早稲田大学に行ってきたよ! 4

実は大人に好評? 早稲田シリーズ。第4弾です。

「私の選んだ仕事は自分のやりたかったこととかなりかけはなれていて、何でこうなっちゃったんだろうって思うことがあります。そういう意味では野崎さんがとても羨ましいですが、私は私の与えられた場で頑張って行くつもりです。でも、それでもあきらめなかったら行動にうつす勇気を今日もらえた気がします」


まずは就職おめでとう。そこが決まったということは縁があるんだよ、きっと。そして私が講義で話したように、最初は2年、3年くらいは我慢して世間をながめてみて。独立して起業するにしても会社勤めの経験がある/なしじゃ大分その後の仕事人生に違いが出る。私が見て成功している人はみんな会社勤め経験がある人たちだ。だから頑張って。それまでは水面下で作戦を練るんだ! どんなことも最初のうちは本当に勉強になる。アンテナを高くしてデキる先輩を見つけてどんどん真似していくべし。やること山積だよ。頑張ってねー!


「たくさん人に会いたいという気持ちが強い反面、仕事はオフィスで働きたいという矛盾した考えを持っています。学生のうちに人に会って、仕事に対しても固定観念を持ちすぎず、外に出るような仕事にも目を向けようと思いました」

人にあうのは外回りの営業職とばかりは限らないし良いのではないかしら。でも私は外に出る仕事が大好き。全然知らない場所に行ってみたり、毎日知らない街でランチしたり…楽しいよ。よくオフィス内勤務女子で自宅と通勤路の間しか知らない人がいるけど、それはもったいないと思う。外に出て、少なくとも地下鉄の路線図くらい頭に入れておくべき! 東京に住んでいるのに気の利いたレストランひとつ知らない人がいるけど、それじゃつまんないよね。自分を鍛えるためにも常にアンテナは高く。それにしても若い人は可能性の塊だと思う。いいな〜。


今日ちょうど就活の先輩と話していて「おまえはすぐ意見が変わる」とか「意見がない」とか言われてへこんでいたところです。自分の意見に自信がなくなって、よくわかんなくなっていました。なのでとても勇気づけられましたし、頑張ろうと思えました。

若いんだから意見が変わって当然。また意見を聞かれて答えられなくて当然。やっぱり意見は経験値に基づくものだからねー。ある程度自分の考え方が決まるまでは試行錯誤の繰り返しだよ。その先輩も就職活動のお手伝いしている(?)割にはちっちゃい事言ってる感じがしますが(と、私は無責任な発言をする……先輩、すみません)、でも分からない。きっとあなたが悪気はなくとも先輩をひっぱり回しちゃったのかも? 客観的に判断する事は難しいですが、でもその先輩もきっと心配してくれているし、真剣に動いててくれてるがゆえに、ついイラっとしちゃったんだよ。でも、その発言でヘコんじゃったなんて、可哀想! が、うん、大丈夫。あなたは負けてない。いいんだよ。意見が変わったって。経験値少ないんだから。でもそれが許されるのは若いうちだけだ。いい大人になって経験値が少なかったら、たんなるバカな世間知らず。ホント目もあてられん。がんばってたくさん経験を積んで、先輩をぎゃふんと言わせてあげなさい。というか、その先輩も親身になってくれてるんだね。だからあなたが成功すればきっと一緒に喜んでくれるよ。就活がんばれー。

 
「外国にいって考え方が変わったという話を聞き、大学中に一度外国に行ってみたくなった」
こらーーーーっ、悠長なこと言ってないで、絶対に行きなさいよ! 海外経験のない大人はろくでもない。私が尊敬している人で海外経験がない人って……おそらく皆無じゃないかな。誰かいたかな。海外言った事ないけど面白い人って… ホント思いつかないよ。若いうちはお金がないと大変かもしれないけど、アジアとかなら安いし、ヨーロッパは本当に面白いよ。それでなくてもいろんな問題で、海外行きはどんどんリスクが高くなっている。火山灰、テロ、なんでもござれだ。しかも会社に勤めると休みも取れなくなっちゃうんだから、学生のうちに絶対にいくこと! つーか、会社に入っていきなり海外出張になった時に「海外経験ありません」じゃあまりにカッコ悪い。初の海外って絶対にいろいろ失敗してカッコ悪い珍道中になること間違い無し。そういうカッコ悪いことはとっとと若いうちに済ませておくこと。大人になってからカッコ悪いと……ホント立ち直れないぞよ。


「私もサークルやゼミなどで自分は頑張っているのに誰も認めてくれないと感じたことがあります。でも野崎さんのお話しを聞いて、見てくれている人がいてくれるなら、自分のためはもちろんですが、その人たちのためにも頑張ろうと思うことができました。自分に自信をもって生きていけたら野崎さんのような素敵な人生が送れると思いました!」
うん、いいね! そうなんだよね。見てくれている人は絶対に見てくれている。それになんというか、これはもっと年をとってからじゃないと分からないかもしれないけど、自分個人の感情なんて,実はものすごく小さい事なんだよ。私も若いときはそれに気づかなくて、自分の事で泣いたり悔しく思ったりしてた。ホントちっちぇー自分(笑)。でも若い時は自分のことで一杯一杯なんだよね。誰もがそうだと思う。だから辛いと思う。でも視野を広げて、なんでも大きく見れるようになると「ちっちぇーな自分」って言って笑い飛ばせる。何か悩んだり悔しい時は具体的にその解決法を考える事。自分の感情だけで、終わってしまうなんて、あまりに小さい!!

でも分かるよ。私もそうだった。だから会社の机の下で泣いてたんだよね。でも私が自分より年下の子を見ていて思うのだけど、悩んでいる子は絶対に伸びるね。で、必ずいつか自信を手にいれられる。これは絶対。悩まない子に成長はない。おもしろい事にそのへんも神様は公平なんだろうなと思う。


「野崎さんは束縛されることをことごとく拒絶する渡り鳥のような人だと思いました。いろいろな生き方があっていいと思いました」
あまりに鋭すぎて何も言えない。そうなの。私はホントに「自由」が一番大事。私の好きな本で、スカイクロラの原作者の人が書いた「自由をつくる、自在に生きる」という本があります。おすすめ。ぜひ! 



しかしこのアンケートを見て、そもそも学生だと楽しそうに仕事している大人に遭遇すること自体が滅多にないのではないかな、と思った。ほとんどの学生が「すごく楽しそう」と書いてくれている(笑)。まぁ、実際講義の内容ははちゃめちゃだったと思うけど、ま、いいか、それが伝われば。それが大事だ。うん、楽しいんだよ、仕事人生は。みんな頑張ってね。先は長いぞ!