ヴェーセン来日。25周年記念ツアーだ!

さてもうすぐkanのツアーである。

で、そのkanのツアーで日程を先行発表しようと思っているのだが、実はこの秋、ヴェーセンが来日する。ウチのトップページにはすでに載せているし、一部、山形の公演がすでに発表になっているので、ご存知の方も多いことでしょう。

詳しくはkanの会場で折り込みチラシを見てほしいのだけど、今回のツアーはヴェーセンのバンド結成25周年であり、最初の来日から10年の記念ツアーになるわけだ。

写真は2004年の公演チラシ。それにしてもこんな小さなツアーから良くやったよなぁ! マンダラ2日間、大阪、松坂。正直このツアーは大赤字だったけど、やって本当に良かった。なんだかんだと回数を重ね、ヴェーセンがペイできるようになったのは3度目のツアーくらいからだ。

それにしても良く続けた。彼らは2004年、2005年、2006年、2007年(with アンドレ・フェラーリ)、2008年、2009年、2011年(wtih マーティン・ヘイズ&デニス・カヒル)、2012年と続けて来日している。こんなに頻繁に来日している伝統音楽のグループも本当に珍しいと思う。多くの皆さんに支えられ、なんとかここまでやってきた。

そのヴェーセンが25周年ということで、どういう企画が良いか考えた。しかし…毎年自分でハードルをあげているせいか、良いアイディアが思いつかない。昨年の東京の建築物とのコラボは最高にかっこよい企画だった。自分で言うのもなんだけど(笑)。でも、そういうインスピレーションを与えてくれるヴェーセンは最高に素敵なインテリジェンス溢れるバンドなのだ。その素晴らしい音楽に答えないといけない。

ヴェーセンのすごい音楽に感謝すべく、またサポートしてくれたお客様にも感謝すべく何か最高の企画を、しかも昨年5月のあの超かっこいいインテリな企画以上のものを提供しないといけない。

これは正直ハードルが高い。

で、企画…というより、なんというか、今度は音楽でシンプルに勝負したい、というのもあった。ヴェーセンx建築物、そして浅草ヴァサラットと良い企画が続けて出来たのは財産だが、今回はもっと音楽的に普段のヴェーセン以上の音楽を提供できるそういう企画。あれこれ、あれこれ考えた。予算が湯水のようにあればいいが、そうはいかない。すべてを予算内に納め、そして素晴らしい、最高の音楽を届ける…

で、安直だけど、考えたのはやっぱりゲスト。豪華ゲストを刺したら良いのではないか、と。例えば一人とかデュオとかで来れるような人たちいないかな。ヴェーセンとも相性が良くて… 例えばローゲルとよくデュオでやってる彼女とか。アメリカ人も候補にあがった。でもなんか違うんだよね。

…で、ここでふと気付いた。予算のことををまずは忘れろと。すべて真っ白に忘れて、良いコンサートを作ることだけをシンプルに考えた場合、誰と一緒にやらせたい? そしてヴェーセン自身も喜ぶもの。お客さんに最高の、本当に最高の北欧の伝統音楽を届けられるもの…

そしたら答えは決まった。このバンドしかいないだろ!(笑)ヴェーセンの音楽と同じくらい豊かで、すごい音楽。ここで、またノルディク・トゥリーでもないところが、またミソなのだ。



そうです。JPPがやってくる。そしてヴェーセンと共演するのです!!!! この豊かな…最高に豊かな音楽が聞けるのです!!! あぁ、このフィドルの重なり具合が本当に…本当にたまらないっっ! 

でも,実はそこからが大変だった。アイディアを出すのは誰だって出来る。というか、私が何か言えば、あれこれウルサく言う外野…失礼、ブレーンはいくらでもいる。でもそれをしっかり実現出来るよう経済的バックアップを持って手伝ってくれる人は滅多にいない。そしたら、某所から「ウチでやりましょう」というオファーもあり!? 

そして… なんとか、かなりギリギリなんですが、実行できるようになりました。…というか、多少危険はあっても、これはもう強行します! ジョブズでもそうだけど、予算とかそっから考えるからダメなんだ、と。まずは音楽のクオリティから考えてみろ、と… そしてたどり着いたこの最高の企画、私自身がこの公演を早く見たくなった。それだけです。JPPがまた呼べるだなんて…この前の来日はホントにウルトラCの超ウルトラCだから、もう二度と日本で見ることはかなわないと思っていた。でも! 違う。それじゃいけないんだ。自分がやりたいことを実現しなくて、なんのために生きている? 

自信を持って断言しちゃうけど、おそらくこのコンサートは日本で見られる最高の北欧の伝統音楽になることは間違いないです。それは…この私が絶対に保障します。

というわけで、両バンドのツアースケジュールについては、kanの会場で配る折り込みチラシを参照ください。

PS
今,両バンドのスケジュールはTHE MUSIC PLANTのホームページをご参照ください!