ポールはこの作品を2008年から自宅でエンジニアのキーラン・リンチとレコーディングを始めたという。最初スタジオに呼んだのは、SONG BOOKのDVDにもさんざんでてくるドラマーのリアム・ゲノッキー。自分のアコースティックな演奏とリアムのドラムを録ることで、グルーブ的なもの(ポールのリズム感覚ってちょっと独特だものね)を固める事に成功すると次に呼ばれたのはジェニファー(イアン)・メイドマンさん。すごくいいプレイヤーで、ペンギン・カフェとかもやってた人。彼女がベースを加えつつ、キーランが他の仕事をしている間もキーランが自分の機材をポールの自宅スタジオに置いておいてくれたので、そのままポールは自分で録音を続けていたらしい。そこにギターやブズーキ、ピアノ、キーボード、パーカッションなどを加えて行く。また息子さんのカルムもハーモニカを吹いてくれたそう。
ちなみにポールの息子さんの写真。Facebookページより。若い頃のポールにそっくりで、目の色が深い緑と茶色で、すっごく素敵なんだ。(最近お父さんになりました。つまりポールはおじいちゃんになったんだけど、この孫がポールに似ていて驚愕!!)実はちょうどケルクリの時期に日本に観光に来ていて、ガールフレンドとコンサートに来てくれたこともある。
オーケストラとの演奏で“One More Today”。うううう、いいよ…泣ける!!!
一昨日くらいからはずっとこのアルバムを聴いている。ホントにパワフルな作品だと思う。そのくせリラックスしている感じもとっても出ている。80年代のシャイニーな作品も素晴らしいが、円熟味ってやつですかね。とにかく曲がすべて良い。 そしてポールにしては珍しいカバー「You Won't See Me」は、以前『Rubber Folk』という『ラバー・ソウル』のトリビュートアルバムのために作られた作品だ。フォーク界の人気者たちがこのアルバムをそれぞれカバーするという企画なのだが、ジム・モレイが“Drive My Car”、カーラ・ディロンが“Wait”、そしてブーとエディが“What goes on”をやっていて、BBCのフォーク看板DJ、マイク・ハーディグがライナーノーツを書いている。素晴らしい作品だが、まぁ、死ぬほど良いというわけではなく、やっぱりもうポールのトラックだけが突出して素晴らしいと思う。そもそも企画ものだから、とってもチープに作られていて、そこがめちゃくちゃ良い。ポールのレイドバックした空気が伝わってくる。リズムセクション以外はポールがすべて演奏しているが、それもなんだかとっても楽しそうなのだ。後半ポールの声が何層も重なってくる所など鳥肌ものだ。このトラックいいなと思ってたから、ポールがアルバムに正式に入れられて、これである程広く聞いてもらえるから良かったと本当に思う。
さて! そんなわけで、いよいよ明日からポールが来日します。チケットのお取置きも本日の夜で受付終了。あとは当日券がありますので、当日券をご利用ください。皆さん、ぜひご来場ください。 ほんとうにすごいヴォーカル。ほんとうにすごいギター。これが我がTHE MUSIC PLANTがお届け出来る、最高の音楽です! ぜひぜひ皆さん、ご来場ください。私はもう自分の音楽人生のすべてを、この最高の音楽にささげたいと思います。ぜひご来場ください。絶対に後悔はさせません。これが本当の「アイルランドの魂」だと思います。ま、これが分かんない人も「いいよ、もう」と思いますし、実際それでいいんです。