スピリチュアル・グリーンランド5:イヌイット/カラーリット

グリーンランドの首都ヌークってどんな風に行くのかな、と調べてみれば、コペンハーゲンからなんと6時間もかかる! しかも直行便ではない…っていうか、ほぼ直行便なんだけど、ここがトリッキーで、首都ヌークに行く前に、ヌークのちょっと北にある大きめの街のなんとかってところでいったんトランジットするらしい。たぶんこの2つ目の空港の利用者も多いけど、路線を別々に作るには人が少なすぎる、といった中での方法なんだろう。うーん、すごすぎる!

行ってみたいなぁ、ヌーク。でも私はフェロー諸島すらまだ行けてないし、英国のもっとも僻地で素敵な場所と言われるFair Isleにも行けてないし。何より次のヨーロッパ出張も3泊5日だし…。

今度来日するニーヴ・ニールセンは、グリーンランドの人口の80%あまりを形成するという生粋のイヌイットだ。グリーンランドのイヌイットは、カナダのそれと区別するためにカラーリットと呼ばれることがあるらしい。でも文化は基本的に一緒。このドキュメンタリー、時間がなくって最後まで見てないけど、面白そう。カナダのイヌイットのドキュメンタリー。アメリカ人が1922年制作したもの。すごいよね〜



そして面白いことに、土着なものこそ実はとてもインターナショナルになりうるという…。これってアルタン=ドニゴールで知ったことなんだけど、面白い考え方。そして、そういう人たちは世界の視線の中で「きっとグリーンランドってこういう国だ」「グリーンランドはこうあって欲しい」ってイメージを発信して行く役割を嬉々として引き受ける。それがもしかしたら正しいイメージとはかけ離れていたとしても。



なんか分かる。そうなんだよね。自分に自信がある人は、他人にも寛容になれる。そういうことなのかもしれない。日本でもクラシックやポピュラーミュージックの人たちよりも、沖縄やアイヌの人たちの方が、他の国のアーティストとのコラボにおいて、非常にしなやかだったり柔軟だったりする。

検索しているとニーヴの方がたくさん英語圏でやっているインタビュー映像やラジオで歌っている映像が出てくる。自分のホームがしっかりしている人はすごくしなやかでインターナショナルになりうる。そんな印象をニーヴの歌声から感じとっている。ナヌークと比較してみても彼女の方がしなやかでインターナショナルでグリーンランド人であることにあまりこだわっていないようにみえる。

でもってナヌークの方は、良い意味で、もっとドン臭い感じがする。それはそれでたまらない魅力だ。彼らのライブアルバムをiTunesで検索して買って聞いてみたら、すごく良くって何ども聞いている。こりゃーライブが楽しみだなぁ、と思っているところ。

グリーンランドのアーティストたちが東京にやってきます。会場は渋谷のO-WEST。なんと無料です!! でも事前登録が必要なので、こちらで登録してくださいね。いよいよ来週火曜日。