映画レビュー、ブックレビューがたまりにたまりまくっています。最近ブログさぼりがちだよなぁ。というか、告知事項もたまりまくり… 急ぎの案件もたまりまくり。最後の年なんだから、もっと余裕をもってスマートに仕事をしたいものだけれど。
先日、午前中早めの時間に某文化施設さんと打ち合わせがあり、その日は最後の用事がアイルランド映画祭で、映画祭がある恵比寿に思いのほか早く到着してしまった。で、ほとんど偶然にこの映画を見ることになった。
前知識なしで見た。見終わった後で気づいた。「君の名前で僕を呼んで』と同じ監督さんなんだね。
正直、そのあとに見たアイルランド映画祭のポップなコメディ(こちらは映画祭がなければ日本未公開となっていた。それではあまりにも惜しい作品だ。公開されてよかった)と比べ、非常に難解でもあり不思議な映画だが、映画としての文化クオリティはこちらの方が遥かに上ではあるだろう。
が、とにかく難解ではある。一方で、同時に予算がものすごくかかっている感じがする。
ちょっとマシュー・バーニーを思わせるエロ・グロシーンもあり、なかなかだ。でもこのポスターにあるような、誰かと一緒に眠る時の相手の足の暖かさがじんわりと沁み入る映画だった。
あ、あと音楽がものすごくいい。シネイド・オコナーとかニルヴァーナとか、プリンスとか。こんなまとめを発見。
とにかく切ない。こういうのはなんだろう、『ヴェニスに死す』と一緒かな。すごく切ない。同じゲイの映画なのに、アイルランドがあれだけ笑い飛ばしてしまえるのに、こちらは深刻である。すごく切ない…ととにかく何度も書く。
こういう感じは誰にでも記憶にあるだろう。『君の名前〜』を見た時と同じ、自分の中の何かが痛い。
というわけで、この映画、オススメです。主演俳優の彼が最高に素晴らしい。圧倒的というのは、こういうのをいうんだろうなぁ。
ビジュアル2種類あったけど、海辺の写真じゃなく、こっちの方がこの切ない映画のことをよく表してるね。
THE MUSIC PLANTとしての次の公演は、こちら。
そして、その日向さんのひさしぶりのパブリック・イベント。6月26日 代官山「晴れたら空に豆まいて」にて。詳細はこちら。ニューアルバムの視聴会&公開インタビューと言った感じ。出演:日向敏文、松山晋也、オノセイゲン
2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。