JPPの超名曲「Hale Bopp」をアップしてみました。この曲の良さが分らない人がいるとしたら本当に可哀想なので、私が解説してあげよう。
まず一つ一つのうねるようなフィドルのからみ具合が本当に絶品なのだわ、この曲。そしてやっぱりすごいのが、ティッモのハーモニウム。ホントにすごいよ。ベースもすごくいい! 時々弦がビシッってなるのがペリマンニ流!
この曲はマウノ・ヤルヴェラとティッモ・アラコティッラの共作。ティッモによるとイントロを書いたのがティッモ。他はマウノの作品らしい。それにしてもこのイントロダクションの宇宙感はどうだ!! 0:00から0:32くらいまで。これはクラシックとかの教養がないと書けないイントロやろ〜。ホントすごいよね。この曲にこういうイントロつけちゃうティッモはね。曲がこのイントロによって、急にインテリジェンスを身につける。音符のちらばり具合が、まるで目に見えるようだ!(そういう私は楽譜はめっきし弱いのです。読めないわけじゃないけどさ)
そしてなんといっても最後のマウノ・ヤルヴェラの高速フィドル。おそらく現存するペリマンニの最高峰、マウノ。(他に誰かいたらすみません、詳しい人指摘してください)この録音ではフィドラーが何人も音を重ねているのだけど、JPPのステージのときはこの高速フィドルをマウノが一人で弾き、他の3人がそれと戦うという構図になっている。すごいだろー、このフィドルはすごいだろー。3:25ごろ。
なんかさー、ケルト圏のフィドル軍団のユニゾンの、何も抑揚のない一本調子のフィドルはもう飽きた。こういうウネるような流れ、すべてをネジって、聴くたびに光の当たり加減で見え方が違うみたいな……そんな音楽の方が私は好きなんだよね。つーか、やっぱりフィドル軍団の最高峰はJPPだよ。他なんて、ちゃらっちゃらで全然聴けないよな。
ちなみにこの曲がはいったJPPの最高傑作(と一般的に呼ばれている)「String Tease」にはヴェーセンも2曲参加。そして当初デジパックで発売になったこのアルバムの最後の在庫をウチがすべてフィンランドから買い取りました。もうあとはDLになっちゃうみたい。もっともアメリカでNorth Sideがちゃっちいアートワークでまだ売っているけどさ。やっぱりフィンランド盤は最高よ。皆さん、会場でぜひ購入してね。
JPPの公演、すでに東京は売り切れ。あとは伊丹と札幌公演のみ。皆さん、ご来場くださいね〜。あ、関東の方はノルディック・トゥリー@建長寺もよろしくです!! 毎日少しずつですが、チケット動いてますので、ホントお早めに。