12月1日より日本でも公開になる『ペルリンプスと秘密の森』の監督と助監督が来日。その記者会見にお邪魔してきました。ご案内いただいたチャイルド・フィルムさん、ありがとうございました。
ご存知チャイルド・フィルムさんは、アイルランドのカートゥーン・サルーンのアニメーションをはじめ、たくさんの良質なアニメーション映画を配給されています。先日ケルト市で上映させていただいた『Wolfwalkers』もチャイルド・フィルムさん配給なんですよ。K社長、いつもお世話になっております！（笑）
この日登壇されたのは、アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート『父を探して』の監督、アレ・アブレウさんと、助監督のヴィヴィアーニ・ギマランイスさん。
以下は会見で私がメモったことなので、いろいろ間違った理解があるかもしれません。あくまでも文責：のざきでお願いいたします。
新作アニメーション映画『ペルリンプスと秘密の森』のプロモーションでお二人は来日しました。
ストーリーは、二つの対立する太陽の王国と月の王国からやってきた二人が（妖精っぽい？）、巨人によってその存在が脅かされている森へやってくるという謎めいたストーリー。敵対していた二人はいつしか「光」の存在であるペルリンプスを見つけることを目的として、一緒に行動するようになり……そして物語は思わぬ方向へ。
そんな現代社会を生きる私たちにも、いろんなことを問いかけてくるような素晴らしいストーリーです。そして音楽もとても印象的で、イマジネーションが広がります。映画の感想はまたのちほどこちらにアップしますね。
アレ監督は日本はすでに来日経験済みだけど、ヴィヴィアーニさんは初めての日本。今、二人のアワ・ブームは日本のスイーツ「おだんご」だそうです。二人してコンビニで買った和菓子を競うようにして食べているのだそう。
監督いわく、日本はアニメーション文化のすごい国。だからこの国にこの映画を持って来れてうれしい、とのこと。
また『ペルリンプス』のテーマは友情だと。友情の持つポテンシャル、そして友情の力だ、と。戦争などが世の中を支配している中で、世界にこの作品を届けられて嬉しい、ともおっしゃっていました。
東京はサンパウロみたいな大都市だけど、サンパウロに比べて平和でおだやかに見える、と監督。
アニメ、映像で働いているものとしては街の色がすごいと思う。例えば企業のロゴのデザインとか。料理や人の温かさも素晴らしい国だ、と話すのは、助監督のヴィヴィアーニさん。
今回は日本の文化の表面しか触れていないけど、次回はもっと奥を追求してみたい、とも。
タイトルの「ペルリンプス」は造語で、グレムリンとかみたいなそんな名前。映画を作るにつれ、森＝子供たちのメタファー、子供＝秘密調査部員…みたいなイメージが固まっていったのだそうです。意味のない言葉をタイトルにしたいと思った。抽象的な何かをあらわす意味のない言葉。
監督はだいたい設定を先に考えて作りながら、キャラクターが自然に動き出すのを待つようなそんな作り方をされるタイプのようでした。
記者の人たちの質問で、ベケットの『ゴドーを待ちながら』の影響が感じられると言った方がいて、なるほどと私も思いました。ゴドーとは誰だろう、いつやってくるんだろう、というのがわからないまま話が進んでいく。確かにこの映画の巨人ってどういう存在なんだろうという謎とシンクロします。
というわけで、この注目の作品、ぜひご覧ください！ 公式ページはこちら。
ブラジル大使館って、初めて行ったかも。素敵な建築にうっとり。大きな国は違うわぁ…
というわけで、みなさん、12月1日は恵比寿ガーデンシネマ他、映画館へゴー！！
大使館のあとは表参道のカフェにて、来日したフィンランドの取引先と打ち合わせ。お土産がうれしい。特に手作りのドライド・マッシュルーム。
もう引退するから…と伝えつつ、売り込みを受けると断れない自分もおり、困ったもんだと思ったのでした。後継者、誰かいない？ 儲からないと、こういう時困る。リスクを負ってもらうことになるから。でもTHE MUSIC PLANT、いつでも事業を譲りますよー 誰かやって（笑）
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いよいよ来週に迫ったルナサの来日よろしくお願いいたします。THE MUSIC PLANTでは京都の公演を制作しております。現状なぜか初日が一番売れています。でも演奏は最終日の方がいいんじゃないかな。
とはいえ、初日にはライヴレコーディングの緊張のあまり予想もしないようなトラブルがあるかもしれない（爆）。それはそれで歴史的体験になるのかも。
東京からも日帰り可能。磔磔は音出しは9時には終わるということになっているので（なにせ住宅街にありますから）、新幹線の最終に間に合いますよ。
