LAUは私が最も愛したバンドの一つである。過去形になっちゃってて最近呼べてないけど、またいつか呼べるといいなぁ、とは思っている。でもなかなか新しいバンドもたくさんあるし、やらなきゃいけないこともたくさんあるし、その割に英国での彼らは名前があがっちゃって、ギャラも高くなっちゃったから、もう呼べないかもなぁとも思っている。他にもいろいろ理由はあるんだけど、それを書くためにはあと20年くらい必要かも。
なによりバンドのサウンドもどんどん進化して、私が好きだったころの音楽とだいぶ変わっちゃったし。それでも今、彼らはラウー・アコースティクみたいなツアーを計画していて、日本にまた来たいと言ってくれてはいるのだが… 一時は日程も具体的に話し合ったりしたけど、お金計算したら、もう絶対に不可能って感じだったので、やめた。はぁ、いろいろ難しいなぁ。
このCDは彼らのデビュー盤。作り込みに作り込んでがっつり制作された感がすごい。とにかくラウーのデビューはセンセーショナルだった。このバンドを誘われて行ったロンドンのコンサートで見てぶっ飛び、とにかく日本に呼ぼうと頑張った。こんなにすごいバンドは他にはいないと信じた。まだBBCとかの賞を取る前に呼べて、ビックになる前に何度か来日公演ができたことは本当に良い思い出だ。彼らの初来日の時の2日目の「晴豆」での公演は、今まで私が作ったどの公演よりもかっこいいものだったと思う。あぁいう時間はほんとにレアで、こちらのタイミングとバンドのタイミングが絶妙にシンクロしないと実現はできない。また同じものをやろうと思っても無理。LAUのファーストといえばこの曲。「ヒンバ」
というわけで、この名盤も今回スペシャル価格で放出します。