翌朝。スッキリと六時に目が覚める。しかし毎日時差ぼけも少ないのはやはり走ってるからかも。朝走ると身体がこれから一日が始まるよ、と判断するのかも。この日は街中で走れるいい場所もないので、普通に商店街を走る。信号はたくさんあるが、車が全くいないし、人もほとんどいないので快適。多少のアップヒルながら、ロイヤルパレスまで到着。なかには入れないと思ってたら入れて、早朝なのにちゃんとクラシックな服装のガードさんがいてビックリ。若い子が一人で行進してたよ。可愛い〜
ロイヤルパレスはそれほど大きくなく(考えたら皇居の大きさとか異常だよね)、中庭を走って、今度はダウンヒルで商店街を走っていたら、見事にまたしても何もないところで転んだ。で、左手をがっつりとついて、右膝を擦りむき、あいたたたーーとかやってたら掃除のお兄さんにAre you okay?とか、結構遠くから叫ばれ、サイテーな気分。またやっちまった。しかも何もないところで! 左手はたいしていたくないのだが、なぜか手をついたショックが肋骨までジーンと響き、肋骨部分はこれを書いている日曜日の時点でもまだ少し痛い。あー、やっちゃったか?
気を取り直し、しばらくトボトボ歩く。で、また走る。ホテルに戻り、とりあえず朝サウナ。で、朝食。朝食に関しては、ここのは今回の旅で、一番最高だった! 次回オスロにきたら、またここに泊まろう!! このホテル、すごくいい。
オスロ中央駅よりまたもや電車で今夜のフェスがあるべーだかボーだか言う街に行く。boと書くのだが、Oにスラッシュが入っていて、ローゲルいわくスウェーデン語のOに点々がある文字と同じ音なのだそうだ。だからウとオの間だね。で、ここで電車のチケットをマシンで買うのに往復のチケットを買おうとして気づいた。なんと明日乗る予定の電車がソールドアウトになっている! あぁ??!
仕方なしに急いでいたので、そのまま片道切符を購入。電車に乗る。うーん、これは困った。あすの昼くらいまでにオスロ市内に戻らんと日本に帰る帰国便に間に合わないのだ。ガーン。なぜにソールドアウト。電車内で切符をチェックにきたお兄さんに聞いてもソールドアウトはソールドアウトだ、と言う。田舎の電車だから、どうせ予約も入っとらんし、キャンセルしたろ、とでも思ったんだろ。きーーーっっ。しばらくパニクるが、何かあったら高額でもタクシー飛ばせない距離でもなし、うまくいけば明日帰国のバンドのヴァンに同乗だな…とか思ってたら、最終的にホテルのお兄さんにバスルートを教えてもらって大丈夫になった。なんというか、こういう田舎ならではの恐怖ってものすごい。ずっと歩いても店がないとか、キャッシュがおろせない、とか。でも世界のほとんどは田舎なんだよね。日本もそうだけどね…
何はともあれ街についてホテルまで田舎道を5、6分歩いて、無事にチェックイン。早速街へ繰り出すと街の中心の広場でトラクターで作った小さなステージでいろんな出し物がやってる。伝統ダンスから、子供向けロックバンドまで。そこでしばらくファンタオレンジのみながらステージ観てたら、最後にはそこにヴェーセンも出て三曲デモ演奏した。まぁ、しかしヴェーセンをこんなところでやらせるなんて、私にしたら恐怖で出来ないし彼らも実際いろいろ文句言ってたけどね。もちろんこういうところでやる意味みたいなものもあるわけだけどプロモーションだったらもっと考えてやらないと。
何はともあれそのあとは本ステージの方のサウンドチェックへとヴェーセンと一緒に流れる。これが広場の隣で納屋みたいな場所…ホントだって。で、庭にちょっとしたステージを作り、さらに納屋の中にもステージがあって、ヴェーセンは外のステージで22時に、ラウーは納屋の方で23時に演奏、というスケジュールなのであった。
ラウーはホントにヴェーセンのファンみたいで、自分たちのサウンドチェックをこなしながらもヴェーセンの音が気になってしょうがないようであった。ヴェーセンの方のサウンドチェックはものの20分もせず終わってしまい、彼らはホテルに戻るというのでウーロフにゲストリストに名前をおいてもらえるようお願いして、ラウーのサウンドチェックをのぞく。これがあいかわらず延々と1時間以上かけて調整。それが終わると体力温存のため、私はいったんホテルへ。ラウーの連中がご飯にさそってくれたけど、こういうときってどっちのバンドに何を頼むか結構気を使う。
ホテルに戻り、1時間ほどしてまた会場に戻るとフィンランドの女の子バンド、Kardemimmitのステージ。このグループのアンナには面識があるしフィンランドでは注目のグループなので、見る事にする。アコースティックでNO PAで生音で野外という、かなりやる方にとっては過酷な環境。でも思ったより全然良かった。こういう時、見ないといけないのは音楽よりも、彼女たちがどのくらいプロフェッショナルに観客とディールできるか、この最悪な環境の中で歌の世界にちゃんと入っていけるか…そういうことだ。そしてフェスティバルの中の一部として、ちゃんと場を作って行けるか、そういう事。そういう事を理解する、そのための出張なのだ。で、彼女たちは素晴らしかったよ。歌について丁寧に説明し、メインヴォーカルを誰が取るかで立ち位置を変えたり、その場における音の工夫もされていた。本当に良かった。このバンドはきっと大きくなるね。もうすぐアメリカで1ケ月のツアーが予定されているそうで、そういう過酷なツアーをやることでバンドは音楽的にも人間的にもうんと成長する。これからにすごく期待。良いものを観ました。
そしてこのあとはUniversal契約のメジャーな二人Heimafraが登場するのだが、私はまたもやいったんホテルに戻り(ホテルと会場が徒歩3分なのが助かる…っていうかこういう環境じゃないと、こう連日は続かない)体力温存。っていうか出張中に倒れるわけにはいかないので、関係ないものはドシドシ切り捨て(笑)。ちなみにこのデュオはビックな感じで、専用車と専用機材車で会場にあらわれると、スタッフの数も多く、なんか偉そうだった。で、実際お客にもすごく人気があった。フェスティバルの今回の目玉なようだ。最後の1曲だけ聞くことが出来たが、私にとっては普通のフォークだったね。こういうのが一番日本では作って行くのに苦労すると思う。レーベルもUniversalとなれば自由が効かないし、英米のポップスやロックと同じフィールドで戦う必要性も出てくる。
で、ヴェーセンの頃になると、激混みだったお客も多少引けて、だいぶ環境も良くなり、観やすくなる。お客は全部で300人くらいいただろうか。それにしてもお客がウルサかったなー。まぁこういうフェスだとよくあるんだけど。お客は飲むだけ飲みまくって、楽しい時間が共有できればいいんであって、もちろん演奏が終わった時の歓声もものすごかったから盛り上がり感はすごくあったけど、結局誰も真剣に音楽なんて聞いちゃいないし、実際静かな曲なんかはちょっと辛かった。アイルランドとかでも時々こういう状況はある。コンサートホールやクラシックのセッティングでない限り伝統音楽バンドにとって演奏環境はとてもひどいことが多い。日本のお客さんみたいに熱心に一音ももらさないように聞いてくれるお客さんは全世界探してもそんなにいないね。というか日本でだって売り方間違えれば、相当うるさくて音楽聴いてないお客が集まることだってありうるだろう。先日まで観ていた教会や古楽のフェスとは訳が違う。
で、こういう時、お客としてちゃんと聞くには最前列でかぶりつきで見るしかないのだが、もちろんそうした。ここでも試されるのはヴェーセンの力だ。この状況下、どうするか。で、彼らはホントに余裕しゃくしゃくだったね。ホントにいつものヴェーセンで、めちゃくちゃ格好よかった。惚れ直したといっても過言じゃない。PAを通して聞くヴェーセンは久々だったけど、本当に本当に本当に素晴らしかった。でもって、うん、今度の東京公演はPA付きの公演にしよう、と思ったのだった。私はもう夢中になって聞いていたので、ほんとに最高の気分だった。で、ふと横をみたらKardemimmitの女の子たちもかぶりつきで観ていた。いや〜楽しかった! スタンディングの公演は長くなりすぎない限り絶対に良い。1時間くらいの演奏だっただろうか。彼らも静かな曲はダメだなと思ったのか最後はこのところいつも演奏するピルヴィとエスコのワルツではなく、久々にByss Calle Slangpolskaと、Grannens Favoritで終わった。Kardemimmitの女の子たちにも大受けしてた。
さてヴェーセンが終わったのだが、このあと速攻で今度は納屋ステージでラウーだ。でもウーロフとさよならする前に次のツアーについてちょっと話したかったので、さっさと捕まえて、まだ居る?と聞くと、大丈夫だよ、と言う。なので、ヴェーセンに挨拶もせず、速攻ラウーを観に行く。あぁ、1曲目が始まっちゃったよ。ここでも人をかきわけかきわけ、最前列へ。自分はチビだからこういうときにいい。だいたい前に通してもらえる。で、最前列に行ったらKardemimmitの女の子たちも陣取っていた(写真参照)。私はエイダンの目の前で、ほんのすぐ先って感じの場所で聞いてたけど、ホントに良かった。
で、ラウー、めっちゃ受けてたね。でもマーティンが始まって1曲目が終わったあとのMCでさっそく「もう二度とヴェーセンの後にはやらない」なんて言ってた。つまりヴェーセンが良すぎるから自分たちがかすんでしまう、というわけだ。でもラウーの方が機材がこんなだからセッティングにも時間がかかるし、実際ラウーの前に納屋ステージ使うアーティストもなく、フェスからしたら超特別待遇だと思うよ。去年に続いて2年連続の参加らしいし。もっともポスターの名前はヴェーセンの方が前になってたけど。
この日も機材がハウったり、音はあまり良くなかったね、ラウー。やっぱり東京みたいな最高の環境でやれることは少ないのよ。でも楽しくて良かった。クリスの歌とか、ぐっと集中してたし。お客はあいかわらずガヤガヤしてたけど、でも私は結構音楽に集中してたから、それほど気にならなかったね。やっぱ最前列に限るわ。最後に大盛り上がりのThe Lang Setで盛り上がって、最後にまたマーティンがエンジニアのティムにねぎらいの言葉をかけたあと「Congratulations to Väsen, They are STILL the best band of the world」なんて言ってた。まぁ、大先輩に対するねぎらいだろうけど、それにしてもラウーもすごく良かった。私はヴェーセンの直後にラウーなんて聞いてきっと集中できないかなと思ったけど、そんなこともなく、両方ホントにホントに楽しめた。
っていうか、ホントにこの場合、お客とかPA環境とか、ステージ環境とか、まったく私には関係ないのだ。別にノルウェーのこの村の客を日本につれて行くわけじゃないのだから。日本のお客さんはベストな環境を作って、最高の状態のアーティストを待っている。そこで私は彼らにベストの演奏をしてもらうことが使命なのだ。
いつだったかプランクトンの川島恵子さんに何かのコンサートを観てもらったことがあって、そのときに私が「今日はいまいち調子悪いかも」と言ったら、恵子さんはいやいや、と言って、「調子がいい時は、トップアーティストなら、誰でもなんとなく想像できる。一緒に仕事をする前には、どちらかというと底辺の方が知りたいんですよ」と話していた。まったく同感だ。ホント勉強になるよね。
最後は楽屋でラウー、ヴェーセン、女の子たち揃って妙に豪華だったけど、私は翌朝早かったし、できれば飛行機乗る前に走りたかったし(走るとホントに機内でもよく眠れる)とっとと退散。でも1時くらいにいなってたかも。
翌朝は6時にしっかり起きて、近所の丘や谷を3kmくらい走る。朝ご飯をがつんと食べて、8:40くらいのバスにのって、途中のりかえてオスロに午後1時くらいに到着。ミーティングを1本すませてオスロ空港からフランクフルトへ。フランクフルトからは全日空だったので、もう気分は日本だった。機内では爆睡できたが映画も見た。名作シリーズで「市民ケーン」グレン・ティルブルックがAll time No1にあげていた映画。なんとなくグレンのことがさらに理解できた気がする。ふむ。
ノルウェー、オスロでの最後の打ち合わせは駅前から徒歩3分くらいのところにあるオペラハウスのカフェにて。こんな写真展もやってました。素敵。
そしてオスロからフランクフルトへ行く飛行機。どこかのメタルバンド?の皆さん。
次に出張できるのは、いつかなー ふぅー
何はともあれそのあとは本ステージの方のサウンドチェックへとヴェーセンと一緒に流れる。これが広場の隣で納屋みたいな場所…ホントだって。で、庭にちょっとしたステージを作り、さらに納屋の中にもステージがあって、ヴェーセンは外のステージで22時に、ラウーは納屋の方で23時に演奏、というスケジュールなのであった。
ラウーはホントにヴェーセンのファンみたいで、自分たちのサウンドチェックをこなしながらもヴェーセンの音が気になってしょうがないようであった。ヴェーセンの方のサウンドチェックはものの20分もせず終わってしまい、彼らはホテルに戻るというのでウーロフにゲストリストに名前をおいてもらえるようお願いして、ラウーのサウンドチェックをのぞく。これがあいかわらず延々と1時間以上かけて調整。それが終わると体力温存のため、私はいったんホテルへ。ラウーの連中がご飯にさそってくれたけど、こういうときってどっちのバンドに何を頼むか結構気を使う。
ホテルに戻り、1時間ほどしてまた会場に戻るとフィンランドの女の子バンド、Kardemimmitのステージ。このグループのアンナには面識があるしフィンランドでは注目のグループなので、見る事にする。アコースティックでNO PAで生音で野外という、かなりやる方にとっては過酷な環境。でも思ったより全然良かった。こういう時、見ないといけないのは音楽よりも、彼女たちがどのくらいプロフェッショナルに観客とディールできるか、この最悪な環境の中で歌の世界にちゃんと入っていけるか…そういうことだ。そしてフェスティバルの中の一部として、ちゃんと場を作って行けるか、そういう事。そういう事を理解する、そのための出張なのだ。で、彼女たちは素晴らしかったよ。歌について丁寧に説明し、メインヴォーカルを誰が取るかで立ち位置を変えたり、その場における音の工夫もされていた。本当に良かった。このバンドはきっと大きくなるね。もうすぐアメリカで1ケ月のツアーが予定されているそうで、そういう過酷なツアーをやることでバンドは音楽的にも人間的にもうんと成長する。これからにすごく期待。良いものを観ました。
そしてこのあとはUniversal契約のメジャーな二人Heimafraが登場するのだが、私はまたもやいったんホテルに戻り(ホテルと会場が徒歩3分なのが助かる…っていうかこういう環境じゃないと、こう連日は続かない)体力温存。っていうか出張中に倒れるわけにはいかないので、関係ないものはドシドシ切り捨て(笑)。ちなみにこのデュオはビックな感じで、専用車と専用機材車で会場にあらわれると、スタッフの数も多く、なんか偉そうだった。で、実際お客にもすごく人気があった。フェスティバルの今回の目玉なようだ。最後の1曲だけ聞くことが出来たが、私にとっては普通のフォークだったね。こういうのが一番日本では作って行くのに苦労すると思う。レーベルもUniversalとなれば自由が効かないし、英米のポップスやロックと同じフィールドで戦う必要性も出てくる。
で、ヴェーセンの頃になると、激混みだったお客も多少引けて、だいぶ環境も良くなり、観やすくなる。お客は全部で300人くらいいただろうか。それにしてもお客がウルサかったなー。まぁこういうフェスだとよくあるんだけど。お客は飲むだけ飲みまくって、楽しい時間が共有できればいいんであって、もちろん演奏が終わった時の歓声もものすごかったから盛り上がり感はすごくあったけど、結局誰も真剣に音楽なんて聞いちゃいないし、実際静かな曲なんかはちょっと辛かった。アイルランドとかでも時々こういう状況はある。コンサートホールやクラシックのセッティングでない限り伝統音楽バンドにとって演奏環境はとてもひどいことが多い。日本のお客さんみたいに熱心に一音ももらさないように聞いてくれるお客さんは全世界探してもそんなにいないね。というか日本でだって売り方間違えれば、相当うるさくて音楽聴いてないお客が集まることだってありうるだろう。先日まで観ていた教会や古楽のフェスとは訳が違う。
で、こういう時、お客としてちゃんと聞くには最前列でかぶりつきで見るしかないのだが、もちろんそうした。ここでも試されるのはヴェーセンの力だ。この状況下、どうするか。で、彼らはホントに余裕しゃくしゃくだったね。ホントにいつものヴェーセンで、めちゃくちゃ格好よかった。惚れ直したといっても過言じゃない。PAを通して聞くヴェーセンは久々だったけど、本当に本当に本当に素晴らしかった。でもって、うん、今度の東京公演はPA付きの公演にしよう、と思ったのだった。私はもう夢中になって聞いていたので、ほんとに最高の気分だった。で、ふと横をみたらKardemimmitの女の子たちもかぶりつきで観ていた。いや〜楽しかった! スタンディングの公演は長くなりすぎない限り絶対に良い。1時間くらいの演奏だっただろうか。彼らも静かな曲はダメだなと思ったのか最後はこのところいつも演奏するピルヴィとエスコのワルツではなく、久々にByss Calle Slangpolskaと、Grannens Favoritで終わった。Kardemimmitの女の子たちにも大受けしてた。
さてヴェーセンが終わったのだが、このあと速攻で今度は納屋ステージでラウーだ。でもウーロフとさよならする前に次のツアーについてちょっと話したかったので、さっさと捕まえて、まだ居る?と聞くと、大丈夫だよ、と言う。なので、ヴェーセンに挨拶もせず、速攻ラウーを観に行く。あぁ、1曲目が始まっちゃったよ。ここでも人をかきわけかきわけ、最前列へ。自分はチビだからこういうときにいい。だいたい前に通してもらえる。で、最前列に行ったらKardemimmitの女の子たちも陣取っていた(写真参照)。私はエイダンの目の前で、ほんのすぐ先って感じの場所で聞いてたけど、ホントに良かった。
で、ラウー、めっちゃ受けてたね。でもマーティンが始まって1曲目が終わったあとのMCでさっそく「もう二度とヴェーセンの後にはやらない」なんて言ってた。つまりヴェーセンが良すぎるから自分たちがかすんでしまう、というわけだ。でもラウーの方が機材がこんなだからセッティングにも時間がかかるし、実際ラウーの前に納屋ステージ使うアーティストもなく、フェスからしたら超特別待遇だと思うよ。去年に続いて2年連続の参加らしいし。もっともポスターの名前はヴェーセンの方が前になってたけど。
この日も機材がハウったり、音はあまり良くなかったね、ラウー。やっぱり東京みたいな最高の環境でやれることは少ないのよ。でも楽しくて良かった。クリスの歌とか、ぐっと集中してたし。お客はあいかわらずガヤガヤしてたけど、でも私は結構音楽に集中してたから、それほど気にならなかったね。やっぱ最前列に限るわ。最後に大盛り上がりのThe Lang Setで盛り上がって、最後にまたマーティンがエンジニアのティムにねぎらいの言葉をかけたあと「Congratulations to Väsen, They are STILL the best band of the world」なんて言ってた。まぁ、大先輩に対するねぎらいだろうけど、それにしてもラウーもすごく良かった。私はヴェーセンの直後にラウーなんて聞いてきっと集中できないかなと思ったけど、そんなこともなく、両方ホントにホントに楽しめた。
っていうか、ホントにこの場合、お客とかPA環境とか、ステージ環境とか、まったく私には関係ないのだ。別にノルウェーのこの村の客を日本につれて行くわけじゃないのだから。日本のお客さんはベストな環境を作って、最高の状態のアーティストを待っている。そこで私は彼らにベストの演奏をしてもらうことが使命なのだ。
いつだったかプランクトンの川島恵子さんに何かのコンサートを観てもらったことがあって、そのときに私が「今日はいまいち調子悪いかも」と言ったら、恵子さんはいやいや、と言って、「調子がいい時は、トップアーティストなら、誰でもなんとなく想像できる。一緒に仕事をする前には、どちらかというと底辺の方が知りたいんですよ」と話していた。まったく同感だ。ホント勉強になるよね。
最後は楽屋でラウー、ヴェーセン、女の子たち揃って妙に豪華だったけど、私は翌朝早かったし、できれば飛行機乗る前に走りたかったし(走るとホントに機内でもよく眠れる)とっとと退散。でも1時くらいにいなってたかも。
翌朝は6時にしっかり起きて、近所の丘や谷を3kmくらい走る。朝ご飯をがつんと食べて、8:40くらいのバスにのって、途中のりかえてオスロに午後1時くらいに到着。ミーティングを1本すませてオスロ空港からフランクフルトへ。フランクフルトからは全日空だったので、もう気分は日本だった。機内では爆睡できたが映画も見た。名作シリーズで「市民ケーン」グレン・ティルブルックがAll time No1にあげていた映画。なんとなくグレンのことがさらに理解できた気がする。ふむ。
ノルウェー、オスロでの最後の打ち合わせは駅前から徒歩3分くらいのところにあるオペラハウスのカフェにて。こんな写真展もやってました。素敵。
そしてオスロからフランクフルトへ行く飛行機。どこかのメタルバンド?の皆さん。
次に出張できるのは、いつかなー ふぅー