映画「恋するリベラーチェ」を観ました

今日はミーティグ&営業の合間に試写を2本も観た。途中、カメラマンの畔柳ユキさんとランチもしていい日だった。

1本目は今話題の「バックコーラスの歌姫たち」、2本目はさらに話題の「恋するリベラーチェ」。まずはこっちの映画から行きます。

いただいたプレス資料からして爆笑もの。キンキンキラキラ、キンキンキラキラ…すごいよ〜っっ、七色に輝くパンフレット!! ま、まぶしいっっ!

先日何かの本を読んでいた時に書いてあったんだけど,本当にその国を理解したいんだったら地元だけで人気のあるポピュラー音楽を研究するといい、と。フランスだったらクロクロ(クロード・フランソワ)。そしておそらくアメリカ、しかもベガスだったら、きっとこの人。いかにも!!というピアノ奏者、エンタティナー、リベラーチェ。音楽的才能は実際のところどうだったか知らないが、とにかくピアノは相当器用に何でも弾けてエンタテイメントとして超プロフェッショナルで、キンキンキラキラの衣装でお客さんを楽しませた…ということらしい。プレスリーやエルトン・ジョンの成金趣味のへんな衣装は彼の影響という説もあるくらい。ほぉ…

しかしゲイのこういう映画って初めて観たかも。もちろんちゃんと二人のいちゃいちゃしているシーン、ラブシーンもふんだんにあり、なんか良かったよ。まぁ、そんなところも含めて主演の二人、他でやってた役が思い出せないくらい、もう圧倒的なすごい演技だった。マイケル・ダグラスと、マット・デイモン、どっちも彼らが過去やった役が一つも思い出せないわ!

ま、で、想像通り、芸能界の光と影的なものは、とても色濃く、ものすごい豪邸(しかもかなりの成金趣味)に住みながらもリベラーチェの寂しさはマックス極まりない。でも彼は悲しみをかかえつつも、優秀で出来るマネージャーと一緒にプロフェッショナルな道を歩いて行るように見えた。いろんな意味でゲイの自分とも冷静にディールしているようだった。一方の恋人の方はバランスを失い、薬に手を出すようになり破滅へと向かっていく。そんな二人の心のすれ違いも丁寧に描かれていて、とっても見応えあり。楽しかった。

お金があれば幸せになれるかというと、そうではない、ということを教えてくれるものは映画でも本でも音楽でも、イヤってほどたくさんあるけど、これもそんな映画の1つかな…でもそんな風に判断するのも勝手な話だよね。リベラーチェは舞台で注目を浴び、たくさんのファンにチヤホヤされながらも、寂しい自分というのは自分でも冷静に分かっていて、それについてもプロフェッショナルにマネジメントしているように思えた。それを可能に出来たのは、お金がたくさん儲けたから、ということも1つの理由にあげられる。お金は大抵の問題を解決してくれるよね。もっともこれはあくまで映画で、実際はどうだか分からないけど、この映画においては、そう見えた。きっとほんとに頭の良い人だったんだと思う。

そんな素材の面白さもそうだけど、やはり圧巻なのは主演の二人。ホント、すごかったわ。マイケル・ダグラス。感動しました。