フリッグ終わって「巨匠公演」まであと1ケ月ちょっと。というわけでフリッグの復習&巨匠予習ということで、まずはヤルヴェラ家の歴史を紐といて行きましょう。
ヤルヴェラ家は代々伝わるヴァイオリン一家。何代さかのぼれるかはまったく不明。アルトがいつだったかインタビューに答えて「先祖がその当時禁止されているにもかかわらず日曜日にヴァイオリンを弾いて罰金を取られたという、その領収書がある」という理由で、18世紀くらいまでさかのぼれるらしいですよ。ま、そのくらいもう分からなくなるくらい何代もつづいたヴァイオリン一家なのであります。
アルトのお父さんもヴァイオリンを弾いていたようですが、一番アルトに影響を与えたのはこの人。おじいちゃんのヨハネス・ヤルヴェラ。左にいるのは当時のスーパー・スター、コンスタ・ユルハです。(ちなみにこの後出てくるエスコもアリーナもヨハネスに習ったそうですから、やっぱりこの方の影響は凄かった)
コンスタ・ユルハの影響はものすごく、現在でも多くの楽曲が演奏されている他、当時ロックフェスのメイン・ビルも彼だったという事ですから、本当にすごいです。
まぁ、アイルランドでいえば、ショーン・オリアダって感じでしょうか? とにかく農村でローカルにしか伝わってなかったペリマンニ音楽をステージ上にあげたという功績は大きい。
ペリマンニについては、また書くとして、というわけで、コンスタのバンドにもヨハネス・ヤルヴェラは参加してたんですね。
アルトのお父さんもフィドラーだったようで、それこそアルトのお父さんとティッモのお父さんと息子たちで「父と息子」Isat ja Pojatというバンドをやってたそうだけど、これは話を聞くかぎり所謂イベントやパーティ向けの営業バンドだったみたい。音楽ということの影響に関していえばアルトの話は割とおじいちゃんに向くので、つまりおじいちゃんはそういう存在だったのでしょうね。
で、このおじいちゃんの息子がマウノ・ヤルヴェラ。フィンランドの伝統音楽の父、と言ってよいでしょう。マウノはJPPのリーダーであり、シンボルであり、そして素晴らしい音楽家であり先生です。
札幌の温泉での楽しそうな笑顔をパチリ。
マウノのことを考えるだけで、胸があったかくなるようです。マウノ。また来てほしい! 実は前回の来日時も健康上の事でもしかしたら代打でエスコが来るかも、という話もあった。でも、私はJPPはマウノが居るうちに呼びたかった! 私はもう20年以上伝統音楽関連の音楽に関わってきましたが、マウノに出会うまで本当の伝統音楽って何か分かってなかった。ま、この話はあとで書きますが、とにかくそのくらいすごい人です。
ヨハネス・ヤルヴェラの息子たちがマウノ、そしてトイヴォアールネ・ヤルヴェラ(アルトのお父さん)だったわけです。
つまりマウノの甥っ子の一人がアルト・ヤルヴェラということになります。「生まれた時、フォークを握る前にヴァイオリンを握っていた」という伝説が存在するくらいの凄い人物。ただ実際、本人が言ってたのは「本格的にヴァイオリンを始めたのは13くらいから」と言ってました。このヘンの詳細もまた次回。
しかしものすごいミュージシャンなのに、素顔は超天然。すごく優しくて男らしくてカッコいい人です。私は「巨匠」って呼んでますが、歳も同じくらいなんです、実は。か〜っっっ。いいなぁ、アルトはなぁ! 私は作曲家としてのアルトも大好き。また私の好きな曲をまとめてこちらでもご紹介していきますが、とにかく素晴らしいです。ポップなんだよな…アルトの曲は。
たまたまなんですが、今日アルトから新しいアーティスト写真が届いたので、ここにアップします。下の3つはアルトの楽器。ニッケルハルパやマンドリンも、すごいです。
そしてこちらが次の世代の連中です。まずはJPPのベーシストでもあり、先日フリッグの来日でも大活躍したアンティ・ヤルヴェラ。えっと、アンティはアルトの甥だったかな。いとこだったかな。もう忘れましたけど、まぁ、とにかく親戚ですよ。この二人は見てるとすっごく仲良しですね。バンド運営とかについて話ができるのが、言ってみれば、この二人なんで(あとは天然記念物の人たちだし),そういう事もあるのかもしれません。
下はアンティが札幌でお料理教室をしてくれたときの写真。ホント、アンティが居てくれて、あのお料理教室はホントに良かった。アルトはこういう場じゃ全然役にたたないし、マウノなんか料理したことないぞ、とアンティは言っていた。アンティ、ありがとう!
そしてこちらがアリーナ。フリッグでも大活躍。彼女とエスコが姉/弟の間柄で、お父さんがマウノ・ヤルヴェラ。アンティとはいとこどうしになります。…あれ、ってことはアルトはオジ・ヤルヴェラじゃないじゃん? いとこヤルヴェラ? もう分からないや。とにかく親戚です、親戚、ハイ。
前回の来日時に渋谷のクロサワ・ヴァイオリンにて。「このヴァイオリン高いわ〜」
この写真いいでしょ? 前回の来日時。
渋谷のJZ Bratにて。
そしてこちらがフリッグのエンジン! エスコ・ヤルヴェラ。昨日ステージみて思ったんだけど、エスコって腕、長くね? ジミー・ペイジがギターのストラップ伸ばしてギターをうんと下にして弾くみたいに、あいつはもう身体能力がヴァイオリンにベストなように出来上がっているとしか思えん! 腕がのびてヴァイオリンになりました、みたいな。
エスコはソロアルバムもすごくいいんですよ。
それにしても今回再会したエスコはだいぶ前と印象が違っていた。前はもっと子供っぽかったのになー。お父さんになってすごく大人になったのかも。すごいなー。
最後はクイズです。この写真も全員ヤルヴェラ。さて誰でしょう。回答は明日!
「フィンランド伝統音楽の巨匠たち」お申し込みはこちら。
PS アルトのお父さんの名前は「アールネ」でした。指摘してくださったHさん。ありがとうございま〜す。
ヤルヴェラ家は代々伝わるヴァイオリン一家。何代さかのぼれるかはまったく不明。アルトがいつだったかインタビューに答えて「先祖がその当時禁止されているにもかかわらず日曜日にヴァイオリンを弾いて罰金を取られたという、その領収書がある」という理由で、18世紀くらいまでさかのぼれるらしいですよ。ま、そのくらいもう分からなくなるくらい何代もつづいたヴァイオリン一家なのであります。
アルトのお父さんもヴァイオリンを弾いていたようですが、一番アルトに影響を与えたのはこの人。おじいちゃんのヨハネス・ヤルヴェラ。左にいるのは当時のスーパー・スター、コンスタ・ユルハです。(ちなみにこの後出てくるエスコもアリーナもヨハネスに習ったそうですから、やっぱりこの方の影響は凄かった)
コンスタ・ユルハの影響はものすごく、現在でも多くの楽曲が演奏されている他、当時ロックフェスのメイン・ビルも彼だったという事ですから、本当にすごいです。
まぁ、アイルランドでいえば、ショーン・オリアダって感じでしょうか? とにかく農村でローカルにしか伝わってなかったペリマンニ音楽をステージ上にあげたという功績は大きい。
ペリマンニについては、また書くとして、というわけで、コンスタのバンドにもヨハネス・ヤルヴェラは参加してたんですね。
アルトのお父さんもフィドラーだったようで、それこそアルトのお父さんとティッモのお父さんと息子たちで「父と息子」Isat ja Pojatというバンドをやってたそうだけど、これは話を聞くかぎり所謂イベントやパーティ向けの営業バンドだったみたい。音楽ということの影響に関していえばアルトの話は割とおじいちゃんに向くので、つまりおじいちゃんはそういう存在だったのでしょうね。
で、このおじいちゃんの息子がマウノ・ヤルヴェラ。フィンランドの伝統音楽の父、と言ってよいでしょう。マウノはJPPのリーダーであり、シンボルであり、そして素晴らしい音楽家であり先生です。
札幌の温泉での楽しそうな笑顔をパチリ。
マウノのことを考えるだけで、胸があったかくなるようです。マウノ。また来てほしい! 実は前回の来日時も健康上の事でもしかしたら代打でエスコが来るかも、という話もあった。でも、私はJPPはマウノが居るうちに呼びたかった! 私はもう20年以上伝統音楽関連の音楽に関わってきましたが、マウノに出会うまで本当の伝統音楽って何か分かってなかった。ま、この話はあとで書きますが、とにかくそのくらいすごい人です。
ヨハネス・ヤルヴェラの息子たちがマウノ、そして
つまりマウノの甥っ子の一人がアルト・ヤルヴェラということになります。「生まれた時、フォークを握る前にヴァイオリンを握っていた」という伝説が存在するくらいの凄い人物。ただ実際、本人が言ってたのは「本格的にヴァイオリンを始めたのは13くらいから」と言ってました。このヘンの詳細もまた次回。
しかしものすごいミュージシャンなのに、素顔は超天然。すごく優しくて男らしくてカッコいい人です。私は「巨匠」って呼んでますが、歳も同じくらいなんです、実は。か〜っっっ。いいなぁ、アルトはなぁ! 私は作曲家としてのアルトも大好き。また私の好きな曲をまとめてこちらでもご紹介していきますが、とにかく素晴らしいです。ポップなんだよな…アルトの曲は。
たまたまなんですが、今日アルトから新しいアーティスト写真が届いたので、ここにアップします。下の3つはアルトの楽器。ニッケルハルパやマンドリンも、すごいです。
そしてこちらが次の世代の連中です。まずはJPPのベーシストでもあり、先日フリッグの来日でも大活躍したアンティ・ヤルヴェラ。えっと、アンティはアルトの甥だったかな。いとこだったかな。もう忘れましたけど、まぁ、とにかく親戚ですよ。この二人は見てるとすっごく仲良しですね。バンド運営とかについて話ができるのが、言ってみれば、この二人なんで(あとは天然記念物の人たちだし),そういう事もあるのかもしれません。
下はアンティが札幌でお料理教室をしてくれたときの写真。ホント、アンティが居てくれて、あのお料理教室はホントに良かった。アルトはこういう場じゃ全然役にたたないし、マウノなんか料理したことないぞ、とアンティは言っていた。アンティ、ありがとう!
そしてこちらがアリーナ。フリッグでも大活躍。彼女とエスコが姉/弟の間柄で、お父さんがマウノ・ヤルヴェラ。アンティとはいとこどうしになります。…あれ、ってことはアルトはオジ・ヤルヴェラじゃないじゃん? いとこヤルヴェラ? もう分からないや。とにかく親戚です、親戚、ハイ。
前回の来日時に渋谷のクロサワ・ヴァイオリンにて。「このヴァイオリン高いわ〜」
この写真いいでしょ? 前回の来日時。
渋谷のJZ Bratにて。
そしてこちらがフリッグのエンジン! エスコ・ヤルヴェラ。昨日ステージみて思ったんだけど、エスコって腕、長くね? ジミー・ペイジがギターのストラップ伸ばしてギターをうんと下にして弾くみたいに、あいつはもう身体能力がヴァイオリンにベストなように出来上がっているとしか思えん! 腕がのびてヴァイオリンになりました、みたいな。
エスコはソロアルバムもすごくいいんですよ。
それにしても今回再会したエスコはだいぶ前と印象が違っていた。前はもっと子供っぽかったのになー。お父さんになってすごく大人になったのかも。すごいなー。
最後はクイズです。この写真も全員ヤルヴェラ。さて誰でしょう。回答は明日!
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PS アルトのお父さんの名前は「アールネ」でした。指摘してくださったHさん。ありがとうございま〜す。