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2016年6月29日水曜日

恐〜い本ですよ、これは…「日本会議の研究」読みました。

読んじまった。だって今,どこの本屋行っても、これが平積みなんだもの。で、確かにすごかった。菅野完「日本会議の研究」

これが国を動かすということか…と思う。著者ご本人、自分は右翼だったと言っているわけなのだが、元々保守であった著者が、最近の安倍政権に疑問を持ち、調査をし、仮説を立て、裏を取り、証拠を集め、発表したのがこの本だ。すごいジャーナリスト魂だ。

日本会議」って、たぶん知らない人はもういないだろうけど… 今、日本の政権の中枢はこの日本会議の一派によって牛耳られている。安倍首相はもちろん、多数の政治家、他にも日本会議に所属している著名人、文化人はたくさんいる(このページを見たら一目瞭然)。まぁ、ここまでは割と知られた事実だと思う。

その彼らの実態を描いたノン・フィクション。彼らはもともととある新興宗教を母体とするグループだった。そしてこの本を読めば分かる事は、彼らは、市民運動とかデモとか、そういう活動が馬鹿にされていた80年代以降において、愚直に、地道に極めて民主的な活動で続けてきたグループだった、ということだ。そして少しずつ少しずつ物事を実現させていく。驚くほど愚直に。驚くほど真面目に。民主主義の形にのっとって。

そして、これまでの実績を見る限り、おそらく彼らはほぼ間違いなく2016年夏の参院選で、憲法改正を実現させるだろう、という…そういう恐い話。

そして、もっと恐い事に,この本をよみ進めれば、その背後にいるのは、一派というより、グループというより、実はたった1人のカリスマチックな個人だったという衝撃の事実も準備されている。もちろんこの本にはその人のフルネームとかもしっかり書かれているし、その裏付けもしっかり行われている。

始まりは70年代後半にスタートした元号法制化運動だった。この日本における「昭和」とか「平成」とか…特に海外の仕事してりゃ、面倒くさいだけのこの年号制度。毎年経理の時期になると「今、平成何年だっけか…」と思う。これをマストにしたのが「元号法制化」だ。これをはじめとして、この著者によれば、日本会議は少しずつ少しずつ確実に自分たちの希望を実現させている。その彼らの最後の悲願こそが「憲法改正」なのだ。

でも筆者が後書きで書いているように、こういった地道な活動で、無駄ともいえる努力で日本を動かすことは充分可能なんだ、ということも同時に言えるわけだ。すごい! そしてそういった活動/運動で悲願を達成してしまうのは… 実はリベラルな人間ではなく、保守だということ。

しかもびっくりなことに著者は、自宅の住所や連絡先までこの本に掲載している。「えっっ、こんな恐い本書いて、連絡先あかして、暗殺されちゃうんじゃない?」とか思っていたら、案の定、敵は挑発に乗って来たようだ。


恐すぎる…果たして…。でも、これも含めて著者においては想定内なのかもしれない。このあと、どうなるかが注目だ。それにしても、今度の選挙は、せめてホントに有権者の皆さんにおいては全員投票に行ってよ、と思う。

こちらの新聞記事など参考ください。 また彼らは子どもの権利の拡大も阻止しようとしている。こちらは昨日の記事。

恐すぎる。恐すぎて、このブログを書きながらめちゃくちゃ恐いと思っている。ただ1つ言えることは、戦争は起こすものではない。気がつくと戦争状態に突入しているのだ。そしてそうなったら誰にも止められない、ということだ。



PS
その後…