いや、私告白しちゃうんですけど(って言ってたいしたことない)実は大学時代はTOP40研にいたくらいアメリカのこういうのが大好きだったんです。
アメリカの70年代の音楽ですね。で、80年代の音楽からはかなり英国に傾いていたんだけど、いずれにしても70年代のアメリカの音楽が大好きだったのでした。
もちろん原体験ではなく、大学のサークルの先輩の洗脳によるところが多いけど、フリートウッド・マックといい、イーグルスといい、ジャクソン・ブラウンといいよく聞いたよなぁ。
映画は、このローレル・キャニオンに住むミュージシャンたちの様子を捉えたカメラマン二人の作品と各アーティストのインタビュー音声が中心なんだけど、正直映像よりなにより、写真がめっちゃ素敵なんですよ。みんな若くて、売れる前で、キラキラしてるところを写真は見事に捉えている。すごいなぁ。
特にジョニ・ミッチェルとグラハム・ナッシュのラブラブ写真には、本当にうっとり。表情も自然でとっても素敵。
貴重映像らしきものも時々挟まれるんだけど(アコギでパーティみたいなところで、Take it easyを歌う超若いジャクソン・ブラウンとか)、私は映像よりも写真の方がいいと思ったなぁ!
あと今のトラッド界にも言えるんだけど、先に成功した人が後の人の後押しをするんだよね。
私は別に成功なんてほしくもないけどさ、成功者のすごいところは、他の人を助けてあげられることだと思う。リンダ・ロンシュタットが「ならず者」をカバーしなければ、イーグルスの成功もなかったみたいなところとか…あとママキャスがそんな「ママ的存在」で、重要な存在だったとも知らなかった。カリフォルニア・ドリーミン❤️
そして嬉しかったのは、あのモンキーズもちゃんとキャニオンの住人で、他のミュージシャンとも音楽的交流が深かったこと。なんかでっちあげのアイドルグループで、他とはまったく孤立してたのかな…とずっと思っていたので、なんか嬉しかった。モンキーズ、ほんとに可愛い!!
結局みんなどんどん成功し、トルバドールでは収まらず大きなスタジアムで演奏するようになり、キャニオンを後にするのだけど、いろいろ振り返るに、こういう音楽的に最高な素敵な時間って本当に短いってこと。でもその時間の間は、すべてがマジックで、すべてが素敵なのであった。ああ、なんかため息がでちゃう。
ところでこんな映画もあるんだねー。こっちも観てみたいなー
久しぶりにこの手の音楽に触れて大学時代を思い出し、なんか嬉しかったのでした。
これ、まだ上映されます。特に16日(金)はこの手の音楽にバッチリの天辰保文さんがピーターさんとトークされるそうなので、震えます。また行っちゃおうかな…。が、すでに17日、18日は行く予定にしているし、さすがに3日連続はToo muchか…
ピーターさんの音楽映画祭、詳細はこちら。
しかしこのローレル・キャニオンを思うと、やはり90年代のアイルランドはすごい。特にゴールウェイ。なんというか、この時じゃないとないパワーが、あそこのシーンにあった。ルナサやシャロン・シャノン、アラン・ケリーなど、すごい人たちがいっぱいいた。(今もいるけど)まるでローレル・キャニオンみたい。
さてこの映画のレビューが読みたくて、このブログに来た方。私は普段、ケルト圏の音楽のプロモーションをしています。こちらのアイリッシュ・ミュージックのバンド、最高よ。ぜひ音を聞いてね。
『ライヴ・イン・ジャパン』制作のクラウドファンディングをやっています。下記のリンクからどうぞ。音も聴けますよ。
PS
五十嵐タッド先生のこの名著、重版かかったそうです。みなさん、ぜひ〜