2012年10月24日水曜日

マーティン・ヘイズの哲学 3

「20年以上前、シカゴに渡り自分の人生について決断を迫られたことがあった。その頃、東洋の神秘や、インディアンの哲学、そして仏教などに興味を持った。そして同時に音楽に深く入り込んで、いったい僕は何ものなのか、そして自分がどこに行こうとしているのかを考えたんだ。僕がいったい何を手渡され、そして何を運ぼうとしているのか…と」

「興味深いことに、東洋の考え方などを学ぶことによって、それらが、いつしか直接自分への人生に応用されていった」

「音楽のシンプルさ、簡素さの中にどうやって生きていくか、答えを出すのは非常に重要だ」

「シンプルさが大事なんだよ。日本の禅仏教の美学とか、そんな簡素さを直接的に目指しているだろう? 最終的に僕の音楽にとって、それは実践的というよりも、哲学的な事だ」

「生きていく意味を考えたりする上で確固たる場所に立ちたいと思うのと一緒で、音楽において、僕にとっては一番基礎的な要素を手にいれ理解することが大事だ。つまりサウンド、メロディの形づくる形、そして演奏している部屋の響き、音楽の気持ちや感情を考える」

「僕のたった1つの目的は、音楽の中の感情を呼び起こし、同じ場所にいる人々、同じ時間を過ごしている人たちと分かち合う事だ。そしてその場の空気を変えていく。その瞬間、その場所。するとすべては本当にシンプルになるんだ」

「すべては存在に基づいている。大事なことはすべてそこに存在している。僕にとって大事なことは、1つ1つの音の存在なんだ。僕の心は思考しているよりも、どちらかというと僕の心は空洞だ。考えるよりも観察している。裁くよりも感じている。そんな感じ。そして音楽を解き放つ。音楽が自分自身の持っている魔法を自由に使えるように」

「僕が音楽についてやることといえば、それだけだ。音楽は僕のものではない。僕のフィドルの演奏でもないし、上手い下手の問題でもない。僕がそこから音楽を自由にしてやる、そういう事だと考えている」

「僕にとって音楽を経験するということは、リスナーのそれとほとんど変わらない。音楽が解き放たれる時、それは僕にとってもミステリーである。それは自然に起こり、やってくるもんなのだ」


<マーティン・ヘイズ来日公演>
11/3(土)トッパンホール with 田辺冽山
11/5(月)小諸高原美術館 白鳥映雪館
11/6(火)名古屋 秀葉院
11/8(木)京都 永運院
11/10(土)松江 洞光寺

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11/3の公演にご来場の皆さん全員に紅茶をプレゼント





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