勝間和代さん新著「やせる!」を読んだ

勝間さんのブログは結構チェックしているので、おそらく近いうちに食事関係の本が出ると思っていた。そしたら、ずばり「やせる!」でしたかーーというのが最初にこの本の発売を知った時に思ったこと。

ホントに最近の彼女のブログはご自分の手料理の写真で埋め尽くされている。すごく健康的で美味しそうな食事の数々。いつかこれらが新著のネタになるのだろうなと思っていたら、案の定!(笑)

っていうか、これだけ自分で「実験」した後だったら、ブログ読んでいるフォロワーには説得力あるよね、無条件に。ってなわけで、さっそく購入。

TwitterにしてもUstにしても彼女自身が始める時にそのプロセスを脇で拝見しながら一緒に学んでしまった私としてはこれは嬉しい本だ。TwitterもUstも、勝間さんはTwitterで詳しい人のアドバイスを受けながら、あっという間に習得してしまってた。これは、すごいと思った。

この本もそういう「効率がいい」学びの1つだ。つまり勝間さんが何かやるときに便乗して一緒に学んでしまう、というメソッド。何せダイエット本やら雑誌の特集やらTV番組の特集やら、世の中にはダイエットの情報に溢れているが、貧乏で忙しい私たちは、そんなのにお金を出したり時間を使ったりしているヒマはない。そしてこの本の冒頭にあるように当然ダイエットにおいても「(マスコミにおいては)地味な内容では売れない」し、「学説だって二転三転する」わけだから、すべてにおいてとにかくバイアスがかかっている。それを取払い、すっきりした情報でまとめた本。

それにしても器材もばっちり揃えて、彼女の料理はまるで実験みたいだなーと思っていたのだが(笑)ホント笑える! 一連のクッキングギア情報も非常に参考になりましたよ。

カロリーと栄養のバランスという概念は目ウロコだったかも。確かにこれは同じカロリーだからと自分に言い聞かせジャンキーなものを食べていた経験は多い。

そして、「あなたの体型は、あなたの友達の平均値になる」…って説得力ありすぎだよね。うむ、なるべくかっこいいと思う人と一緒にいないとダメだな…(これって仕事においてもそうだよね)

そして「象使い」と「象さん」の違いも考えさせられました「象使いだけが納得して、象さんが納得していない(ダイエット法は効かない)」そして「象さんの力は強いので、あっという間に元の方向に引き戻されている」ということも。

というわけで、あっという間に3時間くらいで読めちゃった。ここに載っているメソッドは、勝間さんの言うようにちょっとお金かかる方法ではあるのだけど……でも自分のできるところから実践していこうと思いましたよ。

あいかわらず悪意のあるアマゾンの書評では「オリジナルのアイディアがない」とか書いている人がいたが、彼女の最大の魅力はオリジナリティうんぬんではない。時間のない私たちに変わって、本をたくさん読み、いろんな人に取材し、さらには自分で「実験(笑)」し、情報をアナライズし簡潔に分かりやすいように私たちに伝えてくれることだ。そもそもダイエットなどに時間かけてらんないよ、と思っているので、私には良かったです。なんだかホントにダイエットできそうな気になってきた!

そもそも、ここ2年くらいでゆっくりと10kgくらい太ったのだ、私は… ホントにやばい。

それにしても彼女の本は基本的にすごい面白いし、読ませますよ。今、ウチには読んでない本がおそらく50冊くらい山積みになっているのだけど、勝間さんの本が山の中に埋もれることは滅多にない。だいたいはちゃっちゃと読めて、既読コーナーへと移動していくのだった。おすすめ。