ポール・ブレイディ 東京滞在記 DAY 2 ギター屋さんでLowdenをピックアップ、そして『クレマスター』上映

開けて、翌日はまず朝11時にホテル集合。ポールはお茶の水にロウデンのギターを取りに行くことになっていた。

ポールは自分のソロライブの時は、ギターを4台も5台も使う。今回2台持ってきたはいいけれど、もう一台は絶対に必要ということで、いつも楽器を借りているLEOさんのマーティンやタカマイン(外国人はTakamineをそう呼ぶ)のサイトを見せたんだけど、やっぱりロウデンじゃないとダメだという。

ということで、Mr ロウデン登場(笑)。ジョージさんと言ったかな。ジョージに頼むと言って、ポールはぱっぱと自身でギターを手配をし、ジョージさんに日本のレップの方を紹介いただき、その方と私の方でスケジュールを調整したのでした。

さすがだ。ジョージさんも、日本のロウデンさんも。

私がポールの日本到着前に、先に楽器屋さんに行ってちゃっちゃと楽器を拾ってきてあげるよ、と言ったんだけど、ポールは私を信用していないのか、自分で取りに行くのだと頑なに主張する。

はい、はい、はい…(本音:面倒くさいな。とっとと持ってきちゃいたいんだけどな、どうせ来ちゃったら、こちとあらやらなくちゃいけないこと山積するのだし)

朝アポイントメントをとった11時にこちらに行くと、みなさん、とても暖かく迎えてくれた。ポール以外にもVIPの相手に慣れてらっしゃる感がある。

しかしすごいなぁ。ロウデン。やっぱりこの楽器にしか出せない音があるらしい。うーん、私も一台欲しくなっちゃったけど、あまりに高額で手が出ない。すごい。

また帰り際にはバウムクーヘンとペットボトルのお水など「おやつ」のお土産までいただいちゃってご機嫌なポール。本当にありがとうございました。




というわけで、無事にギターが3台揃いました。
良いホテルは高いけと、しっかり荷物も管理してくれるので、とても助かる。



ギターをかかえてホテルに戻ってくると、ポールは部屋で少し休むという。この日は夕方、新宿の映画館でマシュー・バーニーの「クレマスター」の特別上映が予定されている。

それまで3、4時間、時間があいた。

私はこの空いた時間を利用して、プランクトンさん主催のリアムの公演に顔を出す。ちょっとの間だけどみんなの顔を見て愚痴を聞いてもらい(笑)、スイッチオフしたいのだ。ポールといると楽しいけど、やっぱり緊張するからね。

というわけで会場に行くと、みなさん鋭意リハーサル中。ユザーンとかもいて話しかけたかったけど、忙しいそうだったからやめておいた。かーっっ、この公演、見たいよなぁ!

しかもスタッフ用のお弁当までいただいて(笑)、しばし和みの時間。あぁ、なんかスタッフがたくさんいる場所は心が和む。知っている人が多いって、なんて安心なんだろう。何かあったら、みんなが助けてくれる、その感じか。


崎陽軒は安定のうまさ。

というわけで、和みの時間はすぎ、再びポールのホテルに戻る。ポールを乗せて、マシュー・バーニーの『クレマスター』の上映へゴー! 新宿の歌舞伎町にあるポッシュな映画館で、ポールの出演した映画が上映されるのだ。嬉しい!

ポールとしては、このマシュー・バーニーとの仕事は自分のキャリアの中で自慢できる仕事のひとつ。

マシュー・バーニーって、とにかくアート系のセレブで、ニューヨークあたりじゃトップクラスの人だけど、日本では知る人ぞ知るって感じだと思うけど、一番簡単に説明するとしたらビョークの元旦那さん(←  めっちゃ雑な説明)ビョークのすごいビジュアルはここからきてる。

ポールもそれは自覚していて、「まぁ、アメリカだって知る人ぞ知るって感じだろ」とのこと。アイルランドでもおんなじ感じなんだそうです。

ま、確かにポール本人だって、日本でもアメリカでもそんな感じよね… 

それにしてもなんて名誉! マシュー・バーニーの作品にこういう形ででも関わることができて、私は光栄でした。主催してくださったトモ鈴木さん、本当にありがとうございました。ポールの来日が決まったのも、今回は結構ギリギリだったし、さらにこれを決めたのも最後だった。

いろいろ相談に乗ってもらい、本当に感謝。ポールの名前が入ったマシュー・バーニーのチラシ。額装して一生大事にします。

歌舞伎町の映画館が入っているビルで、通訳の染谷和美さんと合流し、Tomo鈴木さんの案内で上映が始まった。それにしても、すごいよね。ポップコーンは食べ放題だし、椅子とかファーストクラスみたい(笑)乗ったことないけど。

しかしこうしてみるとポール、かなり画面に登場する。私は今までに2回ほど上映を見ているのだけど、なんかちょこっとしか出てこない…って記憶でいた。

でも、いや、いや、御大、かなり長い時間画面に登場していた。途中「ドアップ」みたいなシーンも。

ポールの役はタワーのてっぺんにある不思議なバーの執事さん。髪を後ろにがっつり撫で付け、しっかりとメイク。白い手袋までしてビシッと執事のスーツを着込み、ポールのお母さんですら息子を認識できなかったという変貌ぶり。

歌ももちろんあって、アーとかみたいなアンビエントな曲もあれば、しっかりゲール語でも歌ったりする。

ポールのQ&Aによると、どうやらマシュー・バーニー作品の音楽を担当していたジョナサン・ペプラーが「Andy Irvine Paul Brady」のアルバムの大ファンで、出演の依頼があったのだそうだ。すごいね。

Q&Aもあったけど、どうやら撮影については、あんまり記憶にもないようだった(笑)。まぁ、こういうのって、私もそうだけど、だいたい忘れちゃう。若いころの苦労とかは忘れないのにね。


イベントについては鈴木さんが素敵なレポートをあげてくれたので、こちらをご覧ください。CDにサインしてくれというお客さんも数人いたりして、とりあえず無事終わって、ほっ。

鈴木さん、ありがとうございました。通訳の染谷和美さんも、本当におつかれ様でした。

というわけで、イベントが終わって映画館のあるビルの2階の屋台みたいなところでいっぱい飲んでいたら、友人のN本が遊びにきてくれる。N本はポールの数少ない東京の友だちの一人(笑)

ポールったら、本当に相手を選ぶ。でもN本はポールのお気に入りなのだ。気難しくしてても、怯まない度胸の座った女がポールは好きなのかもしれない。私もそうだけど。

たいていの人は、なんか言われると、ビビっちゃうからね。

そこで一杯飲んでみんなでおつかれ様をし、ポールをタクシーでホテルに戻して私も帰宅。

もう電車がなくなっていたので、自宅までタクシーだよ。…高い。早くも初日で疲れた〜。昔は同じホテルに泊まってスタンバってたりした時期もあったけど、今回泊めてるホテルは高くて、自分じゃとても泊まれない。

それでも近くのビジネスホテルでも取れば良かったのかな。とはいえ歳を取ると、やっぱり自分の家に帰りたい。数時間でもね。もうツアーは本当に出来ないなぁ。

翌日はいよいよケルティック・クリスマス。シャロンやリアムたちと合流する。

さて、おそらく明日にはちょっと嬉しいビデオが公開になりますよ。またここや私のSNSでご案内していきます。

   

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