マリア・カラニエミ by 光田康典さん

マリアといえば、やっぱりこのかた。光田康典さんに以前の来日時にいただいたコメントを再掲します〜。



今思えばマリア・カラニエミとの出会いは奇跡的でした。1997年、私は「CREID」というアルバムを制作するにあたり、いろいろな国の民族音楽や演奏家の情報収集を行っていました。
しかしながら、当時はまだ民族音楽の情報を手に入れるのは非常に困難で、思うようにCDや情報を入手することができない状況でした。


何気なしに立ち寄ったCDショップで手当たり次第に買ったCDの中にマリアのアルバム「IHO」が入っていたのですが、CDを掛けた瞬間、1曲目から流れるアコーディオンの優しい音色に、たちまち虜になったのを今でも鮮明に覚えています。


その後、どうしても「CREID」という作品に彼女の音を入れたい、と思うようになり、ダメもとでコンタクトを録ってみたところ、彼女は快くレコーディングを引き受けてくれました。


レコーディングは私が予想していた以上の演奏で、このアルバムのメインの音と言っても過言ではない響きをしていました。ただ、このレコーディングが終わってしまうと彼女の音を生で聴く機会は二度とないのではないかと思っていました。
なので、今回2010年4月に今度はライブで来日するという話を耳にしたとき、「また、マリアの音が聴ける」と非常に興奮しました。


これまでマリアは数々のアルバムを制作していますが、どれも温かく特徴的なアコーディオンを聴かせてくれます。
そんな素晴らしい音を今度はこの地、印本で聴くことができるということに、心から「ありがとう」と言いたいです。存分にマリアの「音」を皆さんと楽しみたいと思います。


作曲家 光田泰典


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光田さん、ありがとうございました! この「Iho」の1曲目はリンクを貼れるものが見つけられなかったのですが(あの緑のジャケは良かった。当時ライコはホントいいアルバムを出して活躍してました…)、私が好きなのはこれです。黄色いジャケット(Ahma)の1曲め。この左手のニュアンス使いがマリアだよね〜っっっ。やっぱアコは左手だと思うんですよ〜 

それにしても光田さんの「CRIED」レコーディング懐かしいなー。ダブリン録音。私はマリアを迎えにダブリンの空港へ行ったのでした。あればマリアに最初に会った瞬間だった。何年前だ?!(笑)



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