英国のThe Landmark Trust


今日「劇的ビフォーアフター」見てたら思い出した。昔こういうのに夢中になっていたことを。最近、建築おたくの鷲野さん(都市楽師プロジェクト)のインタビュー起こしとかやってたせいもあるのかもしれない。こういう資料を眺めるのが大好きだった。

イギリスのTHE LANDMARK TRUST。いわゆるNATIONAL TRUSTとかと一緒の種類の団体で、いわゆる歴史ある重要な古い建物を改装、改築して人が宿泊できるようにし、建物を保存していこうという団体なのだ。

英国旅行にお薦めの宿泊施設。例えば私みたいに出張やコンサート目的だとホールの近くに泊まることが必要とされるし、LANDMARKの場合、ほとんどの物件が僻地にあって話にならないのだが、車を運転して4人くらいでゆっくり移動していく旅ならホントにピッタリだろう。どれも立派にお化けが出そうな物件ばかり。

英国のトラッド好きなら泣いて喜びそうな場所ばかりなのだ。

今でこそ立派なホームページがあるが、昔は教科書みたいな装丁の年に一度発行されるモノクロの(表紙までモノクロだった)ハンドブックが1冊あるだけで、それを頼りにファックスで予約するしかなかった。でも今ではネットで取れる。これから英国などを旅する人には絶対的にお薦めのアコモデーションなのである。


だいたい1泊100ポンドくらいなので、4人くらいで泊まれば、ものすごく割りよく泊まれるし、中で自炊もできる物件がほとんど。

ビルの歴史はもちろん詳細なフロアプラン(見取り図/左参照)までついている。だから実際にこの場に行かなくてもこの物件たちのカタログを見ているだけでもワクワクする。

この画像はサマセットにある物件だけど、こういう物件がLANDMARK TRUSTにはワラワラ。どれも天気がよい写真なのがウソくさいけど、ね(笑)

どこだったっけ、日本の田舎で破産した過去のお金持ちが勝手に建ててビルだか大仏だかを解体できなくて困っている地方団体は… みっともない話だよね。それにしてもいい建物はこういう風に使いながら残さないといけない。だから大変。でもこんな風にツーリストを受け入れるなんて素敵だと思う。

代理店に勤めていたとき(20年くらい前だ)、このLANDMARK TRUSTのハンドブックを穴があくまで眺めていた。確かお世話になったヴァージンアトランティック航空の人がレップをやったらいいのに、と私に薦めてくれたのだ。でも会社のロンドン支社が乗らなかったんだよね。それで話は立ち消えになった。だから実際のビジネスには繋がらなかったんだけど、まぁ仕事が選べたいい時代だったんだろうね(笑)

それにしても今でもこういうの紹介するような仕事してみたいなぁ!と思ったりしている。旅行代理店とかと組んでシニア向けのプランとか? いいよ〜きっと〜。当時も言ってたんだけど、今後良いと思うのは普通の海外旅行じゃない。「帰ってから自慢できる旅行」だ。代理店時代には、他にも「シルバーストーンサーキットを走る旅行」とかいろいろやったなぁ。今思えば、代理店時代も私はとても恵まれてた。普通旅行代理店に入ったらオペレーター2年、国内旅行で2年、そしてグアム/ハワイあたりで2年(そんなの死ねって言うのと同じだよ、私にとっちゃー)。ヨーロッパ相手に仕事なんか出来ないよ。それが私はラッキーにも入ったとたん営業をまかされ、また運良く私以外の営業部隊の得意エリアがアジア、アメリカだったこともあって、自然と私はヨーロッパ担当になった(超強運)。

そしてヨーロッパ担当になったとしても普通は「ロマンチック街道」とか(行ったことないよ、そんな所)「ロンドンとパリ」みたいな頭の悪そうなツアーを作らなくてはいけないのだが、当時からなぜか私はマニアックな動きが許された。(まぁ営業の強みではあるよね)そして当時ヴァージンアトランティック航空さんが一番よくしてくれたこともあって、英国のマニアツアーばかり企画していた。楽しかったなー!!

でもホテルのレップとかやってみたいなーとは思っているのよ、今でも。仕事のアイディアはもういっくらでも転がっている。やりたい事が山盛りだ。もっとも実際にやろうとすると大変だけどね。それは分かっているからなかなか着手できないなー。

All photos are from THE LANDMARK TRUST