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2016年1月12日火曜日

飲食店とはやらせてもらうものなのか?

最近の飲食店の過剰な挨拶(定型文)や、ひざまずいてのオーダー取り、お腹の前に手をそろえて頭をさげるお辞儀が気持ち悪いという話を、友人がFacebookでしていたのだが、まったくその通りと同感しまくる。

一時コンビニで流行ったように両手で手を触るようにしておつりを渡されるのも最悪だ。気持ち悪…

あと私が最近気になるのは、経営者によく見られる「〜やらせてもらってます」みたいな表現。あれも気持ち悪くないですか? 誰もあんたに許可与えてないから! あんたも、もっと自分の仕事に誇りを持ちなさい、って怒りがこみ上げてくるの、私だけですか?

そりゃー、お客さんのサポートがなければ飲食店は成り立たないのはよく分かる。でも例えお店に閑古鳥が泣いたとしても、責任を取るのはお客でも誰でもなく経営者であるあんたなんである。そこまでへりくだる必要はなかろうに、と思うのだが…

まぁ、でも、その人の言い方にもよるかな…。例えば、オレがしょっちゅう行ってる店がオレに対して「やらしてもらってます」とか話すなら、逆に常連として嬉しく誇らしく思うのかもしれない。でも知らない店で、いきなり「やらしてもらってます」を言われると、なんか違うと思うわ…

例えば赤羽のキャベツのマスターなんか誰に対しても絶対にそんな表現使わないもんね。「30年やらしてもらってます」なんてね。オレも自分はあの店の常連だと思ってたんだが、30周年記念ウィークは、通って20年の常連以上じゃないと入れてもらえなかったらしい… すごい。まだまだ新参者だ。あと17年通わなくちゃ!

…というのを常々思ってたんだけど、そんな飲食店経営者に遭遇したとしても、自分でまっすぐそれを相手に向って口に出す勇気はなかったの。そしたら一緒にご飯を食べてた某映画配給会社の社長が言ったのだった。「いいのよ、もっと自信を持って。あなたがしっかりやってきているんだから。“やらせてもらってる”なんて言わなくていいの」と、彼女はきっぱりと挨拶にきた店長に言っていた。さすが、Mちゃん! 人間のステージが違う。オレもこれからは、気になったらその場で言おう!(といいつつ、ここでは吠えているのに、実際の現場では、まったく気の小さいオレであった)

それにしても最近の世間の荒み具合はひどい。マクドナルドであろうが、なんだろうが、お金を払う方が偉いという傾向がどんどん強くなってきてしまった。

そういやハラールを連れていった上野の飲食店で、めっちゃくちゃ横柄な客がいて、イヤだったなー。声も大きくて聞こえるから、もう最悪。お店の中、すべてのお客が店員さんに同情してた。が、店長はどうしてあの時「お代は結構ですから、もう帰ってください」とは言えなかったのかな。上野の結構な高級店。そして酔っぱらいのお客はめちゃくちゃ下品であった。そいつと一緒にいる同行者もどうして止めなかったんだろう、と思う。…まぁ、それはさておき…

しかし、飲食店の皆さん。ふつーのお客さんは、もっとまともだよ。そんなにへりくだり、謙遜合戦なんてしなくていいの。普通に自然体の態度でいいの。すべて誠意をもって接すればそれだけで良い。通常の感覚を持っている、当たり前の人の方がこの世の中では圧倒的に多い。いや、万が一少なかったとしても、自分たちはこっちのまともな世界で生きていこうよ、って思うんだよね。

分かってもらえないお客は、こちらがどんなに誠意をもって営業していても一定数存在する。それはどの事業においても同じこと。でも声の大きい、そのくせ何も責任を取らない少数派のクレーマーだけが影響力を持つというのは、ちょっと世の中のバランスが良くないと思うし、そこに世の中の標準コンパスを定めてしまって良いものか、と思う。特に飲食店においては…

そしてマニュアル通りだな、こっちのテンション読んでないな、っていう接客は逆効果でしかない。お客にはすぐバレる。だから普通でいいのよ、普通で。あなたの普通の感覚を信じなさい。そしてトップの人たちは現場をもっと信じて、もっと現場に任せなさい。(みたいな事を外部の人間がブログに書くのも、余計なお世話であり、偉そうすぎる態度なのであろうか)