ぜんぜん期待してなかったけど、すごく良かった。映画『アイアン・クロー』を観ました


事務所が辺鄙なところにあるTHE MUSIC PLANTは、ミーティングとミーティングの間に時間があくと事務所には戻らず映画を見る。

というわけで、リアルでの打ち合わせがまた増えてきたっ今日この頃。映画、バンバン観てます。

この映画、ぜんぜん期待してなかったんだけど、時間にあうものがなく、なんとなく観た。正直プロレスの世界はよくわからない。でもビジュアルや空気感が70年代なのが、とってもいい。ほとんどずっとパンツ一丁、上半身裸の男性が常に画面上に(笑)





この写真、よくないですか? 70年代のロックバンドみたい。




なんというか、兄弟愛ドラマって感じがした。これでもかと不幸に襲われた家族なんだけど、兄弟たちの団結は硬い。お父さんはかなり頑固でエキセントリックだけど、家族はなんだかんだでよくまとまっている。

監督はこのファミリーの大ファンだったらしく、この実話を映画に落とし込んだ。(六男の話題が一切出ないなど、ある程度事実とは違う設定になっている)

正直、私はプロレスのことはいっさいわからない。ルールもよくわからない。どこまでが「やらせ」なのか? 「芝居」なのか? 何が反則で、何が「ヒール役」なのか?

でも、よく書けた兄弟愛のドラマになってた。機内放送とかで見たら、時間がたつのを忘れていい感じで見入っていただろう。

A24って「聖なる鹿殺し」の制作会社だよね。あれもおもしろかったけど、こっちはかなりポップ。メイン・ストリームでのポップな大ヒットも不可能ではない感じ。

俳優陣はまったく知らない人たちばかりだけど、当時のファッションといい、長髪や短めの前髪など、いろいろ萌え材料多し。みんなハンサムで素敵だよね。

こちらがトレーラー。

  


 

ところでフォン・エリック一家について。実際の話としては、こちらの説明がとてもわかりやすいです。

しかし興業というものが、そもそも危険な価値観と隣合わせだった時代。悲劇の兄弟ではある。でも最後に生き残った次男の家族が、これまた素晴らしい。最後はさわやかな感動、って感じ。


というわけで、なかなかの作品でした。激推しというわけではないですが、すごく良かった。公式サイトはこちら。


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