『桐島、部活やめるってよ』を今ごろ見ました。なるほどこういう世界なのね。すごい面白かった!


なるほどー、これがあの頃めっちゃ盛り上がってた「桐島」問題かぁ! 気になってはいたんですよ。というわけで、今頃見ました『桐島、部活やめるってよ』。(しかし公式ページが消滅、fbページだけが更新止まったままなんて、7年しかたってないのにひどいよね。これだけヒットした映画なんだから公式頁は半永久的に残し、今、どこで見れるのか等、情報のフォローアップを誰かがすべきだと思うのだが… )

最近、夕飯を食べ終わったあとは編み物をしながら映画を見ることにしているので、編み物が進むと同時に、結構昔好きだた映画を見直したりして楽しいコロナすごもり期間を過ごしている。

大ヒットしたんだよね、この映画。TBSの人気ラジオ番組Lifeで、チャーリーこと鈴木謙介さんが勧めてらした…というか夢中で語ってらしたのが心に残っていて、絶対に見たいと思ってたんだ。

いや、なんか見てると高校時代、中学時代に心はタイムトリップ。ほんとスクールカーストあったよなぁ。こういう世界だったよなぁ、と。いわゆる「いけてるグループ」と「そうじゃないグループ」。「優等生グループ」と「劣等生たち」。子供のころ…っていうか学校に通ってた頃なんて自分がいる世界がすべてと思っているから、もう出口がない。千葉県の、私みたいないけてない田舎育ちでもそうだった。例えば先生方の発言は絶対的な力があった。

まぁ、でもこの映画を見て良いと思ったのはやっぱり映画好きの子の爽やかさだよね。おたく…というか自分が好きなことが明確になる子はやっぱり強い。大人は、そういう子供のころの夢をあっさりくじくような発言をすぐするけど。子供たちよ、諦めてはいけない!…といまなら思えるけど、当時の自分にとっては大人たちの言うことはすべてだったから、やっぱり難しい。とはいえ、私は割と親離れが早く、中学生になったらもう親とは出かけなかったし、映画や音楽、ラジオなどに自分の味方を見つけていたとは思う。

当時のそういった子供も少しずつ大人になって、そういうネガティブなことを言う弱虫な大人を超えていく。そういや物書きになりたいと思っていた時期が私にもあった。うちの父親はそれを全否定してたよなぁ。ま、でも今じゃ本業じゃないけど、いくつか記事書かせて原稿料もらったりしてるもん。それになんと言っても田舎の教師の娘が、東京の音楽業界でひとりで働いてるんだから、今、振り返れば私も相当夢をかなえているのかも。

話が変わるけど、いつぞや不倫で大騒ぎになった東出さんって、こういう俳優さんだったんだ。フラフラと定まらない高校生の感じがすごくよく表現できていて、いまさらながら感心する。不倫は被害者である杏さんとの関係次第であり(離婚しちゃったんだっけ?)いい俳優さんなんだから普通に仕事を継続できればよかったのに。もちろんスポンサー付き案件のCMとか企業関連のものは別として、お客が自分の判断でチケット払っていくような映画や演劇の世界に残ることは問題ないんだろうから、才能ある人は残ってほしいよね。それがその人を活かすことになるんじゃないのかなぁ。甘いかね?

それにしても、不思議な映画だ。チャーリーが言ってたとおり確かに何度でも見たくなる。なるほどヒットするの、わかるわー。こういうのって誰にでも経験あることだし、ね。