思うんだよね。みんな頭いいし、インターネットとか個人に味方してくれるツールもたくさんある。

仕事をやりだすといろいろ楽しいことばかりじゃなく、大変なことの方が最初は多いと思う。でもそんな時,少しでも「そういや学生時代に聞いた,楽しそうにしてるオバちゃんも若いときは苦労したって言ってたもんな」って思い出してくれたらいいと思うんだわ。

さて講義のあと集めたアンケートでいろいろコメントをいただいたので、返事を書きたいと思います。


「ヴェーセンの音楽とてもすばらしかったです。とてもファンタジックですてきです」(ありがとう!)「子供のころからファンタジックな世界が好きで、ゲームを通じて指輪物語とか十二国記とか大好きで、でもそれを仕事にするとなると…うーんどうすればいいのでしょう」「自分の好きじゃない音楽をPRするのがつらいって分かります。バイトでコ●サの服を売っていますが、好きじゃないしPRするのがつらいです」

私が一緒に仕事をしているゲーム関係の人はすごくみんなロマンチストで、素敵な方が多いですよ!! FFの植松さんとかゼノギアスの光田さんとかはワールドミュージックのことも非常によくご存知で、ご自身の音楽に取り入れたりしています。だからゲームからファンタジーの世界に行く感じはよく分かりますし、ヴェーセンの音楽も分かってもらえたのかも。嬉しい!!

しかし偉いな。私は指輪物語は挫折して読んでないし、映画すらみていません。職業柄、フォローしてなきゃいけない文化領域なんですが。やばいよね…

具体的な仕事:たとえばヨーロッパの素敵な小物/雑貨を輸入したりする仕事はどうですか? ケルトとか、北欧のルーン遺跡とか、そういうのをモチーフにした小物や雑貨。その一つ一つに神話的なストーリーがあり、そういうのをきちんと説明できるあなたのような人が販売したら、すごくいいと思います。小口輸入のノウハウ本はたくさん出ていますし、自分のお店をもたなくても、デパートに卸したり、通販を立ち上げたりいろいろ出来ると思います。起業すること前提で書いちゃったけど、もちろん商社に入ってそういう企画を立ち上げたりするのもオッケー。小物や雑貨じゃなくって、いっそ音楽や映画、本を紹介する仕事でもいいですよね!

今、コ●サでバイトされているということですが、アイルランドにはケルトの神話のイメージをモチーフにした有名デザイナーでジョン・ロシャという人がいますが、彼なんか日本でまだ紹介されてないんじゃないかな……と思って調べたら、すでに誰かがやってたーーーっ(笑)オーマイガッ! 

それはさておき、こんなに生きるのが大変になっちゃった日本で、これからぐんぐん需要はのびると思いますよ、ファンタジー! 

あ、あとバイトでコ●サの服を売るのが辛いとおっしゃってました。分かります。好きな服じゃないのかもしれません。でもせっかく縁があってバイトしてるんだし、この場合はなんとかコ●サのことを好きになると仕事がうんと楽しくなりますよ。せっかくだからこの際、コ●サの服の歴史や背景を徹底的に調べてみたら? ブランドのなりたちや歴史、過去にコムサを着た人たちの話。デザイナーとか。上位ブランドだったら職人さん的立場の人もいるのかもしれません。そういう人の話は面白い。ファッションの事はまったく私はわかりませんが、今,調べたら76年設立の日本のブランドだという事なので、ファッションブランドとしては歴史がまだまだ浅い方? でも大きなブランドになるまでに苦労があったと思いますよ。そういうの知ったら、きっと楽しくなる。それにコムサだけじゃなくても、日本のアパレル業界の歴史とか徹底的に調べたら、きっと服売るのも楽しくなりますよ! 

ここまで書いてて気づいたのだけど、ファンタジーまで行かなくても、きっとあなたはそういうしっかりした背景や歴史がある深いものだったら楽しめるかもしれません。なにせ指輪物語読めちゃったんだから!! きっと歴史ある企業や海外の古いブランドなんかに就職するのが向いているかもしれませんよ。そして商品や物事のうわっつらだけじゃない、ちゃんと深いところまで語ることが出来る大人になれたら、それがきっと成功ですよ。


私は将来起業したいと考えています。ばく大な夢ではありますが、現在の日本の芸能界にあまり納得がいっておらず(実力がない人が入れて、実力がある人が入れてないように感じるので)、将来実力がある人が夢をかなえられる社会が作りたいなと思っています。

ううう、嬉しい。嬉しすぎるよ。ホントそうだよね。なんでバカな音楽って売れるんだろう。本当に私もそれをヒシヒシと感じるんだ。

ただこれだけは覚えておいてほしい。たとえば私はサザンとか、エグザイル?とか大嫌いなんだけど、「サザンの音楽のおかげで自殺するのを辞めました!」って言う人、いるんだよね……ま、それは大げさだけど「〜〜の歌で失恋の悲しみを忘れることが出来ました」って。どうしてこんなくだらん音楽って思うけど、まぁ気持ちは分からなくもない(笑)

あとね、私には10歳と7歳の姪と甥がいるのだけど、二人ともエグザイルのものまねとか大好きなんだよね。なんであんなんが、と思うけど、仕方ないんだよね。それからウチの甥っこはかなり大きくなるまで言葉がでなくて、うちの妹(彼の母親)はとても心配していた。ウチの妹は滅多にCDを買わない音楽オンチなのだが、妹がよく「世界で1つだけの花」(スマッピ?)を甥っこに歌ってたんだよね。なんかそういうのを見ると、音楽ってなんだろう、って思うんだわ、ホントに。だって私の大好きなヴェーセンとか、ジョン・スミスじゃ、彼らのことは慰めたり楽しませたりしてあげられないんだもの!

で、私の出した結論はこれ。音楽はアーティスト側ではなく、聴き手側の中で生まれるものだ、ということ。最近はそう思うようにしている。だから分からない人には分からないんだよね。いい音楽を出しているからといって、多くの人に受け入れられるとは限らない。そこがこの仕事の難しいところだ。

アイルランドに世界最高のアーティストと言われるヴァン・モリソンという人がいるのだけど、いつだったかヴァンの音楽が高島屋タイムズスクエアのエレベーターの中で(何故か知らないけど)流れたことがあった。私はそのとき、上にあったHMVに営業にいく途中だったのだけど、平日昼間だったらエレベーターの中は中年のおばちゃんばかり(私もそうだけど)。そのとき思ったことは、この人たちにヴァン・モリソン聞かせても、喜ばれないって事。あのヴァン・モリソンですら無理なんだもの! ほんと音楽って難しい、と思ったんだわ。

ただ、そういう考え方はともかくとしても、今の音楽業界は本当にひどいと思う。ただこれはもうリスナー側が賢くならないとどうしようもないかなと思っているんだ。

でも一方で、ソニーの今、役員になっちゃったえらいおじさんと話しいていて話があったことの一つに「どんな音楽でもプロモーション次第で2万枚は売れるポテンシャルがある」という事があげられる。この2万枚ってなんの根拠ないんだけどさ(笑)でも私はなんとなく肌で分かる。ソニーのおじさんも2万だって言ってた。私だけがそう言うならともかくソニーの役員の人がそういうんだから、きっと間違いないよね。そう,絶対にどんな音楽でも2万は売れる。だって人口これだけ多いんだもの、日本は! 2万ってあまり一般的には認知されない数だけど、それでもスタッフ何人か食べていける、すごい数ですよ。あなたの言う「芸能界に入れる」ってのが、どのレベルか分からないけど、食べて行けるかという意味であれば、それはどんな音楽にも可能性がある!という事なのだわ。

あなたの応援したい音楽がどんな感じなのか分からないけど、たぶん「売れない」「分かってもらえない」って悩むことがあると思う。でも結局結論はそういうこと(リスナー側の問題)なんだよ。だから私たちの仕事は、できるだけ望まれているだろう場所へ、適格にプロモーションしていくということ。あとはアーティストと、それを聞いてくれるお客さんに任せるしかない。スタッフとしては、やれる事は本当に少ない。大変だけど、受け入れてもらった時は「共感」を得られたって事だから、すごく嬉しい。

でもホントあなたは偉いよ、すでに起業している人と交流したり講演会行ったりしているなんて。私が大学のときはノホホンとしてたからなぁ! 「将来来実力がある人が夢をかなえられる社会が作りたいなと思っています」って本当に嬉しい。君のような人にこそ、この斜陽の音楽の世界に来てほしい! そして皆で頑張っていこうよ!

他にも
「私も感性哲学とかパフォーミングカルチャーを研究しているので、好きなことを仕事にしたいという気持ちがあると、自分の感性で「これはみんなに分かってほしい」と思うものが、みんなに伝わるのかなというのが気になったりします」
というコメントもいただいています。これにも答えられたかな…


…たった数問に答えただけでこんなに長くなってしまった…… これ当分続くかもしれません。

ヴァン・モリソン「ヒーリング・ゲーム」真剣に生きるすべての人へ。