またもやツアーロスがひどい野崎です。昨日リアムがダブリンへ帰国していきました。一昨日のクアトロの公演ではなんと娘のペマもステージで歌って、本当に楽しかった。ユーラシア大陸の西と東のはて、そして日本の南と北。すべてが共鳴しあったすごい夜。忘れられない公演となった。プランクトンの皆さん、ミュージシャンの皆さん、本当にありがとう! ありがとう!
しかし、まぁ、私にとって今回のケルティック・クリスマスのツアーで、やはりもっとも心を持っていかれたのはアヌーナであり、リーダーのマイケル・マクグリンだ。毎回毎回マイケルには本当に驚かされる。そして感動させられる。今回も最高のツアーだった。いろんなことがあったけど、ホントにマイケルの面白さ、すごさを思い出すたびに思い出し笑いしちゃう。本当に楽しかった、次の来日はいつかなー。まだまだ先になっちゃうのかしら。
「AUGUST」「8月」この曲大好き。
今回アヌーナは日本公演のために「さくら」、そして「もののけ姫」を歌ってくれた。「さくら」ではリードをとるアメリカ人のローラは本当に日本人みたいに発音も完璧だったし「もののけ」を歌ったシシリア人のサラちゃんはちっちゃくて(私より身長が低いと思う)でも歌も上手くてキャラクターも楽しくてすごくいい子だった。
宮崎アニメとかいって私は基本的に見ないし、正直あそこでかかる音楽は全部一発屋のつまんないもんだとばかり思ってた。今でもその考えはあまり変わっていない。でもアヌーナのアレンジは素晴らしかった。そして日本語がネイティブでもないシシリー人のサラがあんなに完璧な日本語で歌うのを見ているとこちらも感激しないわけにはいかない。そして彼女が嬉しそうに「この歌を日本で歌うのが夢だった」とか目をキラキラさせて言うのを聞いていると、その歌に心を動かされないわけがない。
「もののけ姫」にはリアムの奥さんのマリオンも大感激していた。「もののけ」を聞くとマリオンは泣いちゃうんだ。ジブリの大ファンのリアム一家は翌日ジブリ博物館に行って4、5時間も過ごしたそうだ。そんな風に日本のカルチャーに憧れの気持ちを持って日本に来てくれて、ジブリの映画を大好きだと言う彼らを見ていると、なんだか日本の良いところを彼らから教えられたような気持ちになるんだよね…
実はケルティック・クリスマスの数日前、アヌーナとリアム、サムの草月会館でのパフォーマンスがあった。草月会館のロビーにあるイサム・ノグチの石庭と音楽との共演は本当に素晴らしかった。あれは日本の文化/ケルトの文化においても歴史的な事件だったと思う。続くケルティック・クリスマスのトリフォニーホールのステージも、大きな草月のオブジェが栄えてものすごく素敵だった。日本の伝統文化とケルト。本当に綺麗だった。
アヌーナって不思議だ。何千年も前の音楽を掘り起こし探り自分のものとして観客にプレゼンすることによって、そこに全人類共通の気持ちを掘り出していくのだ。日本の良いところを彼らに教えられる。いや、違うな。彼らが見ている日本は、実は幻想だとも思う。実際の日本は選挙の投票率が驚くほど低く、政治は腐敗し、何事も自分で決めて変わることができない、どうしようもない国なのだ。でもどの日本が本当の日本かなんて誰にもジャッジできない。私たちが見ているアイルランドや北欧だって似たようなものだからだ。この世には完璧な世界など、どこにも存在しない。でもアヌーナはいろんな国のいいところを気付かせてくれる。そして世界中みんな同じなんだよ、ってことを教えてくれる。今後もっともっと行く先々で、その地の音楽などを独自の方法で取り上げて行くのかもしれない。それが、その国に住む人に自国への見方を再発見させていくのかもしれない。
でもって、そんな大きなミッションをかかえながらも、素顔のアヌーナは移動のバスの中でも自然に歌が飛び出す、普通の街のコーラス隊でもある。そんなところがたまらなく魅力的であり、最高なのだわ…。アヌーナ、また次の来日はいつになるんだろうか。前回の来日からは3年かかった。こんなに大きなツアーは作るのが時間がかかる。私なんてただツアーのときに皆に合流するだけだ。準備に何年もかけるプランクトンの皆さんには本当に頭が下がる。でもアヌーナがまた来日した時、またお手伝いに声がかかるよう、私もみんなに負けないように日々の仕事を頑張ろうと思うのだ。
そして昨日のサム・リーと雅楽の共演は、これまた夢のような時間であった。音楽はそうやって時空を超える。雅楽のお二人のトークも面白かったし、特に若いサムにいたってはおそらくいろんなことを新発見するようなツアーになったことだと思う。今まで何度かサムが歌うのを聞いたけど、昨日の公演は本当に素晴らしかった。英国トラッドの遠くから響く魂をやっと私も掴んだような気がした。
しかし、まぁ、私にとって今回のケルティック・クリスマスのツアーで、やはりもっとも心を持っていかれたのはアヌーナであり、リーダーのマイケル・マクグリンだ。毎回毎回マイケルには本当に驚かされる。そして感動させられる。今回も最高のツアーだった。いろんなことがあったけど、ホントにマイケルの面白さ、すごさを思い出すたびに思い出し笑いしちゃう。本当に楽しかった、次の来日はいつかなー。まだまだ先になっちゃうのかしら。
「AUGUST」「8月」この曲大好き。
宮崎アニメとかいって私は基本的に見ないし、正直あそこでかかる音楽は全部一発屋のつまんないもんだとばかり思ってた。今でもその考えはあまり変わっていない。でもアヌーナのアレンジは素晴らしかった。そして日本語がネイティブでもないシシリー人のサラがあんなに完璧な日本語で歌うのを見ているとこちらも感激しないわけにはいかない。そして彼女が嬉しそうに「この歌を日本で歌うのが夢だった」とか目をキラキラさせて言うのを聞いていると、その歌に心を動かされないわけがない。
「もののけ姫」にはリアムの奥さんのマリオンも大感激していた。「もののけ」を聞くとマリオンは泣いちゃうんだ。ジブリの大ファンのリアム一家は翌日ジブリ博物館に行って4、5時間も過ごしたそうだ。そんな風に日本のカルチャーに憧れの気持ちを持って日本に来てくれて、ジブリの映画を大好きだと言う彼らを見ていると、なんだか日本の良いところを彼らから教えられたような気持ちになるんだよね…
実はケルティック・クリスマスの数日前、アヌーナとリアム、サムの草月会館でのパフォーマンスがあった。草月会館のロビーにあるイサム・ノグチの石庭と音楽との共演は本当に素晴らしかった。あれは日本の文化/ケルトの文化においても歴史的な事件だったと思う。続くケルティック・クリスマスのトリフォニーホールのステージも、大きな草月のオブジェが栄えてものすごく素敵だった。日本の伝統文化とケルト。本当に綺麗だった。
アヌーナって不思議だ。何千年も前の音楽を掘り起こし探り自分のものとして観客にプレゼンすることによって、そこに全人類共通の気持ちを掘り出していくのだ。日本の良いところを彼らに教えられる。いや、違うな。彼らが見ている日本は、実は幻想だとも思う。実際の日本は選挙の投票率が驚くほど低く、政治は腐敗し、何事も自分で決めて変わることができない、どうしようもない国なのだ。でもどの日本が本当の日本かなんて誰にもジャッジできない。私たちが見ているアイルランドや北欧だって似たようなものだからだ。この世には完璧な世界など、どこにも存在しない。でもアヌーナはいろんな国のいいところを気付かせてくれる。そして世界中みんな同じなんだよ、ってことを教えてくれる。今後もっともっと行く先々で、その地の音楽などを独自の方法で取り上げて行くのかもしれない。それが、その国に住む人に自国への見方を再発見させていくのかもしれない。
でもって、そんな大きなミッションをかかえながらも、素顔のアヌーナは移動のバスの中でも自然に歌が飛び出す、普通の街のコーラス隊でもある。そんなところがたまらなく魅力的であり、最高なのだわ…。アヌーナ、また次の来日はいつになるんだろうか。前回の来日からは3年かかった。こんなに大きなツアーは作るのが時間がかかる。私なんてただツアーのときに皆に合流するだけだ。準備に何年もかけるプランクトンの皆さんには本当に頭が下がる。でもアヌーナがまた来日した時、またお手伝いに声がかかるよう、私もみんなに負けないように日々の仕事を頑張ろうと思うのだ。
そして昨日のサム・リーと雅楽の共演は、これまた夢のような時間であった。音楽はそうやって時空を超える。雅楽のお二人のトークも面白かったし、特に若いサムにいたってはおそらくいろんなことを新発見するようなツアーになったことだと思う。今まで何度かサムが歌うのを聞いたけど、昨日の公演は本当に素晴らしかった。英国トラッドの遠くから響く魂をやっと私も掴んだような気がした。
アヌーナが今回のツアーの終わりの方のステージ(たしか松本と名古屋)で歌いだしてた新曲「ONE LAST SONG」第一次世界大戦でなくなった兵士が亡くなる前に故郷を思い出しているというシーン。
それにしても今回も、またもやプランクトンさんにお世話になりました。普段出来ないような経験をたくさんできるツアーに参加できて、私もまだまだ勉強することが一杯です。また来年も参加出来たらと思います。
明日はケルクリの一連の公演最後のサム・リー所沢公演があります。上間綾乃さんがゲスト。まだチケット大丈夫みたい。是非!
明日はケルクリの一連の公演最後のサム・リー所沢公演があります。上間綾乃さんがゲスト。まだチケット大丈夫みたい。是非!