はい、今年もありますよーー ピーターさんの音楽映画祭。こちらが公式サイト。
最新情報がアップされました。今年で5回目になります。
ピーターさんからのコメント
毎年 PBMFF で⽇本初公開の映画も紹介しています。しかし、この頃の物価の上昇ぶりと円安には悩まされていて、今年
はクラウドファンディングで皆さんのお⼒をお貸しいただくことになりました。
お陰さまで⽬標⾦額を超えることがで
き、⼼から感謝しています。
魅⼒的なライン・アップになったと⾃負しています(ちょっと欲張りすぎたかも…)
今回はそれぞれタイプが違う 3 ⼈の⼥性シンガー、ジャニス・イアン、マリアンヌ・フェイスフル、メイヴィス・ステイ
プルズの優れたドキュメンタリー、そしてルイジアナとテクサスの名⼈たちに関する作品、ぜひぜひ⾒ていただきたいで
す。
すでに公開済みの映画でも、しばらく劇場で⾒る機会がなかった『ハーダー・ゼイ・カム』、『インサイド・ルーウィ
ン・デイヴィス 名もなき男の歌』、『ホット・スポット』もあり、毎回異なった内容になるという「Eno」は必⾒です。
これまでの PBMFF でも上映してきた作品のアンコールもありますが、この機会を⾒逃さないよう、よろしくお願いいた
します。有楽町でお待ちしています!」
というわけで、こちらのラインアップ。アイルランド・ファンには「ONCE ダブリンの街角で」がありますよー 音楽愛にあふれる皆さんと一緒に見よう!!
ピーターさんがつけたのであろう日本語タイトルにも注目!…っていうか、マリアンヌ・フェイスフルの写真、かわいすぎやしないか???(笑)これも数点ある中からピーターさん選んだのかしら?とちょっと想像したり。
それにしてもこれだけの日本未公開作品がピーターさんの字幕監修で見れるだなんて、本当に素敵。ピーターさんは意識してないかもだけど、女性アーティストの作品が多いのも嬉しいですね。フェミニズムの新しい流れが、音楽映画にも?(by のざき)
『ジャニス・イアン 沈黙を破る』Janis Ian:Breaking Silence
2024 年/114 分/アメリカ
監督:ヴァルダ・バー・カー
出演:ジャニス・イアン、ジョーン・バエズ、アーロ・ガスリー、リリー・トムリン
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© Wild Rose Pictures |
「1975 年の「At Seventeen」というヒット曲で知られる社会派シンガー・ソングライター、ジャニス・イアンが今も続く活
動を振り返るドキュメンタリー。あの曲で淡々と語られる仲間はずれの⼥⼦⾼⽣の⼼の痛みは、50 年後の SNS の時代で
社会問題化している様⼦を思わせます。タイトルは彼⼥がカミング・アウトしたことを指します」
『マリアンヌ・フェイスフル 波乱を越えて』Faithfull
2017 年/61 分/フランス
監督:サンドリーヌ・ボネール
出演:マリアンヌ・フェイスフル、アンドルー・ルーグ・オールダム、ミック・ジャガ
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© ARTE France ‒ Cinétévé ‒ Babylon Irie ‒ NTR • 2017 |
「今年 78 歳で亡くなったマリアンヌは 60 年代にアイドルのような感じでデビュー、ミック・ジャガーとの恋愛を経て⼀度
ドラッグにおぼれ、70 年代末に別⼈のような復帰で喝采を浴びました。サンドリーヌ・ボネール監督に⼼の内を率直に語
る彼⼥の話から、時代と共に変わる⼥性像も浮かび上がります」
『メイヴィス・ステイプルズ ゴスペル・ソウルの⼥王』 Mavis!
2015 年/ 81 分/アメリカ
監督:ジェシカ・エドワーズ
出演:メイヴィス・ステイプルズ、ジェフ・トゥウィーディ、ボニー・レイト、ボブ・デ
ィラン
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© Film First |
「86 歳でまだ現役のメイヴィスは 70 年以上の芸歴を誇る世界の⼈間国宝のような⼈です。若きボブ・ディランにプロポー
ズされ、ステイプル・シンガーズのリード・ヴォーカルとして「リスペクト・ユアセルフ」などのメッセージ・ソウルの
名曲をヒットさせた後、ソロ活動でも常に⼼に響く歌を歌い続けています」
『ルイジアナピリ⾟ クリフトン・シュニアの世界』Hot Pepper
1973 年/54 分/アメリカ
監督:レス・ブランク
出演:クリフトン・シュニア、クリーブランド・シュニア、ロバート・セイント・ジュリアン
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© 1973 Les Blank, Flower Films |
「この 1973 年の作品でレス・ブランクが描いているのはルイジアナ州南⻄部を中⼼に活動した「ザイデコの帝王」クリフト
ン・シュニア。今年で⽣誕 100 年の彼がアコーディオンを弾いて繰り広げたフランス語によるブルーズのようなゴキゲン
なダンス・ミュージックは残暑を吹き⾶ばす無敵のものです」
『テックス・メックス アコーディオン天国』 Chulas Fronteras
1976 年/59 分/アメリカ
監督:レス・ブランク
出演:フラコ・ヒメネス、ロス・アレグレス・デ・テラン、リディア・メンドーサ
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© 1976 Brazos Films, Chris Strachwitz, Les Blank © 2018 Brazos Films, Chris Strachwitz, Les Blank Films Inc. |
「先⽇亡くなったフラコ・ヒメネスの死ぬほどカッコいい演奏を筆頭に、ノルテニョとかコンフントとも呼ばれる、アコー
ディオンをリード楽器にしたメクシコ系テクサスのダンス⾳楽はアメリカ南⻄部の⼤事な⽂化遺産です。その主要な演奏
者たちの姿をとらえた貴重なドキュメンタリー、こちらもレス・ブランク、1976 年の作品」
『ジェイムズ・ブッカー ニュー・オーリンズのピアノ王⼦』 Bayou Maharajah
2013 年/98 分/アメリカ
監督:リリー・キーバー
出演:ジェイムズ・ブッカー、ジョー・ボイド、ドクター・ジョン、アラン・トゥーサント
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© 2013 Bayou Maharajah LLC © Anton Corbijn |
「偉⼤なピアニストの多いニュー・オーリンズでは全員が最⾼峰と仰いだジェイムズ・ブッカー。ブルーズやジャズのみな
らず、クラシックまでマスターした彼は天才にありがちなエクセントリックなところもあり、⿇薬中毒などの問題もあり
ました。その唯⼀無⼆の才能を紹介したドキュメンタリーです」
他にもこちらの傑作が上映されますよ! お楽しみに。
『ピアノフォルテ』 ← この秋公開になるショパンコンクールのドキュメンタリーを先行上映!
『ハーダー・ゼイ・カム』
『ホット・スポット』
『小さな心に祝福を』
『名もなき者 A Complete Unknown』 ← 何度でも見たい!
『Eno』
『ロックの礎を築いた男 レッド・ベリー ビートルズとボブ・ディランの原点』
『NOハンブルグNOビートルズ』
『ヒプノシス レコードジャケットの美学』 ← これ見逃してるのよーー!
『ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?』
『ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ――ジャズが生まれる瞬間――』
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
『チョーミン楽団が行く!』
『ONCE ダブリンの街角で』 ← アイルランド音楽映画の最高の一作
『ボサノヴァ〜撃たれたピアニスト』
『七転八起の歌手 バーバラ・デイン』 ← こちらも傑作
『ボビー・チャールズ 極楽の歌』 ← こちらも傑作
【映画祭詳細】
Peter Barakanʼ
s Music Film Festival 2025
⽇時: 2025 年 9 ⽉ 12 ⽇(⾦) ― 9 ⽉ 25 ⽇(⽊)
会場: ⾓川シネマ有楽町(ビックカメラ有楽町店 8 階)
主催: マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
配給: コピアポア・フィルム
宣伝: VALERIA
協⼒: ディスクユニオン、タートルエコーズ
公式 HP: http://pbmff.jp 公式 Twitter:@barakansmff
タイムテーブルやトークなどもあるだろうから、公式サイトでの発表を楽しみにしていてくださいね。
あとこちらも武蔵野エリアの方は、こちらもぜひ。10月ですが、すでにチケットは残り少なし。Peter Barakan's (mini)Music Film Festival (+出前DJ) in 武蔵野
バーバラ・デインがかかりますよ。詳細はこちら。
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◎野崎は、現在作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。
6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中。
◎2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。現在無印良品の店頭で聞くことができますし、配信でも聴けます。