いやーーー 楽しかった!!! 最高に楽しめますよ。『プラダ2』。期待通りの出来。
脚本が最高にいい! 本がいいと映画はいいのよ。何度も書いているが、私は映画で一番大事なのは「本」だと思う。「脚本」
でも、正直、このメンツ揃えて失敗は考えられないよね。だって、もう出演者の映画内でのキャラクターは十分立ち上がっているから。
劇場で購入したパンフレットを読んだら、どうやらこの脚本のアイディが出来て、それを読んでメリルがOKを出したらしい。まぁ、その時点で、本作の成功は見えていたでしょうね。
とにかくこんなにもメディアをめぐる社会が変わってしまって、でも魅力的な登場人物のキャラクターはまだまだ印象的に人々の間で生きているから、やっぱり彼らの「その後」が見たくなるわけで。
そもそもその新しい脚本は、彼らに「あてがき」でいいんだもの。脚本が上手くいかないわけがないわ。とにかく楽しい。セリフのひとつひとつが効いている。すごく効いてる。いやー いいわー
あの『1』での4人が好きな人だったら、間違いなく楽しめますよ、本作。
ミランダの「Do I know you?」(あなた誰? まったく覚えてないわ…)「Where was I?」(そこに私はいたの?)ってのも、いかにもって感じ。私も使ってみたい英語(笑)
私は『1』、大好きで、配信でも何回も見ていた。時には英語の勉強になるからと映画を流しっぱなしにしているた。そのおかげで、結構セリフも覚えちゃったよ(笑)
最後のアンディの決断、ミランダやエミリーのスマイル。ミランダの推薦状。もうそれにグッとやられっぱなし。何度見てもグッとくる。やばい。
でも今回ちょっと抵抗があったのが、実は配給がディズニーだという点。でもディズニーがおバカな能天気エンタテイメントだという評価も、今や世間では変わってきているよね… 私はまだまだ抵抗あるけど。
ディズニーにそんなふうに偏見を持っているのは、今や世の中で私だけかもしれないが… でもやっぱり私はディズニーランドが楽しめない性格なのよ。プレイランドに行っても楽しめないし、今でもディズニーになってからスターウォーズは見ないと決めている…。
その程度には、やっぱりディズニーは苦手。
と思ったら、『猿の惑星』も今やディズニーだった。しまった… 。でも猿はやっぱり見に行く。行動に一貫性がない!>自分 20世紀フォックスって、いつディズニーになったんだ!? 答え:2019年
それにしてもディズニーなのよね。この『2』の公開にあわせて『1』の配信をこの時期ディズニーチャンネル独占にしちゃって… なんかなぁ。
でもよかった、私はYou Tubeでこの映画を買っておいたから、いつでも見れる。ふむ。
本作ですが、『1』を見てない人も、今作だけで十分楽しめると思う。とはいえ『1』を知っている人なら、ミランダがコートを自分でハンガーにかけたりとか、彼女がエコノミークラスに乗るところとか、ただただそれだけで楽しい。そんなちょっとした細部も楽しめるだろう。
(しかしカフェティアが社内にあることすら知らなかったミランダ。可笑しすぎるだろ!!・爆)
新宿のデカい映画館は、平日昼間だというのに超満員。はい、初日に行きました。GWに出歩くのは嫌いだけど、たまたまその日の夕方に友人がケン・ローチに誘ってくれたので(こちらは2回目)、どうせ出かけるんだからと同じ新宿の映画館で見てきちゃった。
そして満員のお客さんに押されながら劇場を後にする時、周りのお客さんの会話が聞こえて面白かったよ。
そのうちのひとつは女の子同志で見に来たらしい、まだ20代の前半かなぁという女子二人。ミランダのあれがこーなの、あーなのと同行した友人に熱心に説明している一人は、どうやら『1』の大ファン。一方のお連れの方は「1」を見ていないらしい。
そんな会場の雰囲気も最高だったのだけど、残念ながら公開初日にグッズが間に合わなかったというズボラぶり。ディズニーさん、胃が痛い思いをしたのかな… 大会社だから、そういうのもないのかな。いや、下請けか?(と、ちょっと意地悪に思ったりして)
っていうか、グッズ制作屋が提案した提携型から選んだ?としか思えないセレクション。いわゆるよくあるグッズの域を超えていない。アイディアが面白くない。もしかしてこの担当者、仕事好きじゃない?(あ、これは言い過ぎか??)
でも、まぁ、そんなことはどうでもいい。とにかくこの映画が盛り上がって外国の文化に若い人が触れてくれるだけで、私なんかはもう嬉しくなっちゃう。
そして『2』でもやっぱり私にとって最高なのは、今回もちょっと意地悪、しかもなんとなく「(最後には)負けた」感のあるエミリー。
いいわぁ。今回、前回よりもエミリーの存在がフィーチャーされてない? この映画の制作チームも、きっと私と同じでエミリー・チャールトンが好きなのよ、きっと。
だからエミリーが際立つ脚本になったんだわ。そしてそのエミリーも、きっといつかは自分のなりたい自分になれるわよね…と思わせるエンディング。うん、良い!
メリル・ストリープは、それにしてもすごいよね。ポーランド訛りの彼女も、イタリア訛りの田舎くさくて垢抜けない彼女も、英国のインテリかつ冷酷政治家の彼女も、気だるいアメリカ人の怖い彼女も、すべて一人の人間が演じているだなんて、本当に信じられない。
でもこのミランダの役は彼女にとっては最高の当たり役だと思う。
『1』のミランダの名シーンも最高。いわゆるセルリアン説法とか、That's allもいいけど、たとえばWhy no one is ready?っていうセリフ、そしてあの言い方!! 「あの」言い方!! Moves like Glaserとか、あぁいう英語の表現。すべてメリルが演じるミランダから私も覚えたよ。
自分のアシスタントの名前が覚えられなくて、全員をエミリーと呼ぶあの感じとかもいい。そう! 仕事が大事で、それに夢中な人は人の名前なんかにまったく興味がない。そんなのはアシスタントにやらせりゃいい。
私もそういう傾向あって、例えば名前の書き方とか、ほんとうによく間違える。自分の名前にうるさい人いるよね。渡邊とか、書けないでしょ? 私はそういうの覚えるのが本当に苦手。
私は自分の「野﨑」が面倒くさくて、名刺でもなんでも「野崎」にしてるし「のざき」と書くことが多い。ご先祖さま、ごめんなさい。
でも人に対して、それは失礼なのも知っている。そして、本当に大事なことなんて、名前とか記号とかには存在していない、と思うんだ。そんなことより大事な本質はもっと別なところにあるんだ。(これはロビン・ヒッチコックに学んだ)
あ、話がそれた。
で、今回はそのミランダが落ちぶれて? エコノミークラスに乗るところとか、コートを自分でかけるところとか、もう最高なのよ!
そして相手に嫌われまくる。あの駆け引き!! ミランダが楽屋から出て行ったとたんガガに「あの女を楽屋にいれたの、誰!?」とムッとされる。(あのシーン、最高だったよね。声出して笑いたかった!! 外国の映画館なら笑えたのに!!)
そして…彼女は最後でいう「仕事が好きだ」と。この最後のシーン、トレイラーでも使われているから言っていいよね。あぁ、もう最高、ミランダ!!
仕事を頑張ることを馬鹿にするやつがいるのは、私も知っている。がんばらなくていいんだよ、と労いのつもりで声をかけてくるやつもいる。
でも、そんなやつらは、けっ!?だ。私は頑張る彼らが大好きだ。だって最高なんだから! しかも仕事は頑張れば楽しいし、しかもそれでお金をもらえるんだよ。すごくない? そして自分の書いたシナリオ通りに世の中が動くんだよ。
そう、私たちは自分の仕事が大好き! この喜びを知らないやつは、かわいそうだなって思う。
かーーーっっ、いいなぁ! また仕事したくなっちゃったよ。…って、もうやらないけどね。(今、私は還暦で優雅に年金生活を始めたばかりです)
それにしても、この映画。唯一残念だったのは、ディズニー配給だってこと。何度も言っちゃう。
そしてあの宣伝ぶり!! お金があるんだなぁ、という嫌味な宣伝ぶり。タクシーに乗ってメリルとアン・ハサウェイが出てきた時はびっくりしたよ。おいっ!? その予算、もっと他のことに使えないのかい?
かつ実家に帰ったら地上波でスポットも流れてんだもん。ありえん…
世の中に『1』を好きな分母がそんなに存在するのだろうか? この映画の良さがわかってるの? ええっっ? えっ、世の中の日本人、そんなに仕事好きだっけ? ただオフィスに長時間いるんじゃなかったっけ?(偏見)
しかしこの映画を見たその日に見たケン・ローチとの客層の違いよ…。あっちは100人弱の劇場。年齢層は還暦の私が一番若かったかもしれない。でもこちらも満員だった。
ところで沢田太陽さんのツイートが素敵。うん、いい!! とってもいい! そして…しまった。私は普通の格好で行ってしまった。っていうか、そもそもトップブランドの服なんて、持ってないよ。でも「それ風の」服でいくのは楽しいよね、きっと!
というわけで、ワーキングピープルの皆さん、ぜひ見に行ってください! あなたの明日に希望をくれますよ。
VIDEO
朝日新聞のこんな記事も。
ところで余談ですが、Mirandaのファミリーネームですが、Priestlyなんだけど、日本語ではプリーストリーって表記しているけど、英語の音を聞いていると「プリースリー」って聞こえない? サイレントTなんでしょうか。これ?
★
◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろしました。公式サイト は近日中にアーカイブ化する予定。自分の主催公演や招聘はもうやりません。ただ2026年も若干の雇われ・お手伝い案件があるので、そちらはゆっくりとこなしていく予定です。
◎現在リリースしたCDの販売は終了しておりますが、書籍はあいかわらず販売しております。
アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。
◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。
◎最近はこんな応援記事を書きました。ぺッテリ・サリオラの来日記念盤@Intoxicate
◎アイルランド映画祭 。GW明けに告知スタートしますよ。日程と場所だけ先に発表されています。5/29〜6/11までYEBISU GARDEN CINEMAにて。
◎ピーター・バラカン Presents 未来へのプレイリスト 毎週金曜日 ETVにて22:30から放送中。6月いっぱいまで続きます。
◎あいかわらず無印良品BGMの仕事はしております。この4月27日より昨年録音にかかわったデンマーク編が配信スタートしております。良かったら、聴いてくださいね。店頭ではすでにその2週間くらい前から流れているようですが、結構まだBGM29のスコットランドもたくさん流れますね(のざき調査による)。
◎その日向さんは、91年の大ヒットドラマ『東京ラブ・ストーリー』のサントラを手掛けていたわけですが、そちらが35周年記念のリイシューされることになりました。
詳細はこちら。 最新インタビューを
otonano にて連載中!