ジョン・スミス、再来日… うれしすぎる 3

数日前の「女もまぁまぁリサが好き」という投稿が女友達に評判良い(笑)

さて、先日リサとジョンのデュエット映像を載せたのだが、こっちのジョンとカーラの・ディロンのデュエット映像もおすすめなので、載せます〜。もうここに何度も紹介しているから毎日ブログ見てくれている人には耳ダコかもね! すみません。でもこのテイクすごく好きなんです。しかし、こうして見るとカーラってえらい小さいね!

カーラ・ディロンは北アイルランドの「超」田舎出身のシンガー。元々アイドルとして売り出したかった某プロデューサーにかこわれてキャリアの前半をそういう場所で過ごしたこともありますが、現在は独立し伝統音楽の世界で新しい旗手として頑張っています。
…っていう乱暴な説明でいいのかな。うるさ型の先生たちからクレームが出そうだけど(笑)。ウチは一度彼女をプロモ来日させたことがあった。CDは良く売れたし、私も続けたかったのだけど当時のマネジメントがウルサいところで続かなかった…というか、ちょうどRough Tradeが…あっ、言っちゃった(笑)…日本のオフィス立ち上げる前で今思えば微妙な時期だったのかも。



この曲よいでしょう? 私は大好き。いつかカーラとジョンを一緒によんで日本でこの曲が聞きたいな〜。

この曲は伝統曲で、もともとジョンのレパートリーだった。だけどカーラが気に入って,自分のDVDにジョンと一緒の演奏を収録したんだよね。あと確かEPも出したんだよね。そんなわけでジョンを最初に世間にきちんと世の中に出したのはカーラだと思う。(もちろんその前にジョン・マーティンとかの、ギタージジイどもがジョンを弟子にしていた、というのはあると思うのだけど)

まだ私がジョンのことを手がけるかどうか決定していなかった時、カーラにグラスゴーで会ったんで「ジョンのことはどう思う?」とマーケティングがてら聞いてみた。そしたらカーラはしっかりと迷うことなく「ジョンは素晴らしいギタリストで、素晴らしいシンガーで、頑張り屋だから貴方も絶対に気に入る」とはっきりと私に言ったね。あれは嬉しかったなー。でもそういう風に応援して上げることがカーラの先輩としての義務だとも思うんだよね。人の悪口とか、あいつは難しいとか、あんなんで売れるわけがないとか、簡単に言っちゃう奴は多いけど… カーラも大人になったなーと思ったね。前に会ったときは渋谷でただ単に買い物熱爆発させてる田舎出身の女子だと思ってたけど(笑)

一方、ジョンことをリサーチするにあたり、嬉しくも子供っぽい反応を見せてくれたのがエディ・リーダー。実は私はエディからはデクラン・オルークというアーティストをやれ、と口をすっぱくなるほど言われているのだ。だからジョンの名前を出したらエディはあからさまにイヤな顔をして「あんたはこのあたしの押すデクランをやらずにジョンをやるわけね」と言った表情をされた(笑) でもそれでもエディも言った。「そうね、ギターは最高にうまいわ。歌はみんなが言うほどでもないと思うけど」

ちなみにポール・ブレイディも、「ジョン・スミスをやるなら、なんでデクランをやらんのだ」と私に真剣に文句を言ってくる一人。この前の来日時にもまた言われた。うーん、悩むよ。そうね、私がデクラン・オルークをやれば喜ぶ人は多いだろうね。褒めてくれる人も多いだろう。でも売れないんだよ、デクランは… 私の力じゃ。でもデクランのファーストは死ぬほど死ぬほど死ぬほど聞いたなぁ。本当にいいアルバムだったなぁ。

デクラン・オルーク…シャロン・シャノンのレーベルから出したファーストが大ヒットして、いきなりアイルランドのスーパースターになった。私もさんざん売り込まれていたし、どうしようかなーと思ってたら、V2レコード(当時)に取られちゃって、デクランは1年くらいV2とワールドワイド契約していた。でも結局V2では飼い殺しみたいになっちゃって何も起こらなかった。契約は解除されて、またフリーになったデクランは、アルバムを出し、ライブ活動を続けている。ギターも歌も最高にうまい。ライヴもものすごく良かった。いつだったか、ポールの公演を見にイギリスにいったら前座がデクランだった。CD売るのを手伝ってあげた。懐かしいなぁ。デクランは背も高くてかっこいいんだ。性格も落ち着いてて素敵で。



と,まぁ,こんな風にきっと売れないけど、紹介したアーティストは沢山いるんだよ。たとえばだけど「THE MUSIC PLANT 応援クラブ」みたいなクラブ組織作って、メンバー1人5万くらい出して(私も含む)、20名くらいのお客でアーティストを呼んじゃうみたいなのが出来ないかなーとか思っている。やりたい人いますかね?(シーン)