秋山訓子『女は「政治」に向かないの?』を読みました

 


さーて、ケルト市に北欧会でブログが埋まっていたため、本のレビューがたまっています。だいぶ前に書いてあった本の感想文をゆるゆると上げていきますね。

これ、すごく面白かった!! 読みやすくて面白かった。あっという間に読破。最近マイブームの朝日新聞ポッドキャストでもおなじみの秋山記者の本、どれから読んでみようかなーと思いつつ、これをポチった。

野田聖子さんや小池百合子都知事、辻元清美さんのことは割とよくわかっているつもりだったけど、国政からブランクを経て地方政治の場で活躍する中川智子さん、本当に普通の感覚を持つ高井美穂さんなど、知らない政治家さんもいた。

というか、私も本当に物事を知らなすぎる。そして国政じゃなくても地方にも頑張っている女性政治家の方がいるのだなぁと改めて。特に地方の政治家ともなれば人々の生活に直結してくるいろんな物事も多い。

それにしても、特にこの中川智子さん、そして高井美穂さんが非常に面白い。中川さんの「おばさん」としての感覚、正義感、野中広務さんとのエピソードも含め、とても良かった。高井さんの、困っている人がいたら普通に救いたいと思う、その普通の感覚にも妙に安心した。そうなのだ、政治家だって人だって、悪い奴だけじゃない。ふつーに、良い社会にしたいと思っているのだ、みんな。ふつーに。

一方で山尾志桜里さんとか、実は私はあまりリアルな人物の実感がなかったのだけど、これを読んでなるほどとも思った。

女の人の生き様って、知れば知るほど「おおっ、友達になりたい」と思うか「全然だめじゃん」のどっちかになるんだけど(女性は女性に対して厳しいのだ…)彼女にはなんかどっちつかずのぼんやりとした印象しかいだけなかったが、その理由がこの本を読んでわかったような気がする。

読んでリアルな人物の実感がないのは変わらない。簡単に乱暴に言ってしまえば「可愛くない」ということなんだろうか。

なんというかうまく言語化できないが、ちょっとドライすぎて面白みがない…のかなぁ。実際、もう彼女は政治の場からは引退するようだ。(でも先日海外から帰ってきた時の彼女のいさぎよい態度はかっこいいかも…とちょっと思ったけど。あぁいう態度は、実際評価がとても難しいよね… まぁ、それはさておき)

小池百合子都知事については、いろいろ思うところはあれど、妙に納得。彼女の目指すところや、思いはなんとなくわかる。例の小池百合子本よりも、秋山さんの本の方が公平な視線だよなぁ、と妙に納得したり…。

一方で、本当に頭が悪くて最悪の私が大嫌いな女性政治家(名前は自粛)のことも、ぜひぜひ秋山さんのコメントを聞いてみたい…と思ったり。

今や高市早苗さんや稲田朋美さんも保守の右翼女とばっさり切り捨てることもできないいろんなことをもっともっと秋山さんに教えてほしい。野田聖子さんや橋本聖子さんなど面白い人たちも多い。彼女たちのことをもっと知りたい。

というわけで、Vol.2の発売もぜひお願いします、秋山さん、講談社さん!

秋山さん登場のポッドキャスト貼っておきます。
 


あとこの本の中で、小池百合子さんと辻元清美さんに影響を与えた本ということで、この本が紹介されていた。思わず、ポチった… どんな内容なんだろう。楽しみ!