今日は…というか、日付が変わってしまったので、もう昨日であるが、リバーダンスが誕生して20周年なのだ。94年の4月30日にこのショウは生まれた。
その後、二匹目のドジョウを狙ったいろんなショウが出て来て、そのほとんどが見るにたえないものだけど、このときのリバーダンスは本当に素晴らしかった。アイルランドの文化の力を結集したような、このキラメキはもう戻ってこないだろうな。
音楽がすごいことはもとより、ダンサーがすごい。マイケル・フラッタレーの跳躍の高さやジーンの流れるような優雅さ……それぞれが登場するところなんか、もう鳥肌もの。最高です!!
このあとリバーダンスは世界的なヒットとなり、3グループが出来て、そのそれぞれが成功を収めるようになる。日本にきてたのは「北米チーム」だったっけか? いずれにしても、これだけ多くのダンサー/ミュージシャンの雇用を生んだのはすごい事だったけど、ビジネスが大きくなるにつれてドンドン内容が薄くなっていったのは、すごく残念だった。日本に来た時など、カラーパンフレットにダンサーやミュージシャンの名前がないのは、まぁ仕方ないにしても、せめてコピーの差し込みでもいいから、踊っている人の名前くらい知らせてくれないもんかね、と思った。つまりプロダクションがしっかりしてれば、ステージにたつのは誰でも良かった、ということなんだろうか。ミュージシャンなんぞは、どんどん人数が減っていき、それでもテープつかってマイムしたりでなんとかなってたけど、なんというか、もうダンサーが最悪過ぎ。音楽はともかくダンスこそ素人目に見てもよくないとダメだと思うんだけど…姿勢がもう全然違う。スタイルも悪いし… 結局オリジナルキャストのソリストで日本に来たのってマリア姐さんだけじゃなかったっけ?
マリア姐さん… もう立っている姿が全然違うよ…かっこいい。
私が最初にリバーダンスを見たのは確か95年か96年のロンドンだったと思う。すでにハマースミスで何日も連続で公演してた。そのときのソリストは…マイケルだったのかな、ジーンだったのかな… 人に連れて行かれたので,実はよくわかってませんでした。
それにしても音楽が素晴らしい。変拍子を感じさせない…イヤ,変拍子だからこその臨場感に満ちたこの素晴らしい音楽はビル・ウィーランのペンによるもの。
でもここを読んでる皆さんはとっくに知っているとおり、オリジナルのアイディアは実はアンディ・アーヴァイン。もちろんビル・ウィーランはまさかリバーダンスがこんなに大きなヒット曲になるとは思わず、アンディが当時アイルランドの一部のミュージシャンの間に流行らせた東欧音楽のアイディアをちょいと拝借したにすぎない。これは、のちのインタビューでも本人が認めている。
というわけで、こっちがオリジナル。この圧巻の音楽を聴け! アンディが弾いてるのはギターにみえるけど弦の数から判断するとブズーだと思う。それにしてもすばらしすぎるよ、これ!! いまだに私にお金が湯水のようにあったら呼びたいのはこのバンドだと思っている。あ〜、いつかやれないかなぁ!
それにしてもこのアルバム。ジャケは酷いんだけど、内容は超Aクラス。ヴォーカル曲ではマルータ・シェベスチェーンとかも参加してて、ホントにかっこいい。このクリップにあるこの曲以外も抜群に素晴らしいのでした。
最近CDショップをまた始めて、今日がリバーダンス記念日ということで、このCDもここで買えるにようにしましたよ。在庫は、もう今後増やす予定がないので、今のストックが終わったら終わりです。お早めにどうぞ! 茂木先生の解説も必読ざんす。ここで売ってますよー