ヴァサラシアは東欧の国で、人々は独裁者ニルヤンデイルにしいたげられている。重い税金に苦しめられながらも人々はやっとこさ生きている… という架空世界。アラマーイルマン・ヴァサラットはこの国の人々のささやかな喜び、そして悲しみ、怒りを奏でるバンドという設定なのだ。
東ヨーロッパの町。晴れた日。とある男が通りを歩いていると、リンゴが落ちているのに気づく。ふと見ればトロンボーンを吹く男(エルノ)がバスキングをしている。男がトロンボーンを吹く男に話かけようとしたその瞬間、ハンマー兵に襲われる。そう、ここは恐怖の国、ニルヤンデイルが治めるヴァサラシアだったのだ。
ヴァサラシアは一応民主主義国家の体裁はとっているもののその実体は独裁者ニルヤンデイルが統治する悪魔のような国であった。人々に言論の自由は認められておらず、自由に職業の選択もできない。政治家の汚職が進み、せっかく収めた年金は高級官僚たちに勝手に悪用されるなど、信じられないくらいひどい事が平気でまかりとおっている社会であった。高い税金に苦しめられ人々の怒りは燃え上がるが、ニルヤンデイルの雇う軍隊や警察が人々を理不尽な理由で逮捕し拘束する中、人々は恐怖におびえながら生活していた。ハンマー兵たちは、さんざん男に尋問をし突き飛ばすなど暴力をふるったあげく無理矢理、男に札をつけ、謎のナンバリングをして姿を消す。気をとりなおして男はまた通りを歩きはじめるが、それを遠くで見ている独裁者ニルヤンデイルは自分の奴隷がまた一人増えたと高笑いをするのであった。ニルヤンデイルにヘコヘコする子分のトゥーカの姿も見える。彼もまた不満をかかえながらもニルヤンデイルにさからえない気の小さい男であった。
男がさらに町を歩いていると、そこにニルヤンデイルの拷問で目をつぶされた精神科医(マルコ)が現れる。「この国はひどい国だ。ニルヤンデイルの雇うハンマー兵にやれた」精神科医を助けようとする男。精神科医は日々の生活に苦しむ人々の心の支えとも言うべき存在だったのだが、それを快く思っていないニルヤンデイルが、もう人々を助けることができなくなるようにと彼にひどい拷問を負わせたのだった。男が精神科医と出会うのを遠くから観察していたニルヤンデイルはハンマー兵たちに再び命令を下す。
男と精神科医は再び襲われ、精神科医は瀕死の状態にまで陥れられてしまう。それをさらに遠くから眺めるニルヤンデイル。「自分と出会ったばっかりに‥‥」男の涙と血が、ハンマー兵に無理矢理つけられた札を濡らす。
<出演>
男:どっかの俳優さん
トロンボーンの男:エルノ(トロンボーン)
ハンマー兵:スタクラ(サックス)、マルコ(チェロ)、ミーカ(キーボード)、テーム(ドラム)、エルノ(トロンボーン)
ニルヤンデイル:俳優さん
ニルヤンデイルの子分:トゥーカ(チェロ)目をつぶされた精神科医:マルコ(チェロ)
ヴァイオレンス3部作:第2話 コンテナ工場
ニルヤンデイルからの命令で、小心者のトゥーカは再びハンマー兵たちを使って男を追いつめようとした。ハンマー兵たちは男を見つけると,男の胸の札についた血のシミを指摘し、男にいちゃもんをつけるのであった。「お前はあの危険人物の精神科医をかばっただろう」「おまえもこてんぱんにしてやる」あまりの理不尽なハンマー兵の言いがかりに男は逃げ出す。
ヴァサラシアの路地を走り抜け、男は逃げる。男を助けたのは一人の怪しいサックス吹き、スタクラだった。スタクラもかねてからヴァサラシアの恐怖政治にはヘキエキしていたのだ。スタクラは男をその巨体でかばうように隠すと逃げ道を教えてやるのだった。
スタクラの指示でなんとかハンマー兵をふりきった男であるが、遠くからそれを見ていたトゥーカは男の居所を見つけ出し、ハンマー兵たちに指示を流す。
今度こそ、こてんぱんにやられる可哀想な男。道ばたで演奏していたドラマー、テームも、それを見てヴァサラシア国の理不尽さに怒りを震わせるのであった。
<出演/登場順>
男:どっかの俳優さん
ニルヤンデイル:俳優さん
ニルヤンデイルの子分:トゥーカ(チェロ)
ハンマー兵:スタクラ(サックス)、マルコ(チェロ)、ミーカ(キーボード)、テーム(ドラム)、エルノ(トロンボーン)
アコーディオンの男:ミーカ(キーボード)
ソプラノサックスの男:スタクラ(サックス)
ドラムの男:テーム(ドラムス)
ヴァイオレンス3部作:第3話 良い気分
男の怒りは頂点に達する。このままやられっぱなしのわけにはいかない。男は無理矢理付けられた札を引きはがすと、すっくと立ち上がった。それを見ていたテーム、スタクラ、ミーカ、エルノも男に続く。このままニルヤンデイルの悪政を許していてはいけない。今こそ、官僚政治に終わりを告げ(あ、違うか/笑)根底から世の中を変えよう、と。皆でニルヤンデイルの司令塔へと向かう。
みんなの反撃にビビりまくるニルヤンデイルは小心者のトゥーカに当たりちらす。ハンマー兵たちも再び立ち上がるのだが‥‥。
「ニルヤンデイルは狂っている、こいつに付いていたら、もうダメかも‥‥」と踏んだ小心者のトゥーカは立ち上がった男とミュージシャンたちにニルヤンデイルの居場所をこっそりとリークするのであった。男とミュージシャンたちを追いかけようとするハンマー兵。
壁づたいに歩く目をつぶされた精神科医のマルコも実際は怪我を装っていただけだった。目をつぶされたと見せかけ密かに反撃のチャンスを狙っていたのだ。(あーこのヘンのお話の作り込みが足りない。誰か良い展開を考えて!のざき)
男とマルコとミュージシャンたちはいよいよニルヤンデイルの潜む要塞へとたどりついた。建物の中に入り、いよいよニルヤンデイルの隠れる部屋の前にまで到着するが、なんとニルヤンデイルの魔術で(このヘンも話が弱いですね、すみません)不審な動きをするドアノブ。
好奇心旺盛なエルノが「俺が行く!」といってそのドアノブを握りしめたとたん、ニルヤンデイルの魔術で、無惨にも頭をひと突きされ殺されてしまう。
「なんということだ」エルノの突然の死に悲しみにくれる一行。しかしここで戦いをやめるわけにはいかない。一方、小心者のトゥーカは一行の到着に気付き、こっそりと内側から扉を開けるのだった。
部屋に入る一行と対面するニルヤンデイル。悪政の限りを尽くしたニルヤンデイルの、初めてその正体が明らかになるが、なんとその顔は男に瓜二つなのであった。
追いつめられたニルヤンデイルは服毒自殺を図る。倒れ込むニルヤンデイルに駆け寄る男。男はニルヤンデイルの帽子とハンマーを握りしめる。
そして、ここにまた新しいニルヤンデイルが誕生したのであった。
<出演/登場順>
男:どっかの俳優さん
ドラムの男:テーム(ドラムス)
ソプラノサックスの男:スタクラ(サックス)
アコーディオンの男:ミーカ(キーボード)
トロンボーンの男:エルノ(トロンボーン)
ニルヤンデイル:俳優さん(一人二役)
ニルヤンデイルの子分:トゥーカ(チェロ)
ハンマー兵:スタクラ(サックス)、マルコ(チェロ)、ミーカ(キーボード)、テーム(ドラム)、エルノ(トロンボーン)
目をつぶされた精神科医:マルコ(チェロ)
アラマーイルマン・ヴァサラット来日公演。情報はこちら!
この映像はちょうどトゥーカ加入直前で、トゥーカ演じる兵隊が建物の中から見ている景色は彼をこのビデオに参加させるために後から付け加えられたらしい。でもこのシーンがなかったら、ますます訳がわからないよね。
あと最後エルノが死なないといけなかった理由があるんだよな。なんだったっけ…スタクラに教えてもらったんだけど忘れた。でも、これもでも撮影上のスケジュールの理由。映像に実際ストーリーなんぞない(笑)
しかしここでも活躍するのはマルコ。悪のハンマー兵にやられた男の役もこなす。それにしてもみんなこういう世界が好きだよなぁ!
というわけで以下は以前ホームページにも掲載したことがあるストーリー。多少スタクラから聞いた話もありますが、私が創作している部分もかなりあります。皆さんの想像でご覧いただければという感じです。なおすべてはフィクションで実在の人物とはいっさい関係ありません。
ヴァイオレンス3部作:第1話 完全なる悪魔
東ヨーロッパの町。晴れた日。とある男が通りを歩いていると、リンゴが落ちているのに気づく。ふと見ればトロンボーンを吹く男(エルノ)がバスキングをしている。男がトロンボーンを吹く男に話かけようとしたその瞬間、ハンマー兵に襲われる。そう、ここは恐怖の国、ニルヤンデイルが治めるヴァサラシアだったのだ。
ヴァサラシアは一応民主主義国家の体裁はとっているもののその実体は独裁者ニルヤンデイルが統治する悪魔のような国であった。人々に言論の自由は認められておらず、自由に職業の選択もできない。政治家の汚職が進み、せっかく収めた年金は高級官僚たちに勝手に悪用されるなど、信じられないくらいひどい事が平気でまかりとおっている社会であった。高い税金に苦しめられ人々の怒りは燃え上がるが、ニルヤンデイルの雇う軍隊や警察が人々を理不尽な理由で逮捕し拘束する中、人々は恐怖におびえながら生活していた。ハンマー兵たちは、さんざん男に尋問をし突き飛ばすなど暴力をふるったあげく無理矢理、男に札をつけ、謎のナンバリングをして姿を消す。気をとりなおして男はまた通りを歩きはじめるが、それを遠くで見ている独裁者ニルヤンデイルは自分の奴隷がまた一人増えたと高笑いをするのであった。ニルヤンデイルにヘコヘコする子分のトゥーカの姿も見える。彼もまた不満をかかえながらもニルヤンデイルにさからえない気の小さい男であった。
男がさらに町を歩いていると、そこにニルヤンデイルの拷問で目をつぶされた精神科医(マルコ)が現れる。「この国はひどい国だ。ニルヤンデイルの雇うハンマー兵にやれた」精神科医を助けようとする男。精神科医は日々の生活に苦しむ人々の心の支えとも言うべき存在だったのだが、それを快く思っていないニルヤンデイルが、もう人々を助けることができなくなるようにと彼にひどい拷問を負わせたのだった。男が精神科医と出会うのを遠くから観察していたニルヤンデイルはハンマー兵たちに再び命令を下す。
男と精神科医は再び襲われ、精神科医は瀕死の状態にまで陥れられてしまう。それをさらに遠くから眺めるニルヤンデイル。「自分と出会ったばっかりに‥‥」男の涙と血が、ハンマー兵に無理矢理つけられた札を濡らす。
<出演>
男:どっかの俳優さん
トロンボーンの男:エルノ(トロンボーン)
ハンマー兵:スタクラ(サックス)、マルコ(チェロ)、ミーカ(キーボード)、テーム(ドラム)、エルノ(トロンボーン)
ニルヤンデイル:俳優さん
ニルヤンデイルの子分:トゥーカ(チェロ)目をつぶされた精神科医:マルコ(チェロ)
ヴァイオレンス3部作:第2話 コンテナ工場
ニルヤンデイルからの命令で、小心者のトゥーカは再びハンマー兵たちを使って男を追いつめようとした。ハンマー兵たちは男を見つけると,男の胸の札についた血のシミを指摘し、男にいちゃもんをつけるのであった。「お前はあの危険人物の精神科医をかばっただろう」「おまえもこてんぱんにしてやる」あまりの理不尽なハンマー兵の言いがかりに男は逃げ出す。
ヴァサラシアの路地を走り抜け、男は逃げる。男を助けたのは一人の怪しいサックス吹き、スタクラだった。スタクラもかねてからヴァサラシアの恐怖政治にはヘキエキしていたのだ。スタクラは男をその巨体でかばうように隠すと逃げ道を教えてやるのだった。
スタクラの指示でなんとかハンマー兵をふりきった男であるが、遠くからそれを見ていたトゥーカは男の居所を見つけ出し、ハンマー兵たちに指示を流す。
今度こそ、こてんぱんにやられる可哀想な男。道ばたで演奏していたドラマー、テームも、それを見てヴァサラシア国の理不尽さに怒りを震わせるのであった。
<出演/登場順>
男:どっかの俳優さん
ニルヤンデイル:俳優さん
ニルヤンデイルの子分:トゥーカ(チェロ)
ハンマー兵:スタクラ(サックス)、マルコ(チェロ)、ミーカ(キーボード)、テーム(ドラム)、エルノ(トロンボーン)
アコーディオンの男:ミーカ(キーボード)
ソプラノサックスの男:スタクラ(サックス)
ドラムの男:テーム(ドラムス)
ヴァイオレンス3部作:第3話 良い気分
みんなの反撃にビビりまくるニルヤンデイルは小心者のトゥーカに当たりちらす。ハンマー兵たちも再び立ち上がるのだが‥‥。
「ニルヤンデイルは狂っている、こいつに付いていたら、もうダメかも‥‥」と踏んだ小心者のトゥーカは立ち上がった男とミュージシャンたちにニルヤンデイルの居場所をこっそりとリークするのであった。男とミュージシャンたちを追いかけようとするハンマー兵。
壁づたいに歩く目をつぶされた精神科医のマルコも実際は怪我を装っていただけだった。目をつぶされたと見せかけ密かに反撃のチャンスを狙っていたのだ。(あーこのヘンのお話の作り込みが足りない。誰か良い展開を考えて!のざき)
男とマルコとミュージシャンたちはいよいよニルヤンデイルの潜む要塞へとたどりついた。建物の中に入り、いよいよニルヤンデイルの隠れる部屋の前にまで到着するが、なんとニルヤンデイルの魔術で(このヘンも話が弱いですね、すみません)不審な動きをするドアノブ。
好奇心旺盛なエルノが「俺が行く!」といってそのドアノブを握りしめたとたん、ニルヤンデイルの魔術で、無惨にも頭をひと突きされ殺されてしまう。
「なんということだ」エルノの突然の死に悲しみにくれる一行。しかしここで戦いをやめるわけにはいかない。一方、小心者のトゥーカは一行の到着に気付き、こっそりと内側から扉を開けるのだった。
部屋に入る一行と対面するニルヤンデイル。悪政の限りを尽くしたニルヤンデイルの、初めてその正体が明らかになるが、なんとその顔は男に瓜二つなのであった。
追いつめられたニルヤンデイルは服毒自殺を図る。倒れ込むニルヤンデイルに駆け寄る男。男はニルヤンデイルの帽子とハンマーを握りしめる。
そして、ここにまた新しいニルヤンデイルが誕生したのであった。
<出演/登場順>
男:どっかの俳優さん
ドラムの男:テーム(ドラムス)
ソプラノサックスの男:スタクラ(サックス)
アコーディオンの男:ミーカ(キーボード)
トロンボーンの男:エルノ(トロンボーン)
ニルヤンデイル:俳優さん(一人二役)
ニルヤンデイルの子分:トゥーカ(チェロ)
ハンマー兵:スタクラ(サックス)、マルコ(チェロ)、ミーカ(キーボード)、テーム(ドラム)、エルノ(トロンボーン)
目をつぶされた精神科医:マルコ(チェロ)
アラマーイルマン・ヴァサラット来日公演。情報はこちら!