ポール・ブレイディ、昨年のセットリストだよ〜ん

ポールはだいたい日本に到着すると「前回来た時は何をやったっけ」とか言い出す事は分かっているので、前回のセットリストを探したのだが出てこない。

記録用のDVDを必死で見つけてプレイヤーにかけたら、これはこれでDVDがかからない(笑)…というのもこのDVD、スターパインズさんで記録用に押さえてもらったものの、それはポールが持ち帰り、そのコピーをアイルランドから送ってきてくれたのだが、これがかからない…

とまぁ、途方にくれてもいられないので、自分のFBページを探す。あった! この写真。

という訳でこの写真をプリントアウト。到着日のご飯の時にでも見せてあげるべし。そうそう「Deep in your heart」が1曲目だったよね。 「Back to the centre」に入っている曲。静かだけど、めっちゃ印象的な曲。たぶん口パクなのか、途中で手持ちぶさたに手をギターから離してしまうところが、ちょっと良い。ポールってうたっているときは歌の主人公を演じている感じがある。お父さんはちょっとした地元の俳優だったそうで、そんな血を受け継いでいるのかなぁ。



今回のツアーは「ポール・ブレイディwith 山口洋」とうたっているのだが、洋は前座とかそういうのではなく、ほとんどバック・ギタリスト的存在に徹してくれることになっている(笑) 加えて実は楽器を運んでもらったり…そんなことまでしてもらう予定になっている。すまない、洋。でもかっこよすぎるよ、洋。「偉い人ほど謙虚」という言葉が頭をよぎる。ホントだね。ホントだ。

実は昨年の来日のあと私は確か4月ごろだったかポールのUKツアーに遊びにいった。前座のエリノア・マケボイも一緒に、みんなでランチを食べに行く。ポールが機嫌のいいところを見計らって私が話しかける。「今度の来日では、ちゃんとオフィシャルに洋とやってみない?」でも、ポールはすぐにはウンとは言わなかった。前回のセッション的な飛び入りはある意味すごくかっこよかったし、ポールも楽しかったんだけど、何せフレクシビリティのない人だ。というか何を決めるにも直前まで決めないという性格もある。そして基本自分の公演は自分の自由にやりたい。リクエストすら聞いてくれない人だ。実はそんな事は私も想定内で、すでに洋とは話し済み。その前日、洋に「もしかしたら明日この話題持ち出せるかも」と思い、メールをいれていたのだ。洋を知っている人ならご存知のとおり、洋はメールのレスがとても早い(まったく忙しい人ほど早いってホントだね…) なので洋とはしっかり打ち合わせが出来ていた。洋は「ポールの好きなようにやってもらってください。実は僕はギター弾いてる方が気もちいいんです」なんて言ってくれる。うううう、洋、ありがとう…

そしてポールは頭もいいんだ。「洋はギター弾いてバックアップしてくれるって言ってるよ」と私が言ったらポールは「そんな事したら洋を見に来たファンががっかりするだろう、だめだよ」なんて言ってくる。なので私が、こりゃ言い方を変えなきゃダメだと気付き「洋のファンはみんな洋がポールのことを尊敬しているのを知っているから、喜ぶと思う」と説明したら、やっと納得してくれた。ポールも…なんかいいよなぁ、そういう誠実なところ!

それにしても。いくら普段から偏屈爺いとか言ってもさ、結局は私のオファーを受けて日本に来てくれるんだから。ホントにホントにホントに感謝しないといけない。こんなステキな運命のめぐりあわせに。そして洋との共演も何せ今回4回も一緒にやるわけだから、おそらく終わりの方には全然別の展開になっている可能性もある。本当に楽しみ!

ポール・ブレイディ来日公演。現在はお取置きで受けつけています。ご希望の方は当日入り口で引き換えられる様にしておきますので、お申し付けください。詳しくはここ。当日券も出ますよ!