なんとなくメアリー総括。そしてこれからのオレ(笑)

AKBの握手会うんぬんで世の中が騒がしい。こういう頭のおかしい人に、まともな人たちは惑わされてはいけないと思う。頭がおかしい、犯罪者への一線を越えるのはほんの一部の人だけだ。AKBの場合、どういう事なのか詳しいことは分からないのでなんとも言えないが、ステージにたっている人間はそれこそ生卵投げつけられる可能性もあるわけで、でもそんなことを怖がっていては何もできない。

ビル・カミンガムじゃないけど「そんな事にオレの人生を邪魔させはしない」…そういう信念でやらないと、正直やってられない。頑張って信念をもってやっていることなのであれば、続けて、人に夢を与えてほしいし、それがなんだかよくわからないビジネスモデルだったとして、そのビジネスモデルが正しいと思うなら、続けていってほしいと思う。

とはいえ…子供とかも並んでいただろうし、本人や関係者はショックだろうね。ホントに一部の頭のおかしい連中は、どうしようもない。怪我された方の傷の回復が早いことをのぞみます、ホント。

このあと、何らかのメッセージの公式発表があると思うけど、業界トップを行く方々は、ぜひカッコいいところ、文化(文化と呼べるのなら)は犯罪に負けないところを見せてほしいと思う。期待しています。厳しいだろうけど、ね。

さて、先日メアリーが(日本については)引退した。今まで「メアリーが引退するまでは仕事は続ける」と言ってきたが、その日がとうとう来たわけだ。メアリーはサイン会でお客に声をかけられると「分からない」と答えていた。「いや、もう辞める」とははっきりお客には言えなかったようだ。私も最後に何かメアリーに声をかけようと思って出来なかった。あとでゆっくり手紙でも書くか… 

でもこれで最後なのだ。だから、もう私もこれでいつでも自分の仕事を辞めることができる。ヴェーセンだってルナサだって私が辞めるのは止められないだろう。でも、そうね、ポール・ブレイディの引退は見届けたいわよね。でもポールはもう67歳だから、あと2回も来日すりゃ充分だろう。もしかしたら次回で最後になるかもしれない。

そして…それさえ終われば、私は本当に本当に完全に自由になれる! 

あと10年仕事できるのかなぁ、と思う。できればメアリーみたいに還暦前に引退したい。となると新人育てるにしても、あと2ラウンドくらいがいいところじゃないかと思う。新人は育てるのに、3、4年はかかるから、もうホントに時間がない。世の中はどんどん新しいアーティストにたいして厳しくなるばかりで、これから世の中が良くなる要素など1つもない。やるなら、ホントに今やらないと、と思う。

来年は一応、新規のアーティストが3組くらい控えている。今、その企画をせこせこ進めているいるところだ。企画がうまく通れば、また忙しい1年が待っている。今年の10月から来年の前半にかけてかなり忙しくなりそうだ。企画を書いては、また次の企画を書く。世の中にはまだ日本に来れていない、ものすごいアーティストたちがたくさんいる。その人たちの役に立ちたい。

メアリーは本当に私にたくさんのものを教えてくれた。最初にメアリーに出会うことによって、私はホントに良い地位を与えられた。これがルナサが最初のバンドだったり、ポールが最初のアーティストだったりしたら、まるで話が違っていただろう。メアリーというある意味ですごく間口が広くて、こう言ってはなんだけど敵を絶対に作らないタイプだったから、私はアイルランドの音楽界で何不自由なく、しがらみもなく、のびのびと仕事をすることが出来た。メアリーと仕事をしていると言って得た新しい人脈や信用はホントに数知れない。そうやって一人ずつ信頼を得て、信用に答えることで、今の私を作ってきた。

最後この曲で明るく終わったのが本当に良かった。私もそうやってカッコ良く終わりたい。