最終日… 終わった! 

京都割烹やましたにて、山下茂さんとグレン一家
あー、終わった。終わった。終わったのがまだ信じられない。グリーンランドから完全にノンストップだったので、自分の中でも最長のツアーとなった。2週間半、ずっとツアーしてた。信じられない。スマッシュとかクリマンの人たちってこんな生活がずっとなんだろうか。

永遠に続くかと思っていたツアーだったが、ついに終わってしまった。そして無事に終わった。無事に終わっただけではなく、すべて想像以上の大成功だった。福岡でレオンが出れなかったのは残念だったけど、でもグレンがその分、2部構成でたっぷり聞けたし。

それにしても終わった。今はそれがとても嬉しい。

昨日の公演、前半かなりグレンは調子が悪かった。っていっても充分素晴らしかったけどね。でもウチの公演は本当にレベルが高いからね。ちょっとやそっといいだけじゃ私の合格ラインにはならない。土日の、あの最高の公演から比べると正直キツいかも…と思っていたら、レオンのコーナーが終わったあたりからだいぶ調子を取り戻し、グレンは最後には最高の公演に持っていった。

グレンってあの持ち直すパワーというか集中力というか、それが本当にすごいと思う。それだけ1回1回のライブにかけているんだよね。だって普通のアーティストは調子悪くはじまったら、だいたいは調子悪く終わるんだから。普通はあんな風には絶対にいかない。途中レオンが入ったとはいえ、たった1人で2時間近く。本当に素晴らしいステージだった。誰に見せても恥ずかしくない最高の公演だった。グレン、本当にすごい。本当にありがとう。

スクイーズがなんとかとか、クリスがなんとかとか、いろいろ言われるれど、スザンヌも言ってたけど、今あるものに本当に私たちは感謝しないといけないと思う。だってこんなに素晴らしい音楽なんだから。私たちは音楽ビジネスのあれこれをかじり、人のやっていることにあれこれ言うために、そこにいるのではない。自分の与えられた立場に最高の力で答えていくだけなのだ。それにしても次はいつになるかしらねぇ…次は4年もあけないように、とは思うんだけど。

しかし今回はレオンとウェズリーと奥様のスザンヌが一緒だったので、とても楽しかった。グレン宅の子育ては素晴らしく、すごく共感できるものだった。今まで結構子連れツアーやってきたけど、これでいいのか子育て?!的な事が多かったので、グレン一家は本当に素晴らしいと思った。スザンヌは必ず「Thank you」と「Please」を言うように子供たちに徹底させてた。言わないと「何か忘れているんでしょ」としっかり口を出す。甘いものは必要以上に食べさせない。スナック菓子やコーラは一切禁止など。

犬飼ってる友達とか見ててもそうなんだけどさ、子供ってしっかりしつけないと、大人も子供もホントにストレスになってしまう。そういう点でグレン一家は本当にしっかりしているなぁ、と感動した。

レオンは物怖じしない子で、しっかりしていてホントに会話が楽しかった。ウェズリーはめっちゃくちゃキュートでちょっと天才肌。音楽的な才能もあるのか、ずっとクラブっぽいサウンドを自分で歌いながらフンフン言ってる。これはかなり将来に期待かも?

しかし子連れツアーというのは良くも悪くも子供中心にすべてのことが回って行く。それが良くも悪くもというのはあった。でももうグレンのツアーは何回もやってきているし、こんなツアーが1回くらいあってもいいかな、とは思った。お客さんも喜んでたみたいだし。

それにしてもこの小さい規模のツアーで、グレンが家族全員を日本に連れてくることが出来たのも、ひとえにチケットを買ってくれたお客さんのおかげだ。グレンにかわってお礼を言います。本当にありがとう。あなたの1枚1枚のチケットの購入が、ツアーを支えていることを忘れないでください。

それにしても今回は子供を連れていないと分からない社会の不便さにも本当にヒーコラした。特に観光地での異常な不便さ。タクシーの運ちゃんの態度の悪さと英語の通じなさ。レストランでの英語のメニューのなさ。反対にカウンターで外人つれて飲んだりしていると英語を練習したい酔っぱらい親父が必要以上に話しかけてくる、など。東京,大丈夫なのか、これで? 外国人観光客増えて喜んでる場合じゃないよ。これでオリンピックが聞いてあきれる。

そして決定的なのは、それぞれの仕事の現場のフレクシビリティの無さだよね。料理から何かを抜いてください、というのが出来ない。チンするだけのシステムになっているからなんだろうけど、それにしても、日本のいろんな職場で、しかも人を接客するような人は自分の責任で何かが決められるよう現場にもっと責任と決定権を与えるべきだとは思う。あ、また「べき」とか言っちゃった(笑) でも普段と違う視点から世の中が見えるから、ツアーは本当に面白い。


レオンはいっちょまえに自分のギターたちをBabyと呼ぶ。

確かメアリーの娘のローシンが日本に来たのが8歳だったから、今のウェズと同じ年だよね。今回のツアーのことをレオンはずっと覚えてくれているかしら。ウェズはきっと忘れちゃうかもしれない。

いずれにしても、とても楽しいツアーだった。ありがとう、グレン、スザンヌ、レオン、ウェズリー。ご来場くだった皆さん、本当にありがとうございました。



@zanvhuntが投稿した写真 -