またもや名著! 川内有緒がいいっていうから、この忙しい最中にポチって読み始めてしまい、ロビンを連れて行った高級居酒屋に置き忘れ、一晩読まなかっただけなのに続きが異様に気になり、ツアー終ってからゆっくり行けばいいのに、また翌日その居酒屋に忘れ物を取りに行き、このクソ忙しいのに、まったく私の仕事増やしてくれるわ、と自分で自分を嘆き…
それでも読むのを辞められないのが、高野本!
「メモリークエスト」これはすごい名著!
もうロビンのアテンドから帰ってくるとただでさえ疲れて、たまった事務仕事を夜中にこなし、睡眠時間が少なくてヘロヘロなのに…
ほんの2ページ読んで寝落ちとか…毎晩なんだけど、それでも読むのを辞められない。それが高野本!! 「メモリークエスト」これ「も」すごい名著!
いや〜よかった。これも最高に良かった。高野さんが人の思い出を探検するという題材の本なのだけど、まぁでもアイディアがふるってるよねー
ふとした瞬間に思い出す、旅先で出会った不思議な人。「あいつ、どうしてるのかな?」という誰かや「あれはいったい何だったんだろうか」という何か。誰にでもそんな思い出の一つや二つあるでしょう。まずはウェッブサイトで多くの人から旅先のそんな思い出を募集し、高野さんがそれを地球規模で探しに行くという、そういうバカな(あっ、言っちゃった)プロジェクトなのだ、これは。
高野さん、それにしても、すごい才能だ。よくわからないまま、現場に行って(下調べもどのくらいしているのかよく分らない感じである)、プレッシャーでつぶされそうになったりとか、胃が痛い思いばかりしているのに、いきなり「自分の中に他人の記憶が立ち上がってくる異様な感触」で、探索は成功してしまうのだ。
この、真理がぱあぁっと見える、その感覚がいい。いや、これ高野さん、才能でしょう!! それなのに、なんというか謙虚というか、いや、謙虚だからこそ発見できるというか。
高野さん、ファンが多いの分るような気がするわ。これはホント「いい人」だもの。川内有緒が良く言う「真性いい人」に間違いないよ、これ。読んでてめっちゃ心があったかくなる。
そして、これまた高野さんの筆力は素晴らしいんだわ。この話つまらない人が書いたら、起こったことが同じだったとしても、きっと全然印象違うと思う。この筆力、すごいよなぁ。ホントすごいよなぁ、すごいよなぁ。
タイのスーパー小学生の話も最高に面白かったのだが、俄然面白くなってくるのはセイシェルや南アフリカといった、いわゆるヘンなバランスの上に成り立ってる国で戸惑う探検家の姿なのであった。でもきっと高野さん自身もきっと「これはネタになる」とか思いながら困っているに違いないと私は想像するのだが(笑)、いわゆる高級な、車があるということ前提の徒歩では移動できない街。長期滞在を前提に冷蔵庫やキッチンはしっかりしているものの1人では食事をすることが出来ない街。合法ぼったくりという言葉には笑った,笑った。ホント、でも高級リゾート地ってそうだよね。そして天気の良さと海の綺麗さ以外はまるで実体のない観光資源の国。でもそんな国でもいきなりコンゴ・コミュニティに出会い、そこからは、なんというか、すごい勢いで視界が明るくなる。
最後のユーゴ内戦に消えた友の章などは、実は担当編集者の奥様のメモリークエストだというから、すごい。こちらはまるでクリトリッツアの世界だし、そうかこれ読んでて,今までで一番私はユーゴスラビアってどういうことなのか、コソボってどういうことなのか分った気がした。
でも高野さん,すばらしい才能で(探検家としての嗅覚か?)、実は結論から言ってしまうとこの本に載っているほとんどの場所で、このプロジェクトは成功してしまうのだ。
またもや「ムベンベ」と一緒。珍獣を探しに行って、探検家を真理を知るのだ。人の思い出探しに行って、探検家は世の中のすべてを発見するのだ。
で、現在このクソ忙しいのに、次なる高野本「移民の宴」を読み始めてしまった。読んでも読んでも止まらない、高野本。そして角幡さんの新刊ももうすぐ出るらしい。私は11月の準備で、今、超忙しいのだが、本当に困った。
それでも読むのを辞められないのが、高野本!
「メモリークエスト」これはすごい名著!
もうロビンのアテンドから帰ってくるとただでさえ疲れて、たまった事務仕事を夜中にこなし、睡眠時間が少なくてヘロヘロなのに…
ほんの2ページ読んで寝落ちとか…毎晩なんだけど、それでも読むのを辞められない。それが高野本!! 「メモリークエスト」これ「も」すごい名著!
いや〜よかった。これも最高に良かった。高野さんが人の思い出を探検するという題材の本なのだけど、まぁでもアイディアがふるってるよねー
ふとした瞬間に思い出す、旅先で出会った不思議な人。「あいつ、どうしてるのかな?」という誰かや「あれはいったい何だったんだろうか」という何か。誰にでもそんな思い出の一つや二つあるでしょう。まずはウェッブサイトで多くの人から旅先のそんな思い出を募集し、高野さんがそれを地球規模で探しに行くという、そういうバカな(あっ、言っちゃった)プロジェクトなのだ、これは。
高野さん、それにしても、すごい才能だ。よくわからないまま、現場に行って(下調べもどのくらいしているのかよく分らない感じである)、プレッシャーでつぶされそうになったりとか、胃が痛い思いばかりしているのに、いきなり「自分の中に他人の記憶が立ち上がってくる異様な感触」で、探索は成功してしまうのだ。
この、真理がぱあぁっと見える、その感覚がいい。いや、これ高野さん、才能でしょう!! それなのに、なんというか謙虚というか、いや、謙虚だからこそ発見できるというか。
高野さん、ファンが多いの分るような気がするわ。これはホント「いい人」だもの。川内有緒が良く言う「真性いい人」に間違いないよ、これ。読んでてめっちゃ心があったかくなる。
そして、これまた高野さんの筆力は素晴らしいんだわ。この話つまらない人が書いたら、起こったことが同じだったとしても、きっと全然印象違うと思う。この筆力、すごいよなぁ。ホントすごいよなぁ、すごいよなぁ。
タイのスーパー小学生の話も最高に面白かったのだが、俄然面白くなってくるのはセイシェルや南アフリカといった、いわゆるヘンなバランスの上に成り立ってる国で戸惑う探検家の姿なのであった。でもきっと高野さん自身もきっと「これはネタになる」とか思いながら困っているに違いないと私は想像するのだが(笑)、いわゆる高級な、車があるということ前提の徒歩では移動できない街。長期滞在を前提に冷蔵庫やキッチンはしっかりしているものの1人では食事をすることが出来ない街。合法ぼったくりという言葉には笑った,笑った。ホント、でも高級リゾート地ってそうだよね。そして天気の良さと海の綺麗さ以外はまるで実体のない観光資源の国。でもそんな国でもいきなりコンゴ・コミュニティに出会い、そこからは、なんというか、すごい勢いで視界が明るくなる。
最後のユーゴ内戦に消えた友の章などは、実は担当編集者の奥様のメモリークエストだというから、すごい。こちらはまるでクリトリッツアの世界だし、そうかこれ読んでて,今までで一番私はユーゴスラビアってどういうことなのか、コソボってどういうことなのか分った気がした。
でも高野さん,すばらしい才能で(探検家としての嗅覚か?)、実は結論から言ってしまうとこの本に載っているほとんどの場所で、このプロジェクトは成功してしまうのだ。
またもや「ムベンベ」と一緒。珍獣を探しに行って、探検家を真理を知るのだ。人の思い出探しに行って、探検家は世の中のすべてを発見するのだ。
で、現在このクソ忙しいのに、次なる高野本「移民の宴」を読み始めてしまった。読んでも読んでも止まらない、高野本。そして角幡さんの新刊ももうすぐ出るらしい。私は11月の準備で、今、超忙しいのだが、本当に困った。