畔柳ユキ「I Love RAMONES」を読みました 3度目?かな?

また読んじゃった。ユキさんの「I Love RAMONES」この本普段はトイレに置いてあって、トイレに座った時にちょっとだけ読むつもりだったのに読み始めたら結局最後まで読んじゃった。もう3度目くらいかも。2度目に読んだ時は、読み終わった瞬間に大地震が来てびっくりした(笑)。でもブログを確認したら、ちゃんと感想文を書いてなかったので、あらためて書きます。

いやー、この本はすごいですよ。私はラモーンズの音楽はよくわからないけど、ユキさんのこのパワーはすっごいと思う。ラモーンズ来日で中野サンプラザのチケットを取るドキドキ感とか、当時の洋楽の、この感じ… インターネットも情報もなかった頃のこの感じ… それが、すごくいいんだよね。

ユキさんとCJの最悪の出会いのシーンとか、そして最後見送るところの「事件」とか。何度読んでも、何度も何度も感動する。そして、やっぱりジョニーだよ、と思う。ジョニー軍曹、すごい! ホントにすごいかっこいい!! …と前回までも、そして今回読んでる最中も思っていたんだけど、今回はなんとなく今度来日するCJに気持ちを入れて読んだ。CJ、すごい役目をディーディーから引き継いで、ホントよくやったと思う。そして…バンドがそれによってまた前進(ユキさんの言葉を借りるとほふく前進/笑)する様とか。分かる。バンドってこういうもんなんだよね。ファンの期待に答える責任とか。音楽に対するリスペクトとか。リーダーの孤独とか。あぁ、もう書ききれない。とにかく、もうすべてが詰まってるんだよ、この本には。

ジョーイとジョニーの確執、ってのもいろいろ考えるよね。貴重なアメリカのツアーバスでの様子、そして来日公演の様子などなど。男の人たちってホント大事なこともしゃべらなかったりするから…あぁ、本当に。しかし、それも今はすべて過去のことだ。

ジョニーの撮影をしたLAのエピソードも、すごく貴重だし、亡くなるところとか… もう涙なしには見れない。それにしてもどんな状況下でもジョニーもあくまでジョニーだ。そして、いつでもユキさんはユキさんだ。なんかそれがすごく良かった。それが幸せってことなんだね。自分らしく生きる。これが素晴らしい事なんだよ。

でも普段ラモーンズの話をする時、ユキさんは「みんな死んじゃって」みたいなことをさらっと言ってのけるんだけど… 寂しいだろうな…ってちょっとこの本を読んで改めて思った。会話の1つ1つ、思い出の1つ1つが… 宝物のようだよね。だってウチのポールより、皆、全然若いじゃん?! 私もポールとは、ファンとアーティストを越えた何かを得ていると思うけど、そう思いたいけど、今、ポールが今、居なくなられたら仕事うんぬんとか、そういう事よりも、ただ単純にすっごい寂しい。そりゃ、どのバンドだって、どのアーティストだって、いつ解散されても、引退されても、まったく後悔はないくらい、いつも100%頑張ってツアーを作ってきた、と自信を持って言える。でも…仕事のそういうことじゃなくって、普段の会話とか…流れる空気とか…そういうことがなくなるのが寂しい,って事だ。

特に今は手紙や電話と違ってネットで、取ろうと思えば、ほとんど東京に居るみたいにして海外とも連絡が取れるから、余計そう思うのかもしれない。会話の1つ1つを思い出して、いろいろ考えるんだろう。あの時、あぁ言えば良かったのかな、って。そうして、また思い出す。会話の感じとか、私たちの間にある空気感とか…何度も何度も思い出す。あれがなくなるのはひどく寂しい。それが、きっと友達なんだと思う。

とにかく今回は秋に決まったCJラモーンのツアーに全力投球のユキさんだ。ユキさん、この本を書き上げた時,一つ何かを達成した,と思った、と言ってたけど… いや、まだまだ(笑) 今,振り返っても、まだまだこうやって先が山ほどあったわけで。

私も…私は特に私の場合は自分がポールのプロモーターであり、自分がレコードレーベルであり、私がやらないと何一つ動かない、という状況下にあるわけだし、まだ本人が現役だという中で、まだまだやらねばならないことがあるわけだ。メアリーは無事引退を飾る事が出来た。ポールは…もう2回、いやせめてあと1回、来日させることが出来るのだろうか。来日がないならないで、やりたいこともある。果たしてどんな風になるのだろうか。

ちなみに現在ユキさんは続編を執筆中。秋には出るみたいなので、ホントに楽しみです。



そしてユキさんとカッチンのラジオも出来たよ! すごい!


CJラモーンの来日については、こちら。




PS
そしてこっちは宮崎/広島も発表になったよ!! 詳細はここ


PPS
そしてやっぱりこの本を読んで思うことは、私はやっぱり自分でこれだと決意し、実際に行動し、責任を全うした人が一番偉いと思う。だから私にとってのラモーンはやっぱりジョニーだし、CJだし、ユキ・ラモーンだ。すごいよ、みんな!