終わった…番外編

しかし忙しい。先日、アヌーナの現場に1日だけ入って、担当は何かなと思ったらCD即売。かなり久しぶりのプランクトンさんのお手伝い。チームというのは良い。チームの駒になって1つの仕事に集中する。会場に到着して、CDの箱をあけるとそこには綺麗に数えられた商品と、電卓とその日の在庫表や即売テーブルの後ろに貼り出すべきポスターが丁寧に入っている。これが1人でツアーを回しているとほんとに大変。各地に手伝ってくれるローカルスタッフがいるとはいえ、すべてを1人で回していかないといけないから、疲れてメンバーにご飯食べさしてヨロヨロとホテルに帰宅してから、その日の在庫をまとめ、売上金の中から翌日のおつりをつくり、在庫表をアップデートし……なんてやってるともう頭がクラクラしてくる。とにかくすべてはボロボロである。その点チームに人数がいるって素晴らしいーーーーっっ。チームワークって素晴らしい!!! 

とは言いつつも、やっぱり自分のツアーってのは、それはそれで格別なのだった。ツアー中は頭の中にがんがんヴェーセンの音楽が流れるから、なかなか眠れない。とはいえこの緊張感とアドレナリンMAXの状態においても自分は寝るのは上手な方だと思う。寝ないと倒れるから寝る。

先日CJラモーンの圧巻のツアーを終えたユキさんの話を聞く時間があって、すごく楽しかった。ユキさん、すごいなぁ! ジョニーの魂を引き継いで、ラモーンズファンの気持ちを受け止めて…ユキさんの中に、CJの中に、ジョニーの魂は生き続けるんだなぁ、と思う。今後もユキさんの道は続いて行くだろう。来年発売になるであろう本も楽しみだ。自分にしかできない仕事をするってすごく大事だ。その大事さが分らない人は多い。それにしても死んでしまって、もうそこには居ないメンバーのバンドのプロジェクトを続けるってどんななんだろう。私は… 私はまだ生きているヴェーセンのツアーを続けないといけない。

ヴェーセンと最後のツアーはちゃんとアナウンスしてよね、と確認した。出来れば今年の5月にあったメアリーの公演みたいにかっこよく引退してほしい。事故とか解散で終わるのはイヤだからね。最後までやりとげるように。私もなんとかメンバーが日本に来たい、と言ってくれている間は、この仕事を続けていきたい。続けていけるのだろうか… 分らないけど。

それにしても、まだまだヴェーセンのことやJPPのことを思い出す。メソメソしてちゃダメなのは分っているし、やること山積なんだけど! 

しかし、ほんとにいろんなことがあった。いろんなことがあっても、ヴェーセンが分かってくれるから大丈夫なんだ。この感じが感じられるバンドは本当に少ない。例えば家族とかに心の支柱がある人ってこういう感じなのかな。今回もヴェーセンの神戸公演中、JPPにアテンドしているスタッフから「JPPがリハーサルしたいって言ってます」とか困ったような声で電話がはいる。アルト先生、あのね、前にも言ったけど、東京はカウスティネンとは違うの。そう簡単にリハーサルスタジオは取れないのよ。取れたとしてもハーモニウムとベースはもう会場に入れちゃったでしょ。ベースはともかくハーモニウムはどうやって運ぶの? 

ヴェーセンの、神戸の打ち上げの席で、私が外に電話かけにいったり、あれこれバタバタやっているを見てヴェーセンが「JPPの日程表を見せてみろ、ほら、ペリマンニに対しては“今日はデイオフ”だけじゃなだめだ。“デイオフ、演奏はしてはいけません”って書いておかないと」と言う。爆笑。ホントにペリマンニって…演奏してないと死んじゃう。天然記念物なんだもの!! ま、でもそんな苦労もヴェーセンが分かってくれるならそれでいいと思う。そして、JPPはあくまで私の力の及ばない、非常に神聖な場所に君臨する生粋の伝統音楽グループなのであった。あのバンドの前に私は非常に小さい。昨日もシルックさんとあらさんにそれを愚痴ったのだが、そのペリマンニを渋谷に連れて来ただけでもすごいよ、と二人に励まされる。それにしてもペリマンニは…どこまでも天然記念物なのであった。

今回ゆっくりできる夜がほんとになくって、でも1晩だけヴェーセンとアルトっていう最高のメンバーで飲みに行った。そのことばかり思い出す。あの日、もっと酔っぱらいたかったなぁ。ヴェーセン、ヴェーセン、ヴェーセン… ほんとヴェーセンのことだけ考えて生きて行けたら、どんなに素敵か。でもそうはいかないの。そんな時、地味でもいいから静かな継続する幸せが欲しくなる。

…って言ってるだけです、いつもの事だけど。本気でそんな幸せが欲しいなら、私は絶対に実行に移す。実行しないのは本気で思っていないから。だから同情無用! さぁ、次の仕事、どんと来い!!! 現在2公演を12/5の深夜に発表すべくホームページを準備中。チラシは入稿準備完了。これから印刷だ。ケルティッククリスマス12/6をスタートに来日まで配り始める。待ってろ、お客さん! 

 今度やる新人アーティストの「お前の父ちゃんは嘘つきだ」を一緒に歌いながら荒川土手を走ると、力がみなぎってくる。紅葉がとても綺麗。


本当に荒川土手は最高だ。この広々とした感じ。 皇居の周りとか初めてはしってみたけど、こっちに比べりゃ全然だね。やっぱ土手だよ。

引っ越し…というかあと2年くらいでここの契約が切れるのでどこか新しい場所に行きたいと思いつつも、ここだと周りがすべて新しくピカピカで一番災害に強いように思えるんだよね。そう思うと都心のごみごみしたところは恐くてなぁ…
月200kmとか走ってた1月に比べ、この状況。まぁ、でも毎日少しずつ走るのが一番自分にあっているみたいです。

健康第1ですよ。健康が一番大事。