酒井順子「おばさん未満」を読みました! 最高!

いやーーー、酒井順子さんって私と同じ歳なんだけど(66年生まれ。学年で言うと彼女は1つ下)、彼女は我々世代の女の最高の代弁者だと思う。今回のこの作品は独身女に限ってないのだが、今のこの時代を生きる我々の最高の応援歌になっていると思う。まったくもっておすすめ。

「負け犬の遠吠え」はホントに良い本だった。あれは、いわゆる経済的にも精神的にも人に頼る必要がない独身女が、あまり自由や趣味を謳歌して楽しんでいると嫌味に見えるから気をつけた方がいいですよ、と警鐘を鳴らす本だった。しかしその本音は「勝ち犬」人生を送って来た、人生に疑問を持たねぇ、光文社とかの女性誌を読んで来た勝ち犬に、楽しくて心からワクワクする事なんか出来やしねぇんだよ、と心の中で高笑いする本だった。まるでオレへの応援歌みたいな本で,そう思った女は多かったらしく、世間でも大ヒット。

ただタイトルゆえに、あまり私の周りの女友達に読んでもらえなかったのが、残念…。 ま、それはさておき、先日大学時代の友人たちの集まりがあり、そこで久々に会った友達に薦められ、それは買わねばと思っていた矢先,その友達が贈ってきてくれた。うわーい。でも分かる! これはそういう本だ。人に薦めたくなる! そういう本。 

ホントこの本によれば、私も相当「痛い」。例えば髪型。そして服装。肌がボロボロになりカサカサしていると木綿はもう似合わない…す、するどい。が、私の服の素材なんて木綿ばっかりじゃねぇか? とにかくなるほど!とか、そう!そう!そう!と激しく同意することのてんこ盛り。30代のころからあきれるほど旅をしてたから、40代になったからといってそれが辞められるわけがなく、気ままに一人旅などをしている日にはまったく目もあてられない。ただこの本にあるように、私が持っているのはリュックではなく斜め掛けの木綿のバックだけど…これもよく考えたら、相当痛いかも!

ってなわけで、ここを読んでる40代の女性にぜひぜひお薦めしたい。私たちは、とにかくすべてを笑い飛ばし、カラ元気に行くしないのだ。絶妙なバランスを気にしながら、でも楽しく人生を謳歌する。そして私たちには酒井順子がいる。酒井さん、これからも元気な本を期待しています。

…とか書いてたら,御歳75? 76歳の湯川れい子先生が80歳?の黒柳徹子の部屋に出ている。れい子先生も徹子さんも気持ちが若い。そして71歳?のポール・マッカートニーの話をキャピキャピしている。湯川さん、お孫さんの話よりも、今だにポップスターの話をするのがその5倍くらい楽しそうに見えるのが、やっぱり今でも現役ファンだよね。ホント、なんだかとっても楽しそう。私もあぁいう元気のいい女性になってみたい。