マイケル・マクグリン(アヌーナ)に元気をもらう



ネット上が忙しいですな。そういう話題ばかりですみません。

しかしいつも感じることですが、その人はその人らしく…というのは素晴らしいことですね。マイケル、さすがです。アヌーナのマイケル・マクグリンが、You Tubeで生配信。興味深いトークを聞かせてくれました。1時間ほどのストリーミング。私は最近、朝型生活を徹底しているのでリアルタイムでは見ることができなかったけど、今はYou Tubeでアーカイヴされていて見ることができます。(Facebookのアヌーナのページでも見れますよ)

ステージの彼もそうですが、ユーモアに富んで、とてもインテリジェント。いいなぁ。このストリーミング、これで3回目みたいですね。

「アイルランドの音楽はどうして素晴らしいのだと思いますか?」という質問に「僕らが自分たちがグレイトだって自覚しているからだよ!」と答えたりして爆笑。いや、いいポイントついてますな、実際。

タンペレ(フィンランド)のコーラス・フェスティバルのプロデューサー(女性っていうのが、北欧っぽいですなぁ! 素敵)とコーラスの将来や今後のことなど語り合ったり、すごく良い内容となっています。

他にもアヌーナの曲で誰がソロパートを歌うのかどうやって決めているかとか、すごく興味深い。例えばアヌーナのコンサートの定番曲「Pie Jesu」などは、歴代いろんな女性シンガーがソロパートを担当していますが、その時々、リードシンガーはどうやって指名しているのか。

「Pie Jesu」の初代ソリストはモニカ・ドンランで彼女が歌うために書かれたのだそうです。彼女は20年ほどアヌーナに在籍していましたが、ここで問題なのはあとを引き継ぐシンガーが彼女のヴァージョンを聞き、それを真似てしまい、自分にとって不自然な形で歌ってしまうこと。「アヌーナで重要なことは自然に歌うこと。シンガーの中にはクラシックのバックグラウンドがある人もいるし、フォークシンガーだった人も。いずれにしても、その人が自分らしく歌わないとダメなんだ。重要なことは自分の声で歌うこと」と、マイケル。

「アヌーナをやっていて面白いのは、どんなことでも強くのぞめば可能だと信じさせてくれることなんだ。だからこのウイルスとの時代に「なんでも可能なんだ」と信じることは重要だと思う」

「人にどうやったら音楽家になれるかということを教えることはできない。人は音楽家かそうではないかはもう決まっている。他の人に心を開けるか? 柔軟性があるか? 他の人の音楽を聴くことができるか? コーラスだけではなく、音楽におけるすべてのジャンルにおいて必要なことだと思う」



アイスランドからのシンガーも参加し、アイスランドとアイルランドの相違性についてなど、とても充実の内容でした。本当に素晴らしいわ、マイケルは。アヌーナという、これだけのプロジェクトを長い間牽引しているだけあって、音楽だけじゃない、総合人間力だよなぁ、ほんと。めっちゃ刺激的で、元気でたわ。時間があれば全部訳したい。本当に今年のケルティック・クリスマスが無事開催されますよう…。

マイケル、また日本で会えますように。きっとよ! ケルトの神様、コーラスの神様、プランの皆様、どうかケルティック・クリスマスが実現しますように。心から心から祈る。



アヌーナに関する投稿はこちらにあります。基本的に私はスタッフとお手伝いしているだけで、何を彼らに対して役にたっているわけではないんだけど、こんなにたくさんブログに書いているってことは、やっぱり大ファンなんだよなぁ。マイケル最高。

ちなみにこちらは2回目の放送。日本にもやってきたアンドレアも登場してるよ。


こちらは1回目。サムネイルからも前進が見られますよね。すごいな。やる人はどんどん行動して、どんどんインプルーブしていくし、そういった過程も含めて自信をもって見せられるんですよね。見習わなくちゃ。


それにしても「なんでも質問を受け付けるよー どうしたらそんなに若くみられるのか、とかさー」とか、「こっちのカメラの方がボロいんだ。でもその方が若く見える」とか言っちゃって、いちいち面白い。そして日本の話題もちょくちょく出てくる。「今までやった中で一番心に残るパフォーマンスは日本における能との共演「鷹姫」だ」とか。「ゲーム音楽の光田泰典とやった仕事は本当に楽しかった。スタジオでも最高の時間だった」とか、日本ネタもたくさん出てくる。毎度のことながら、こういうふうに世界レベルで話せる日本でのネタをアーティストに提供できるプランクトンさんはすごいなぁ、と思った。そういう実績の積み重ねによる信頼ってお金じゃ絶対に買えないもの。それにしても、すごいや。やっぱりマイケルからは目が離せません。