kan、LAUとFLOOKのエッセンスを抽出してバンドにするとkanになる

この曲かっこいいよねー 実はこの曲が1曲目だったらKanのアルバムが好きになった。ホントよく出来てる。こういう無理に押さない、無理に盛り上げようとしないインテリジェンスな構成をもった楽曲がホントに大好きである。




他の伝統音楽バンドは、LAUやマーティン・ヘイズをのぞいて、さぁ,盛り上げよう、さぁ、皆さん、ご一緒に…さぁ、さぁ、さぁ、みたいな構成が多い。それ、格好わるいと思うんですよね。

何度かここに書いているように音楽は音楽家が与えるものではなくリスナーの内側から湧き出てくるもの。それを誘導してあげるのがミュージシャンなわけです。

kanはプロモーションするネタがない、と前にも書いたが、唯一書けるネタとしてはフロントの2名が他でやってるバンドがすごいバンドってことでしょうか。FLOOKとLAU。ここを読んでいる人で知らない人はいないでしょうが、一応紹介しておきますね。

まずはFLOOK…

ご存知バース出身のエド・ボイド(今はルナサにいる)とマンチェスター出身のジョン・ジョー・ケリーをリズム隊とした最強バンド。ロンドン出身のセーラ・アレンが、がっつりブライアン・フィネガンの演奏をフォローし、これ以上はないくらいのアンサブル力を見せつけた。

ブライアンって面白くて、セーラもブライアンから絶対に視線を外さなかったし、睨みつけるようにして演奏してる。kanでのエイダンも割とそうなのよ。ステージを注意して観てみましょう。ずっとブライアンの方をみて演奏しているから。

今思えば、FLOOKの



そしてLAU…

中でももっともエイダンっぽい曲を貼付けておきます。初期の代表曲で「Sea」。今のラウーはもっと複雑になっちゃったけど、こういうシンプルな曲が好きだなぁ。シンプル…といっても相当複雑で、ほんとによく構成された楽曲だと思う。エイダンのフレーズがひたすら波っぽい。嵐を抜けて行くよ、ボートは… そんな感じの曲。こういうのって身体の中にリズムがたたきこまれてないと出来ないよね。エイダンはスティーブ・ライヒとかも大好きであるしインタビューで「音楽は数字である」と言っているのを聞いた。それ、すっごい分かる!



…とまぁ、こんなに凄いバンドのメンバーが作ったのがkanだということだ。裏話をしてしまえば、エイダンはブライアンがホントに大好きで、いつか一緒にバンドをやる、というのは常に聞いていた。

さて、kanのチケット、ホームページでの販売は終了しましたが、当日精算できるようにしました。詳細はこちら

その前に関東のアイリッシュミュージックファンはソーラスが来日してますよ。私は渋谷公演が行けないので、今日、横須賀に行く予定! 楽しみ。