いやー この監督好きなのよ。ジョージア系なんだけどスウェーデン生まれの監督。レヴァン・アキン監督。
前作『AND THEN WE DANCED ダンサー そして私たちは踊った』は、そりゃもう大好きだったんだけど…
ほんとこれは超傑作だったよね。この映画が公開された2019年の、この年のわたしのベスト作品だったかもしれない。いや、マジで。主演の子がいいんだ。繊細で、魅力的で。
実はとあるジョージアの伝統音楽のグループにこの主演の子を入れて来日させられないかと妄想していた時期があったんだけど、残念ながら「マジで」ジョージアではこういうLGBTQ+の皆さんの存在は認められていないのだそうで、この子と共演したら国に帰れなくなる、とバンドから言われてしまった。
主演の彼のマネジメントよりも先に、まずはバンド側からNGをくらった。ジョージアって、そのくらい微妙な国ではあるのだ。それはともかく。
で、そのアキン監督の新作ですから、これは期待マックスでしょう。
そして映画を観て思ったのは、こういう映画、いいよなぁということ。静かで押し付けがましくない時間が流れていく。だからこそ説得力がすごい。
ずっと心のひだにひっかかるような映画。主演女優さんは決して美人ではないのだけど、めちゃくちゃ良い。存在感がある…というよりかは、なんか地味にしているんだけど、そこにすごい説得力がある。まるでリアルに実在しているみたい。
彼女について行く若い男の子が、これまたリアル。めちゃくちゃいい味出してる。彼はそれほどキャリアがある俳優さんじゃないけど、すごくいいんだわ。
そしてこれまた絶品なのが、エヴリムというトランスジェンダーの彼女。めちゃくちゃ素敵な存在なんだけど、これも押し付けがましくなく…最高に良いのよ!
この三人を中心に物語は進行していく。
トランスジェンダーで国にいられなくなりトルコに消えた姪っ子を探して旅に出るおばさんが主人公。途中、若い男の子と合流したり、LGBTQ+の活動を支えている女性と出会ったり。そうやって最初はまったく関係のなかった三人の人生が交差していく。
旅っていいのよ。旅をすると、なんだか心のヒダが揺れるんだね。そこに新しい出会いがあり別れもある。
まるで回遊魚のごとく、動かなくなった時点で人には死がおとずれるのかも。
そういや幸せそうな人は常に動き回っている。(先日も働き者で鬱な人って、ちょっと想像しにくいよね、ということで友人と話が盛り上がった。もしかしてそこに人生を楽しく生きるヒントがあるのかも。働き者でいること。動くこと)
おそらく…というかわたしの想像だけど、この映画の主人公も、普段の生活ではそれほど旅慣れた人ではないのだろう。でもその彼女が姉の死をきっかけにトルコに向かったことで、彼女の人生もまた動いていく。
そうそう、海というか、水を感じさせるシーンが、いいね。埃っぽい路地との対比で、水が見えると風も爽やかだ。そういえば、水もつねに流れて(動いて)いる。
そういうわたしは、もう最近は外に出ることが面倒くさくてしょうがない。それでもなんとか動いているのだけど。これは良くないよな。動け、動け(笑)。人生は短い。
それにしてもこういうある意味ジョージアが主役な映画をしっかりスウェーデンがサポートしているのがいい。
前作もそうだったけど、これがスウェーデン映画(資本的な意味で)というのは言われなければ気づかない。そこがさすがである。自分の国のことばっかり言っているの、ダメだよね。日本が、日本が…ってさ。
都内では文化村のル・シネマで上映しています。ぜひ。我らが山口智子さんが推薦コメント出してた!
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◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろすことにしました。公式サイトは近日中にアーカイブ化する予定。
主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干雇われ案件(笑)があるので、そちらはゆっくりとこなしていく予定です。これからはのんびりと。
宣伝の仕事は続ける「かも」しれませんが、まぁ、それはクライアントさんあってのことだからなぁ。どうなるか…。年に1本くらいならやってもいいのかな…。
この日記も自分のペースで続ける予定。fbページは適当なタイミングで閉じて個人アカウントに集約していきます。大好きなTwitterは以前と変わらない自分ペースで続けてます。
◎で、さっそく2026年のお手伝い案件。今話題の(?)のグリーンランドからナヌークがグリーンランド自治政府のサポートを受けてやってきます。もちろんこの企画半年以上前から決まっていたのですが、当初11月にやる予定が、2月になりました。
2月25日(水)、26日(木)、南青山の「月見ル君想フ」にて無料(しかし要登録・ドリンク代700円)のライブがあります。詳細はここ。
登録フォームはこちらで31日10時から受け付けます。ぜひご来場ください。
◎2月24日には恵比寿のYEBISU GARDEN CINEMAにて、『サウンド・オブ・レボリューション グリーンランドの夜明け』を上映。そこでトークイベントとちょっとしたミニライブもあり。詳細はここ。MC通訳は大好きなキニマンス塚本ニキさん。チケット発売は2月4日。劇場のサイトにて。
◎そのナヌークは23日、高円寺こんなイベントにも出演します。詳細は
こちらのサイトにのちほど掲載予定。
気象神社で、グリーンランドの音楽を聴きながら気候変動を考えよう! こちらはアコースティック・セットです。こちらも入場無料。
◎その日向さんは、91年の大ヒットドラマ『東京ラブ・ストーリー』のサントラを手掛けていたわけですが、そちらが2月に35周年記念のリイシューされることになりました。
詳細はこちら。◎ショパンコンクールのドキュメンタリー映画『ピアノフォルテ』のPRのお手伝いしております。東京での上映は一旦終了しましたが、これから公開になる地域もあるようです。みんな見てね! 公式サイトはここ。
◎アイルランドのフォークホラー(?)映画、2月6日公開。 映画『FRÉWAKA フレワカ』詳細はこちら。