さていよいよ来週にせまったポール・ブレイディ来日公演。
今回は一緒に出演してくれる山口洋さんに、アイルランドについて、ドニゴールについて、そしてポール・ブレイディについて、THE MUSIC PLANTの野崎がお話しをうかがいましたので、その一部を紹介していきます。全文はこちら!
「THE HOMES OF DONEGAL」について
「あの歌は流れ者っていうか旅人の歌なんだよね。もしかしたら悪いことした奴かもしれない。それが変な話、俺は自分とすごいダブるんだよね。そしてそこ(ドニゴール)にすっごい受け入れられる、っていう…。こんなのあり得ないだろう、と思った。そして、ポール・ブレイディが歌っているものが、他のどのヴァージョンよりも一番心象的にぐっとくるものがあった。きっとポールにもそういう「よそ者意識」があるんだろうな、と思う。アイルランドの中でも彼はどっかRoverって意味じゃないんだけど…居場所の無さっていうのを、あの歌に込めているような感じがして、それが俺にはぐっと来た」
ポール・ブレイディについて
「並みの人間の10倍くらい情熱ある。ステージでのあのパワーはすごい。横で演奏していると、すごく感じるし… 彼が何を求めているのか、身体から出てるから分かる。じゃあ、こっちはこう行っておこう、みたいな。そういうのが言葉ではなく、指し示してくれる人だから、幸せですよ、一緒にやってて。たぶん何も考えなくていいところに、二人で行っちゃえる。思惑とかじゃなくてね。それが音楽の力なんだろうけど… 普通の人はこうプロットがあって……それがないと出来ないし、彼はそれは肉体的な事もできるし、すごく精神的に考えてやってる部分もあるし、最終的には肉体で精神を突破しているところまでライブを見ていると絶対に行くので、それはすごいですよ」
「ポールは「流れる」人なんですよ。たぶん。「流される」んじゃなくて。ポールもそうだけどお父さんとお母さんの職業って流れないじゃないですか。そこからやっぱり伝統音楽と出会って、自分のコンプレッックスとかもあって…。「流れる」ってことを能動的に意識してやっているんだと思う。じゃなきゃ、日本に来ないと思う! だって来る理由が見つからないもん!」
「能動的な流れ者としては、次の景色が見たい」
「能動的な流れ者としては、次の景色が見たいんですよ。日本ってオリエンタルな感じは、彼にとってはすごく刺激的なんだと思う。流れ者はGive and Takeだから(笑) 彼は一生ああなんじゃないかな。もう持っているものは持っているわけだから。でも持ってないものもあるんですよ。それを求めて流れるんだと思う。手に入らないんですよ。お金じゃ買えないから」
洋、いい事いうなぁ!! 全文はこちらで読めます。
ポール・ブレイディ来日公演。3月8、9、10日東京。13日京都。現在は当日精算で受け付けています。詳しくはこちらへどうぞ。