もうこの曲の完成度といったら悶絶もの!
どうしたらこんなすごい曲が書けるんだろう… メロディはめちゃくちゃシンプルだ。でもこの少しずつビルトアップしていく感じたるや、ホントに何ものにも代えがたい。気持ちよくって何度も何度も聴いてしまう。
こういうのを音楽っていうんだよねー まったくヴェーセンはホントに素晴らしい。他とレベルが違うんだよなー。プレイヤーのエゴとかまるでない。すべてこの素晴らしい楽曲のために…という感じだ。
「ハンガリーでの1時間」は、もともとヴェーセンにパーカッションが入っていたカルテット時代に演奏していた曲だが、実は日本で「Live in Japan」を録音したとき、私が「あの曲いいなー やってよーやってよー」としつこく言ったことがきっかけでトリオでも演奏しはじめた。奴らはそんなことは覚えてないかもしれんが。で、ちなみに「Live in Japan」のDVDに入っているヴァージョンは、そんな彼らが「ほぼ6、7年ぶりにくらい」この曲を演奏したときのもの。3日間収録して、2回演奏したが、1回はローゲルの弦がトラブり、収録に伴う選択肢はなかった。それであれだけ出来ちゃうんだから、彼らってやっぱり怪人だよね!
ヴェーセンにしては珍しい共作曲でもある。曲のほとんどはミッケが書いたが、3分くらいで展開してくところはローゲルが書いた。そのローゲルが書いた部分は、ちょっとレノン/マッカートニーの、ジョンが書いた曲にポールがちょっと入る時の臨場感に近いものがある。(A day in the lifeとか、Free as a birdとか)
それにしても、それにしても、それにしてもすごいバンドだ。おそらくヨーロッパのアコースティックアンサンブルの中では最高峰。もうすぐ来日、と思うと、嬉しくてー、嬉しくて嬉しくてー夜も寝られない!
このちょっと前にブログに書いたけど、アーティストが来日すると、いつも自分の頭のギアをどっかにいれないといけないのだが、彼らの場合は私は何も変える必要がない。いつもの自分のままツアーができる。おそらくものすごく相性がいいのか、彼らの方で相当我慢してくれているのか、どちらかだよね(笑)
いろんな意味でここまで一緒に来れたのは嬉しい。長く結婚している夫婦ってそんな感じなのかしら。おそらく来年で初来日から10周年になると思う。ここまであっという間だった。今度のツアーで7度目の来日になる。愛するヴェーセン。彼らが同時代に存在しているという奇跡に感謝。来日の詳細はこちら。