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2013年5月9日木曜日

都市楽師プロジェクト、鷲野宏さんインタビュー「代官山ヒルサイドテラス編 2」

「代官山ヒルサイドテラス編1」より続く。

MP:この建物が出来た時は、この周りは何もなかったんでしょうね。

W
:ここはいわゆる都市計画で言うところの住宅を建てるべきエリアだったんですよね。竣工当時、10m規制という高さ制限がずっとかかっていて、 基本的には住宅用途の場所だった。今はもう商業地になったから、高い建物を建ててもいいわけですけど、今も10mの規制をデザイン的に継続しています。いろんな建物がたってお洒落な街になったけど、その前衛にあるのが、この場所と言ってよいと思いますね。

ヒルサイドプラザ内部 ホール
(椅子の並べ方等は未定)
MP
:今回の会場であるヒルサイドプラザは普段は外の人間は使えない場所なんですよね。

W
:基本的には、住民とテナントなど関係者の利用のための施設です。だからここでやるコンサートはチケットの販売方法もあまり大袈裟に売らないように、という話が事前にあったりとか

MP
:チケットぴあとか、e+に出せない、とかありましたね(笑)

W
:つまり商業的に使う場所ではそもそもない。ただそれは大変贅沢な話で

MP
:そうですよ、こんな一等地にこんなステキなホール!

W
:つまり地域コミュニティのためのホールなわけですよ。成熟したコミュニティのための核となるような場所として第5期目(1987)に計画されたんです。ヒューマンなまちづくりのために人が集まる場所というイメージの半ばプライベートな広場空間。

このホールも面白いのは、二層吹き抜けで豊かな容積を持っている中に、これまた不思議に左右 非対称にエッジのきいた白いバルコニーがあって、突き出ている形とか、エントランスに入るところは螺旋階段で、グルグル回りながら入ってくるところとか、なかなか劇的なわけです。


単なるホール、集会場といっても、中に入ってもまだ街の中にいる、街の中の広場みたいな印象を受ける空間ですね。都市空間を味わいながら、来られる方は上にあるヒルサイドテラスの路地とか空間性を味わった上で来場していただければと思います。

MP
:いいですよね。街の中で少しずつ人が集まってきて、そして音楽が始まる、みたいな(笑)


ヒルサイドプラザへと導く螺旋階段
W:街の中の広場というイメージで行くと、これは建築家の意図とは違うかもしれませんが、いわゆるホールとしてのお客さんと演者がいて、対峙する関係というわけではなく、そういう使い方よりも、もっと自由な使い方をした方がおもしろいホールじゃないかな、と思っています。

ヴェーセンの来日公演はもうすぐ。現在チケットは当日精算で受け付けております。詳細はこちら

また同日、鷲野さんによる旧朝倉邸住宅ツアーもあります。公演前の2時から。ぜひ公演前に参加ください。ご希望の方はこちらにメールください。