村上龍「賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ」を読みました

うーん、いまいちだったかも。

男性誌の連載を本にまとめたということで、それを知らないで買ってしまった。それが失敗だったかも。だってこういう雑誌ですよ。うーん、そもそもこういうのを読む男性は、私の周りにはいないよ。いないでいて欲しい。

女性誌の車内刷り広告のキャッチに、毎回「バッカじゃねーの」と突っ込みたくなるが、男性誌のそれも最近は負けてない。こっちが恥ずかしくなるようなキャッチが並ぶ… うー サブ、サブ… そもそもファッションに拘りすぎる男は嫌いだし、自意識過剰な女もうっとおしい。人は誰もあんたのことなんて観てないって。

そういう私はホント構わなすぎて、50近くなって劣化も激しいので、なんとかしなくちゃいけないとは思っている。普段化粧も全然しないし、服も適当だしなー。

話題がそれた。でも村上龍さんの素晴らしいところは、とても内容の濃いメールマガジンであるJMMをずっと続けているところ。そして主宰しているキューバ音楽のイベントが何年も続いていること。

でもこの本では、そのキューバ・イベントについても「別に特別キューバ音楽を愛しているわけではない」みたいな冷めた視線で書いちゃって、なんかそういうのもカチンと来る。

なんだろ、この違和感。私の好きな行動力の人だというのに、すっごく違和感ある。熱く夢中で語ることを格好悪いと思って、格好つけてるんだろうか。やっぱ面倒くさいわー、男って。……とか書くと、そんな事を書いているから嫁のもらい手がない、とかまた言われるんだろーなー。あぁ,でも、最近ホントふっ切れちゃったわ、マジで。

そういや村上龍、って結構読んでるけど、ピンと来たことないんだわ。それなのに、なんでこの本を買ったかというと、JMMのファンだからだ。JMMでついつい広告が流れてきて、普段のお礼に、と思って買ってしまった。私はそういうのは結構律儀で、無料で読ませてもらってるライターさんが書籍を出したら,必ず買うようにしている。ささやかな応援だ。JMMの、特に土曜日に来る冷泉さんのアメリカからのエッセイは本当に必読。冷泉さんの本も時々買うけど、毎週このメルマガを無料で読ませてくれているという事で、村上さんにも大感謝してしまった。あ、ちなみに読み始めれば文章はおもしろいからスイスイ読める。ただ内容にどうも共感しない、というだけで。

応援してる、といいながら、いまいちけなしてしまったかしら。でも、文章は超一流、内容も響く人にはおそらく響きまくる。私にはあわない…というだけで。

読まなきゃいけない本は山盛りなので、とっとと次を読もう。こことのところ外回りが多いから、本がすすむ、すすむく〜ん。